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イショク。  作者: 未完ブリ
サイセイ
1/6

第1話 歩く速度▶▶

はじめまして。

普段は絵を描いてるので、このような形で小説を投稿する事は初めてです。

不慣れのため、何かアドバイスあればよろしくお願い申し上げます。

絵ではできない表現をとにかく知っていこうかなって思います。


何時もの気怠げな朝をまとう。

春、スズメがチョンチョン歩き回る道を早歩きで足をすすめる。

『最近流行ってるよね、転生物ー』

『あぁ結構つづいてるねーでももうそろそろ終わるんじゃないの?』


(転生ものね。はいはい。面白いのかよく分かんないけど、あの主人公が何度も死に立ち会う物語は好きだったねぇ。原点にして頂点……。)

何気なく聞こえてきた会話に、自分解釈。


私は、橋八はしや 蜜音みつね

高校に行く途中だった。

(異世界といえばチート級の能力、チート級の彼氏彼女、ハーレム!異世界の中でハッピーエンド!………嫌いじゃないけど、少し物足りないのよね。刺激ほしいというか。まあぶっちゃけリアルの自分が幸せになれないから主人公で昇華することによって欲求は満たされるよね……)

いつも同じ通学路、学校、授業、何気なく友達と話し、放課後ちょっと楽器触って帰り、たまにカラオケし…そして彼氏も出来ず……高校生活まだ二年目だけどダラダラして終わりそう……転機こねぇかな……



……と考え込んでた時だった。


『危ない!!』

誰かが叫んだのを最後に、クラリと前に倒れ、私はゆっくり意識を失った。

(あれ……お腹熱い……)

「…み………しょ……と…」

(え…?なんて……?)


「一緒」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


何時もの気怠げな朝をまとう。

春、スズメがチョンチョン歩き回る道を早歩きで足をすすめる。


いつも落ちっぱなしのハンカチを見ては持ち主困ってないのかなと思いながら、通り過ぎる。


通行人『最近流行ってるよね、転生物ー』

通行人『あぁ結構つづいてるねー形もだいぶ出尽くしてるんじゃない?』


(転生ものね。はいはい。面白いのかよく分かんないけど、あの主人公が何度も死に立ち会う物語は好きだったねぇ。原点にして頂点……。

最近見ている主人公が異世界の物で自分の時代にあったものを色々作り出す小説も好きなのよ。)

何気なく聞こえてきた会話に、自分解釈。

転生について色々考えている中、急に後ろから話しかけられる。


??「おっはよー!」

蜜「おはよ、鈴」


彼女は宮瀬みやせ 鈴香すずか

茶髪ポニーテールに少し赤の入ったエクステ、折りまくったミニスカートにセーターを腰に巻き、カバンには彼女のお気に入りの『ミパちゃん』をつけている。甘いお菓子の匂いのするごく普通の背の高い可愛い同級生。


蜜「また派手な格好して…先生に怒られるよ」

鈴香「いーじゃん!可愛いっしょ!蜜ももっと可愛くなんなきゃ!」

いつも心配してるのに、サラリとかわされた。


鈴香「それよりさ、今日転校生来るってさ!」

蜜「転校生?」

鈴香「そう!しかもイケメンだって聞いたよ」

鈴が少しいたずらげに小声で話す。


一歩一歩、学校に近づく。

転校生のハードル上げてやんなよと、呆然と思いながら、気怠い朝をパッパと払う。


転校生かぁー。


▶▶┃


私達はいつも通り無事学校についた。

鈴香「よーし、じゃあまたお昼いつもの場所でー」

蜜「あ、うん」

鈴香は別のクラスなので廊下で別れて自分の教室に入る。

2年A組、喧騒、爆笑、噂話。いつも通りの教室。

ただ一つ違うとすれば、そこに転校生の話題が加わったことだ。

自分の席につくと隣の女の子が話しかけてくる。


?「みっつー、おはよー」

蜜「凪、おはよ」


彼女は長谷川はせがわ (なぎ)

鈴より大人しい目でおっとりとした女の子。撫で回し手櫛で整えるふりして触りたくなるほどのストレートのツヤツヤとした髪が特徴だ。


凪「聞いた?転校生の噂話」

蜜「その話題で持ちきりだよね、そんなに期待され過ぎちゃ転校生可哀想だよ。」

凪「まあねぇ、でも見た人はイケメンだって言ってんだし多少はみんな期待しちゃうんじゃない?」

蜜「まあそうだろうけど……」


そんな話をしていたらいつの間にかチャイムが鳴ると同時に先生が教室に入ってきた。

先生「よし、そんじゃーお前ら席につけーホームルームはじめっぞー。黙らねぇと噂の転校生紹介しないからな。」

そう言うと、教室は緩やかに静かになった。

先生が良しと言うと、早速ホームルームが始まった。


先生「よし、じゃあ紹介すっぞ。入れミタケ」

ガラッ…


ゆっくりと転校生が入ってくる。

フワッとスタイリングされた黒い髪、クールでキリッとした目の形、日本人平均身長は優に超えているであろう、そのスラッとしたスタイルは誰から見てもイケメンであろう。



ーーーーーー ーーーーーー ーーーーーーー

「蜜。やっと会えた。」

「へ?」

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー ーーーーーーーーー ーーー

キャー!!カッコイイ!!

イケメン!!!

ワーワー…

先生「おら、お前ら静かにしろ、イケメンは分かるけど静かじゃねえとそのイケメンの名前も電話番号も聞けんぞ。」

先生の一喝により、生徒たちはすぐに黙った。


蓮「金峰(みたけ) (れん)です。よろしくお願いします。」


(今のは私のただの妄想か…?気になりもしない相手に…?ていうか初対面だし、幼馴染にも男いないし、絶対"会えた"とか妄想だろ)

蜜は何も気にしなかったことにした。


先生「よぉし、ミタケ、隣は ーー蜜の隣に座れ。」

蓮「はい」

蜜「へ?」

まあ確かに空席いつの間にか用意されていたが。

しかし少々不自然だ、私は後ろの席ではなかったはずだ。

隣なんて空いて…、たか。空いてるなら空いてるんだろう。


ミタケ、という人がゆっくりと近づいていく。

みんな恨めしそうにコッチをみる。

生徒『えー、ずるーい』

(いや知らんがな。不可抗力やし、いつも通り休み時間に好きに連絡やら恋愛話してりゃええやろ。)

蜜には関係ないのだ。他人のことなど、誰一人。


金峰「よろしく、蜜、さん」

蜜「橋八(はしや) で良いです。金峰(みたけ)さん」

金峰「あはは、蜜さんとは仲良くなりたいのにな。まあいいや、蜜さん、しばらくは教科書見せてね」


やけに馴れ馴れしい転校生との日常が始まる。

私のどうでもいい、なんてことない日常が、終わる。


短めですいません。

ところでタグってどこまでつければいいのでしょうかね。

下手にネタバレしそうで怖くて、でもどのタグ付ければいいのか…悩みます。次回もよろしくお願いします。

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