表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イショク。  作者: 未完ブリ
サイセイ
4/6

第4話 忍び足 ■

少し日が空いちゃいましたね、今日も残業でフラフラ気味ですが、小説は楽しく描きましたよー

ではごゆっくり

ーーーーーーーーーー

高校昼休みにて。


蜜「いつも通り、貴方はくっついてくるのですね」

無論、貴方というのは、金峰(みたけ)のことである。昨日のこともあって流石に離れてくれない。"勇者"呼ばわりは一日過ぎたくらいではまだ止まらない。


金峰「蜜ー、転校生なんだぞ、少しくらい校舎の案内でも…」

蜜「……他の女子生徒の子が貴方を待ってるみたいよ、その人たちに頼んだら?」

馴れ馴れしい、いつの間にか呼び捨てなんだから。

金峰「案内役を選ぶくらいいいでしょ?色々教えてくれそうだし!」

蜜「……………。」

金峰「もー、こうなったら!」

金峰はガッシリと蜜の腕を掴み、教室を飛び出した。

廊下にキャーという黄色い声が響く。

こんだけ大勢の女子に好かれているのになぜ私なのだ。

女子生徒『勇者さまずるーい』

女子生徒『守護神だから仕方ないよ』


走り去ったのを女子生徒が恨めしそうに見つめる……そこに一人男子生徒が混じっていた。

?「……………………。」

?「………ミタケ…レン…。」

ぐっと拳を握り、歯ぎしりしていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「今日も会いに行くからね?会おうね?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


女子生徒はその男子生徒に気づくことなく去っていった。

そこに立ち尽くした彼はポツリと一言呟いた。

?「だから、僕の大切な蜜を取らないで」


▶▶┃

ーーーーーー ーーー ー ーーーーー


蜜「………はい、ここご飯食べるとこ。金峰さんがここでご飯食べたら10万倍たのしめますよ。」

金峰「確かに人多いし、楽しそうだけど俺は蜜がいないと嫌だー」

冗談交じりにくっついていこうとするので距離を取る。

蜜「学校案内は以上です。お疲れ様でした。」

そう言って蜜は一歩二歩と下がっていく。

金峰「何その、ナビみたいな言い方!…どこ行くの?」

私はとっても笑顔に言った。

蜜「お手洗い♪」

金峰は流石にお手洗いまではついてこれない。

そして、女子生徒が金峰の存在に気づき始めてる。


キャー!!れんくーん!


離れるなら今だ。

蜜「それじゃ、わたしはこれで」

金峰「え、まって、蜜、蜜―――

私はそのまんま走り去った。

が、廊下の角を曲がったところで前方不注意で誰かにぶつかった。


ドンッ


蜜「うっ……痛…ごめんなさい」

そのまんま尻餅をついてしまった。

ぶつかった人にゆっくり手を差し伸べられた。

?「大丈夫?蜜さん」

蜜「え?なんで私の名前しって…?」


見上げると、爽やかな笑顔をした眼鏡をかけた男性がいた。


蜜「ええっと……、貴方確か…金峰蓮さんの双子の……」

海斗「海斗、弟の金峰(みたけ)海斗(かいと)ですよ」


金峰海斗、彼は金峰蓮に負けず劣らずにクールだと定評がある。

クール眼鏡男子と聞いていたが、このとき見せた顔はとても穏やかだった。

蜜「しかし…初対面ですよね?何故私の名前を…?」

海斗「蓮からものすごく色々聞かされるんですよー、だから覚えちゃったんですー。それに僕、蓮と違ってもとからこの高校志望して入りましたからねー。」

蜜「あー…そういえばそうでしたね」

確かに二年も学校が一緒なら少なからず、接点がなくとも知っているかもしれない。

しかし家でも私の話をされていると聞くと少々引かざるおえない。

海斗「いやしかし、うちの蓮が申し訳ございません。お詫びと言ってはなんですが…蜜さんこれをどうぞー。」

蜜「?ありがとうございます」

渡されたものを見ると、いかにも手作りされたようなマドレーヌだった。そしてしっとりしたマドレーヌは私の大好物だ。

蜜「え!マドレーヌ!?作ったんですか?」

海斗「そうですよ、お菓子作りは趣味なもので……」

蜜「すごい女子力高いですね!海斗さんありがとうございます!マドレーヌは私の大好きなお菓子なんです!」

つい興奮して話がすすむ。

海斗「そうなのですね、蜜さんとは気が合いそうですねーっ、また作ってきますから今度またお会いしたときに………と、せっかくだから連絡先交換いたしませんか?」

蜜「えぇ!?いいんですかぜひ!」

ついマドレーヌに浮かれて特別関わりのない海斗さんと連絡を交換した。

お菓子作りについて楽しく話をしていると、後ろから何やら声をかけられる。

蓮「みーつぅーーーーー」

金峰……いや、蓮だ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「逃さない。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーー ーーーー ーー ーーーーー ー

ザザッーーーーサーーーーーー

「こんばんは!どの世界からもインタビューするルル子ちゃんです!今日は乙女ゲームの世界に来ています!いやー乙女ゲームとだけあってやっぱりイケメン揃いですねぇー♪」


「さて、ここで乙女ゲームに転生した16歳女性にお話を伺ってみましょう!みかs…セレーヌさんどうぞよろしくお願いしまぁす!」


『はぁーい、よろしくお願いしますわ』


「セレーヌさん、イケメンに囲まれる女主人公に転生したと言うことですが、転生してどのように人生変わりましたでしょうか?」


『うふふ、そうねぇー、昔の地味な自分を捨てて、華やかな暮らし!イケメンに何もしなくても好かれて、運も良くって私を恨んでくる女共も効率よく成敗される姿を見れてもう最高ですわよ!』


「へぇー!すごいですね♪」


『しかもーもう誰ルートも選べなくって毎晩大変なのですのぉ!』


「へぇー!盛んですね♪」


『でもぉーこの世界には登場人物(イケメン)にも限りがあるから現実の方がいいかもぉー』


『………ルル子さぁん?どうしたんですかぁ?急に明るい顔からそんな羨ましそうな顔をされて!』


「じゃあ現実(バーチャル)に還してやろうか?このリアルブサ雌豚ビッチ」


『え?』


「奇神の気まぐれ現実逃避森羅万象有象無象つまらない物をこの世に還りたまわせ…」

『まって、リアルはいや、もう不細工な私には戻りたくな』

ーーーーーザザッーーーーーーーーーー

ーーー ーー ーーーーー ー ーーー

ーーーーーーーーサーーーーーーーーーーーー

プツンッ

最後に出てきたルル子ちゃんは本編にもしかしたら関係ないのですが、異世界をまたいで色んな人たちのインタビューする女の子もいいかもしれませんね……

……別でかこうかなー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ