俺の彼女は、俺から何もかも奪う気なのか?
“俺の彼女は、俺から何もかも奪う気なのか?”
出会った時に彼女は、笑顔が似合う可愛らしい女性だと思っていたのに、
“本当の彼女は、俺から何でも奪ってく悪魔のような女だった!”
俺は男友達と居酒屋で二人で飲んでると、、、?
俺達の席の隣に後から、彼女と彼女の女友達が座った。
俺の友達がお酒の力も借りて、勢いで“俺達と一緒に飲まない”と
誘うと? 彼女達はお互い顔を見合わせて、“いいよ”と答えた。
そこから俺と彼女の関係がはじまる。
俺の男友達はもう一人の女の子もタイプではなかったらしく
そのまま飲み会が終わり。
俺と彼女だけがそのまま連絡を取り合い、付き合う事になったのだが、
最初に出会った時から、俺は彼女を気に入っていた。
明るく笑う顔がステキな彼女に俺は既に惹かれていたんだと思う。
・・・でもそれが最悪な結果になるとは、その時の俺は考えもしていなかった。
彼女と付き合うようになって、“彼女の本性が見えてきたんだ!”
やたらと俺にお金を払わすし、お金も直ぐに貸してほしいと言い出した!
初めのうちは、俺も彼女の事が好きだから簡単に財布にあるお金は全部彼女に
貸していたのだが、そのうち俺もお金がなくなっていき、彼女に貸せなくなって
くると? “彼女が俺にブちぎれするようになったんだ。”
『はぁ!? 金ないの? アンタみたいな男は、金がなかったら?
ただの何の取り柄もない男だろうが! 死ぬほど働いて私に貢げ!』
『・・・・・・』
この時初めて、“俺は女性が怖いと思った!”
それまでは、父親から“絶対に女の子に手をあげるような男になるな”と
そう言われて育った俺は、女性に文句を言った事もない小心者。
母親でさえ、俺は何を言われても言い返さない男だったんだ。
それなのに、こんな暴力的な女性とまさか? 付き合う羽目になるとは?
俺は完全に女性を見る目がない!
なにしろ! 彼女と一緒に居る事が今は怖い!
・・・彼女の“本性”を知ってからは、彼女が俺に暴力も振るいはじめる!
【ドーン】
『やめてよ、痛いよ!』
『男のくせに、何言ってんのよ!』
『・・・や、やめて! 怖いよ、』
【バーン】
『もう殴られたくないんでしょ?』
『・・・ううん、』
『それなら何でも私の言う事! 聞きなさいよ!』
『・・・で、でも、』
【ボン】
『ご、ゴメンさない、もう許してください、』
『なんて情けない男なの? 取り柄のない男ってこうだから嫌い!』
『・・・お、お願い! もう殴らないで、』
『うるさい! 私に指図する気?』
『そ、そんな事、言ってないじゃないか、』
『じゃあ、また殴られる?』
『イヤだよ、許してよ、』
【ダーン】
『“情けない男!”』
『・・・・・・』
『お前みたいなクズ男は、殴られるだけ殴られろ!』
『やめて、痛いよ、ごめんなさい! もうしません!』
『このクズ男がッ!』
【ドン】
『痛い、やめて、痛いよ!』
彼女の俺への暴力は、どんどんエスカレートしていく。
吸いかけのタバコを俺の手に押し付けてきたり、お酒の瓶を俺に
投げつけてきたり、彼女とこのまま居たら? 俺は彼女に殺される。
そう思った俺は、“父親に子供の時から言われていた事を破り、彼女に俺から
殴りかかる事にすると?”
彼女はあっけなく、俺と別れると言い出したんだ!
『“アンタ、女に暴力を振るわないじゃないの?”』
『このままだと俺の命の方が危ないだろう、それなら女性に手をあげないと
いう事は一旦! 切り捨てた方がいいと俺の頭の中でそう答えが出たんだよ!』
『“女に手を出す男なんて、私は嫌い! もう別れてあげるわよ!”』
『最初から、お前みたいなクズ女、殴ってたらよかったな。』
『・・・・・・』
『“二度と! 俺に関わってくんな!”』
『・・・わ、分かったわよ、』
・・・こうやって何とか俺は彼女と別れられた。
“もう俺もあんな女は、コリゴリだ!”
まさか? 女性に手をあげないという俺が子供の頃から父親に言われ
続けて来た事が、こんな形で仇になるとは?
もう当分の間は、“俺は女性と付き合う気が全くないよ。”
最後まで読んでいただいてありがとうございます。