2-3 円舞曲?
光が収束して出て来たのは、それはかわいい、、、
猫!!
ねこ、ネコ、猫。世間で言う、茶虎という種類?
猫には詳しくないんだよ。
たしかに種族は指定しなかったけどさぁ、普通人間って思うじゃない?
なのに、今目の前で丸まってるのは猫…。
同じ猫科ならトラとかいたでしょう!
見れば見るほど、普通の猫だよ!
凝視してると、起きたのか伸びてあくびしてる。
あっ、俺に気づいた。
「ん?ここはどこニャ?」
喋ったーーーーー!!
何で語尾がニャ?!それは猫耳娘の特徴じゃないの?
こんな所にテンプレ使うなよ!!
「えっと、猫さん。ここは別の世界だよ。」
「私には『ワルツ』って名前があるニャ。」
「あっ、そうですか。俺は相田駿だよ。」
「シュン、覚えたニャ。シュンがワルツの飼い主ニャ?」
「そうなる、のかな?」
「よろしくニャ。」
「あぁ、よろしく…」
飼い主って…。それでいいのか?!
そうだ、ステータス!
~~~~~~~
名前:ワルツ
レベル:10
能力:魔法全般。
~~~~~~~
あっ、やっぱり俺と一緒か。
「そうだ、シュン。思い出したニャ!」
「えっ、何?」
「白い場所で声がしたんだけど、それがシュンに伝えるようにって言ってた事ニャ。」
ん?重要な事っぽいな。
「『こういう改造を見つけたので使ってみた。一応要望通りだよ(笑)』だったかニャ?」
確信犯かよ!!
こりゃ文句を言ってもチェンジ出来ないな。
ワルツの能力が使える事を期待しよう。
「あっ、シュン!えらい事ニャ!!」
「どうした?!」
「シッポが、、、2本あるニャーーーーーー!!」
ベッドの上で自分のシッポを追いかけてグルグル回ってるワルツ。
名前の通り踊ってるなぁ。
日本の猫ってレベルが10になると、猫又になるんですね。初めて知りました。
だから喋る事も出来ると。
回り疲れたのか、グッタリしてるワルツを持ち上げてみた。
うん、なるほど。たしかにしっぽが2本ある。根元から分かれてるな。
手触りはとても良い。モフモフだ。
顔はたしかに可愛い。美猫だね。
ベッドに座り、ワルツを膝の上に置いて撫ぜまくってみた。
うむ、モフモフだ。良いモフモフだ。いい仕事してますね~。
「…シュン、一つ言う事があるニャ。」
おっと普通の猫扱いに怒ったかな?
「ワルツは、ネコ缶を要求するニャ!」
ねーよ!!
新しい仲間は猫でした。
こんなオチですみません…。
猫のモフモフは良いですよね。
次話は20日(日曜日)の20時に投稿予定です。




