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開幕:新たな修行者

 仙気漂う秘境といわれる牡丹郷(ぼたんきょう)には幾人もの修行者がいる。

 その中の一人であり、蓮鏡宮(れんきょうきゅう)の主でもある牡丹郷最年少の宮主、景容(けいよう)は一人人間界へと修行へ向かった。しかし、そのことに関心を向けるものは誰一人としていない。そしてそれを景容もまたよくわかっている。だがとりあえず、牡丹郷全体に一応布告するだけ布告して、彼は人間界へと向かった。それに対する反応なんてどうだっていい。報告するのが礼儀となっているからするだけだ。

 彼が修行に向かった日の夜。牡丹郷では蓮鏡宮の権勢下にない者は誰彼構わず、文句ばかりを口にしていた。

「あんな格下の宮の奴までわざわざ宣言してから人間界へ行くなんて! 本当に腹立たしい!」

「そうさ! 黙って行けばいいのに」

「なんなら、修行に失敗してくれてもいいんだけどな」


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