概要
まず、整理した結果の概要をざっと記します。
分析の最も大きな枠組みは、出来事の「表記順序」と、「表記本体」、になります。
「表記順序」というのは、出来事A、B、Cを、どういう順序で表記するかということです。
時間的にはA、B、Cの順に発生していると定義します。これらを文章という一次元の文字の列に書きあらわす順番は、さまざまにあり得ます。数学的には――出来事の表記を省略するとか行き来するとかいうのはナシとすると――、3P3=6通りがあり得ますね。
次に「表記本体」については、「直接表記」と、「出来事表記」に分けて整理しました。これだけだと何がなんだか分かるわけがないので、もう少し説明します。
「直接表記」は、ある出来事がとつぜん起こったということ自体を、地の文で直接あるいは間接的に表記する書きあらわしかたです。
この書きあらわしかたについては更に、「時系列表記」、「記号表記」、「メタ説明」の3技法にわけて捉えました。
対して「出来事表記」は、とつぜん起こった出来事をそのまま表記する書きあらわしかたです。
これについては、出来事A、B、Cそれぞれに頻出する書きあらわしかたが見受けられました。分類してみた結果を次に示します。
出来事A(事前の出来事)――「行動企図・始動」
出来事B(とつぜんの出来事)――「突発固有事象」、「突発象徴事象」、「突発後説明事象」、「察知」、「セリフ(感嘆符、呼びかけ、異質な応答、登場)」
出来事C(事後の出来事)――「行動中断」、「セリフ(感嘆符・疑問符)」
いろいろ列挙しましたが、これらは単独、あるいは組み合わせて使用されます。もちろん抽出できていない技法もあることでしょう。
それでは各論に移ります。