2-4 ネコ?
なんだろう、偶然にも仲間が音楽関係の名前ばかりになってる。
とりあえず、ワルツの事を詳しく知らなきゃ!
「ワルツ、ステータスって言うんだ!」
「ニャ?ステータスニャ?」
ステータスニャじゃダメなんじゃないかな?
「わっ、視界に文字が出たニャ!」
おっ、成功したらしい。
「上から順に読んでみてくれ。」
「『話す・魔法・道具・状態』ニャ!」
なるほど、説明書は無しか。
聞いた所、魔法と状態は俺と同じらしい。
『道具』の中には、武器や防具は無いそうだ。
何が入ってるか聞くと、
「ネコ缶×10、固形餌30kg×10、ご飯皿、水飲み皿、が入ってるニャ!」
と返答がきた。
どう考えてもペット扱いだ。
この仲間、役に立つのかなぁ…。
早速ネコ缶とご飯皿を取り出してるし。
「シュン!ネコ缶が開けれないニャ!助けるニャ!」
10個しかないネコ缶を、今食べても良いのだろうか?
聞くと「シュンに会ったお祝いニャ!しょうがないニャ!」との事。
いや、食べたいだけなんじゃないかな?と思ってしまう。
まぁいいや、開けてあげよう。
うわ、凄い勢いで食べてる。正にネコまっしぐらだわ。
食べ終わったら、今度は部屋をウロウロしながら、時折スンスンと何かを嗅いでる。
で、ベッドにもぐっていった。
出てこないので、布団をめくったら寝てました…。
揺すったらシャーと威嚇された。理不尽だ。
会話はもう明日でいいや。俺も寝よう。
・・・おい、ベッドの真ん中で寝られると俺が入れないんだけど!
威嚇されるのはイヤなので、一度布団で包んで布団ごと横にずらした。
で、ベッドに入り布団を回収。やれやれ。ネコは足元で寝てなさい。
朝、顔への衝撃で目が覚める。
目を開けると、ワルツが俺の顔を踏んでやがった!
「シュン!寝てる場合じゃないニャ!ご飯ニャ!ネコ缶ニャ!」
喋る猫ってむかつきますね。
仕返しをしよう、そうしよう。
「いちいちワルツがご飯出すのも面倒だから、俺が預かるよ。全部出して。」
「なるほど、シュンは頭いいニャ!了解したニャ!」
しめしめ、全部出したな。
それを全て俺の『道具』に入れる。
で、ご飯皿の上には固形餌。
「シュン!これは「カリカリ」ニャ?!」
「ん?ご飯だよ?」
「ネコ缶を要求したニャ?聞いてなかったかニャ?」
「ネコ缶は祝いで食べるんでしょ?今日は祝う事無いよ?」
諦めたのか、グゥと唸った後でカリカリを食べ出した。
昨日より明らかに食べる速度が違い、非常にゆっくりだ。
2本あるしっぽは左にシターン、右にシターンと動いている。
あれって怒ってるサインだったっけ?
大体、ネコ缶は残り9個。
最初に食べてたらすぐ無くなるわ。
ゲー作が追加で渡してくれる訳無いし、渡してくれるとしても連絡の来る2ヵ月後だろう。
本当に祝いの時に食べるべきでしょ。
…なんで因子を壊しにも行かず、ネコと戯れてるんスかね、俺。
ネコは飼っていません。なので詳しくないです。
犬だと役に立ちそうなのでネコにしました(笑)
今日見たら、PVが1000超えてました!
こんな拙い話に付き合っていただき、ありがとうございます!
次話は、21日(月曜日)の20時に投稿予定です。




