9星 私の知ってるスライムじゃない
スライムやクオンタム・リムの詳細は飛ばしても問題ありません( *・ω・)
ボスが大きな声で発表する
「よし! では明日の予定だ! 今日アウレオラで仕入れて来た仕事だ! スライムを捕獲する!」
「スライム!? やっぱスライムとか居るんだ どこら辺に生息してるの?」
桃子の反応を見て皆の頭の上に「?」が浮かぶ
「ん? 桃子の言うスライムはわからんがな! この世界のスライムは生き物じゃねえぞ!」
「え、生き物じゃないの? えっと、プルプルしてるゼリーみたいな奴でしょ?」
「おお!そうだ! 青く透き通るゲル状の物体だ! 不定期だが、空から降ってくる謎の飛来物だ! それを集めて袋に密閉し、アウレオラへ引き渡す! エド!桃子に説明してやれ!」
どう考えてもその特徴はスライム、しかし飛来してくるとは一体何なのか、謎は深まるばかりだ エドが桃子にスライムについて説明をしてくれた
「うむ、心得た スライムの採取であるが、まず1kg辺りの相場は700ヴェルである 地上に降り立ってから72時間で硬化するので時間との勝負になる、アウレオラが毎回飛来したポイントを抑えて、そこに人を送っているのであるが 明日は我々がそのポイントへと向う、毒性は無いので安心するといい」
「スライムなんか集めて何すんの? 生き物じゃないんでしょ? 何に使うんだろ?」
「スライムを原材料にクオンタムリムと言う物質を作るためである MQO…つまりコンピュータの部品になるのだ」
「コンピュータあ!? そう言えばこのガンバル号にもコンピュータ積んでるんだっけ… 」
エドが改めてスライムを詳しく教えてくれた
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①【スライム(GCP隕石)】
(1) 名称と概要
・名称: 「スライム」(正式名称: 未定、科学者間での通称は「GCP隕石」)
・概要: 地球外から不定期に飛来するゲル状の隕石。半透明で粘性が高く、微細な振動と量子的な反応性を示す謎の物質
科学者が「液化gcp粒子素材」の原料として発見・利用
(2) 物理的特徴
・外観:
1.色: 青みがかった半透明、内部に微細な気泡が浮遊
2.質感: 柔軟で粘性のあるゲル状、触れるとゼリーのように揺れる
3.サイズ: 飛来時は直径10cm〜1m程度、落下後に変形して広がる
・振動:
1.自然状態で微細な振動(約1Hz、1秒周期)を発し「引力→反発→安定」のリズムを示す。
2.振動は内部粒子の自発的運動に由来。
・質量: 1リットルあたり約0.8kg(水よりやや軽い)
・反応性: 高温蒸気や電磁波に敏感に反応し、色や状態が変化
(3) 起源仮説
・仮説1: 彗星残骸説
1.内容: スライムは、太陽系外から飛来した彗星の残骸が地球大気に突入する過程で変質したもの。彗星の氷と有機物が宇宙放射線で量子反応性を獲得し、ゲル状に凝固
2.根拠: スライムに含まれる微量の炭素化合物と水分子が彗星組成に類似。不定期な飛来は彗星軌道の周期性と一致
・仮説2: 惑星間塵雲説
1.内容: スライムは、太陽系内の惑星間塵雲が重力異常で凝集し、地球に落下した物質。塵雲中の未知粒子が量子特性を持ち、スライムの振動リズムを生む
2.根拠: スライムの微細気泡と軽量性が塵雲起源を示唆。飛来頻度の不規則性が惑星間塵のランダム性と合致
・仮説3: 人工放出物説
1.内容: スライムは、過去の高度文明(地球外または古代地球)が実験的に放出した人工物質が宇宙を漂い、再帰還したもの。量子反応は意図的な設計の結果
2.根拠: リズムの規則性と反応性が自然物を超えた人工性を示唆。ただし、文明の痕跡は未発見
(4) 飛来パターン
・頻度: 年間数回〜数十回、不定期(予測不能)
・場所: 主に大気圏上空で観測され、落下地点はランダム(海洋、砂漠、都市近郊など)
・現象:
飛来時、小型隕石として光跡を残し、大気摩擦でゲル状に変形
落下後、周辺温度や湿度に応じて数時間〜数日で硬化し始める(採取は早期必須)
(5) 化学的・物理的組成
・主要成分:
1.水(約60%): 液体基盤
2.有機ポリマー(約30%): 粘性と弾力性を提供
3.未知粒子(約10%): 量子反応性と振動リズムの源
・不純物:
1.宇宙塵(鉄、シリコン微粒子)
2.有機残渣(アミノ酸様化合物)
・特性:
1.熱反応: 100℃以上の魔蒸気で活性化、粒子運動が加速
2.電磁反応: 電磁波でリズム周期が変化(例: 10Hzで0.1秒周期に)
(6) 発見と利用
・発見:
1.初記録は魔蒸気技術時代初期。落下地点で「揺れる青いゲル」として科学者が注目
2.通称「スライム」は、その見た目と動きから民間が命名
・採取:
1.魔蒸気駆動の収集機で吸引、密閉容器に移送
2.硬化前に精製工程へ(72時間以内が最適)
・利用:
1.精製後、「液化gcp粒子素材」として「クオンタム・リム」に加工
2.量子反応性が「g(引力)c(反発)p(安定)」リズムに適合
②【クオンタム・リム(液化gcp粒子素材)】
(1) 名称と概要
名称: クオンタム・リム(Quantum Rim)
概要: 「液化gcp量子素材」を用いた液体状の量子反応物質。スライム(ゲル状隕石)由来の人工素材、「引力→反発→安定」を一定のリズムで繰り返す物質
(2) 原料と製造
・原料: 液化gcp粒子素材
起源: 「不定期に飛来する謎のゲル状隕石(通称スライム)」
特徴: 半透明で青みがかったゲル状、微振動。不純物(有機残渣、宇宙塵)を含む
・製造: gcp隕石から液化gcp粒子素材への精製過程
1.遠心分離で不純物を除去
2.高温蒸気で揮発性成分を除去
3.冷却で「液化gcp粒子素材」として安定化
形態: 透明で粘性のある液体、耐性ガラス容器(1ml単位)に封入
(3) 特性と状態
・特性
引力(g): 粒子が凝縮、状態「1」、赤く発光
反発(c): 粒子が拡散、状態「0」、青く発光
安定(p): 中間状態、重ね合わせ、白く輝く
・状態
リズム: 自然状態で「引力→反発→安定」を約1秒周期で繰り返す(スライムの宇宙的振動)
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桃子は驚く、そんな理由のわからない物体が居るのかと、いや、そもそも生き物ですらないのか
「なんか…私の知ってるスライムじゃないわ」
そしてエドの話は続く、明日の目標を明確にしてボスに問う
「明日のスライム採取の目標は60kg〜100kgといった所であるな ボス、それくらいでどうだろうか」
「おお! 60kg行きゃ良いだろう!取れるだけ取ろうや!」
桃子は相場がわからない、なので精一杯採取することだけを考えることにした
「つまり明日は、地面に落ちてるスライムを沢山取って袋に詰めるのね?」
「うむ そういうことである しかしなんだな、その格好では作業は出来ないので イザナ、作業服を渡してやってほしいのだが」
「ああ つなぎならさっき渡しといたよ、あ〜…でもちょっと大きいかも知らないね… 桃子、後でアタシの部屋においで サイズ調整しよう」
「うん!ありがとう!」
「よし! では明日の班は!イザナと桃子!エドとグランツ!ヴェイドとロッドで行う! 各自!明日の準備に取り掛かれ!ミーティングは以上だ! それとヴェイド!ラガーを持って来い!」
「まだ飲むのかよ…無くなっても知んねえぞ」
桃子とイザナは食堂を出て、桃子の部屋からつなぎを持ち出し、イザナの部屋へと向かった
やはりサイズが大きかったらしい、特に胸辺り とりあえずイザナが裾上げをして今日は休む事となった
次の日の朝、ガンバル号のスピーカーからロックな音楽が流れてくる
読んで頂き感謝です( *・ω・)
そんなあなたの今日の運勢は中吉です( *・ω・)