2-6 魔法戦?
結局ノープランと変わらない状態で、狼と向かい合ってます。
補助無しかよ、どうするんだよ、これ。
とにかく、遠距離攻撃しか俺には手が無い!
『魔法』の画面を出したまま、刺激しないようにゆっくりとした動作で足元の石を探す。
手探りで石を発見したと同時に、狼が飛び掛ってきた!
『壁2』を慌てて俺の目の前に発動と共に、後ろに逃げる。
飛び掛ってきた狼は、空中で軌道を変える事無く土の壁にぶつかった。
『壁2』は簡単に壊れてしまった。
狼にもほとんどダメージが無い。体を振って、付着した土を落としている。
こりゃマズイわ。勝つ方法が思いつかない…。
その時、俺の背中からワルツが離れた。
おぉ!やっとやる気になったのか!と思ったらすばやく横の木の上に上がって行った…。
一人(一匹?)で逃げやがった!
まてよ、これはチャンスか?!
木の上で「シャー!」となってるワルツ。
囮としては完璧だね。狼の目線が俺からワルツになった瞬間を狙って『隠蔽』を発動。
これで狼は俺を見失った。ま、もしかしたら匂いで判るかもしれないが。
持っていた石を狼の後方に投げる。ガサっと音がしたので、俺がソッチに行ったと勘違いしたかな?
おっ、成功だ。自分の後方に向きつつもワルツを警戒している。
今の内に音を立てないようにゆっくりと狼の側面3mまで接近。
さすがに匂いで気づいたか!突然コッチに振り向いた。
だがもう遅い!『炎2』を発動!そして連続で『壁2』を発動!
近距離からの炎攻撃で狼は燃えて暴れている。延焼しないように壁を出しといて正解だね!
壁のふちから顔を出し、何度も『炎2』を狼に当てる。
森が火事になる?知った事か!倒す事が優先だ!
あっ、ワルツの登ってる木にも火がついた…。気にしない気にしない。
肉の焼ける匂いが充満して来た頃、やっと狼は虫の息状態になった。
石を投げても反応しない。確認は大事だよね、油断して近寄ってガブリはイヤだもん。
5~6個投げたが、やはり反応無し。
刀を抜いて近寄り、心臓辺りを刺す。我ながら残酷です…。
全く動かなくなったのでマップで確認すると、ちゃんと因子は消えていた。
これで残り97か…。イヤになるね。
アリに憑依してるのなら楽なのに、、、熊とか無いよね?
もう今日は、さっさと宿に行って寝よう、そうしよう。
ん?周囲ですか?燃えてますよ?ボウボウではなくチロチロとですが。
自分の周辺だけは『壁2』で囲ってるので火はきません。暑いですが。
「見捨てないで!助けてニャ~~~~!」
あっ、忘れてた。
平原に戻ると、カゲキが遠くからやってきた。
凄いな、気づいて来てくれるのかよ!
どこかの役に立たないネコとは違うな!
と考えながらジト目でワルツを見る。
「ち、違うニャ!想定外ニャ!犬は本能的にダメなのニャ!」
なんか言い訳してるし。さらに見る。
「ほ、本当ニャ!犬じゃなければ戦えるニャ!」
かな~り疑わしい。
戦闘は一人だと考えた方が良さそうだ。
「犬は怖いニャ!大きいし、吠えるし、犬だし、しょうがないニャ!」
なんかまだ言い訳してるな。ほっとこう。
カゲキに跨ると、すばやくワルツは俺の前に飛び乗ってきた。
「反省してるなら、歩いて移動したらどうですかねぇ?」
「何言ってるニャ!馬とは歩幅が違うニャ!ずっと走る事になるニャ!」
「走ればいいじゃん。」
「ネコは走って長距離移動はできないニャ!そんな事も知らないのかニャ?」
そう言って丸くなって寝ようとしている…。
寝た頃に捨ててやろうかと考える俺は悪くないハズだ。
ネコとの絡みばかりですみません…。
次話からは人間との会話が出る予定です!
修正:2-3
「起きのか伸びてあくびしてる。」→「起きたのか伸びてあくびしてる。
次話は25日(金曜日)の20時に投稿予定です。




