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スピリチュアル  作者: ふくたん
3/6

第三話

 僕に何を手伝ってほしいのだろう。霊能力者の彼女が僕に何を?正直見当がつかなかった。

 「僕に何をしろというんだい?」

 「山田くんには、悪魔を追い払ってほしいの。」

 「あ、あ、あっ、悪魔ですか!?」

 「うん。悪魔を追い払うことは私にはできません。何度も挑戦しましたが、私の力では到底できない。だから山田くんの力を頼ろうかと、、、。」

 「僕に到底出来っこない気がするんだけど、、、。」

 「おそらくこういうのが得意だと思ったので、あなたに依頼しました。」

 と神木さんは少し顔を赤くしていった。僕は少しドキッとした。さらに、神木さんは続けていった。

 「この前、『もし君に悩み事とかあったら僕に言いなよ。解決してやるから。』って言われたんで、素直にそうしました。そのとき、ちょっとかっこよかった、、、。」

 「うん、、、。」

 僕は今更、恥ずかしくなってきた。いつ言ったのだっけ?無意識にそんなことを言うなんて調子に乗っていたに違いない。けれど、かっこよかったのならいいとしよう。

 「それで、どんな感じで手伝えばいいんだ?」

 と僕が尋ねる。

 「そうだね。悪魔に心をむしばまれている人を見つけたら、その人の悩みを解決してほしいの。」

 「なるほど、不安とかを取り除けばいいんだな。わかったよ。」

 「えっ、本当にいいの?」

 と彼女は少し驚いたように言った。

 「僕はうそつきにはなりたくないから、手伝うよ。」

 とまたかっこつけてしまった。

 「ありがとう!本当に。」

 と目をキラキラさせていってくる。正直言ってかわいい。

 

 「おう。それで、悪魔ってのは人間に取りついてどうしたいんだ?」

 と僕は神木さんに聞いた。

 「悪魔は人間の心のスキに入ってくるの。それで少しずつその人の心を吸い取っていって強くなっていく。最終的にはその人の心が消えてしまうの。そして悪魔は他の人に乗り移って、また同じことを繰り返す。それを止めないといけない。」

 と神木さんは言った。正直、実感のわかない話だった。

 「要するに、悪魔は本当に悪魔だってことか。わかったぜ、、、。」

 

 すると、急に彼女は悩ましい顔をしてボソッと言った。

 「学校のうわさのことを知ってる?」

 僕には本当に聞いたことがなかったので、

 「知らない。」

 と答えた。

 「それならいいの。」

 と少し怪訝そうな顔で言った。その後、続けて言った。

 

 「早速だけど、新しい任務を伝えていいかしら?」

 うんとうなずくと彼女は笑った。

 

 

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