2-1 会話?
はい、中国に来てます。
名前は中国だけど、最初の町と変わりが無い。
まぁ陸続きの隣の国だしな。
長城とかあったら面白いのにとか考えてました。
今はそれよりも宿が欲しいです。
国境越えてから2日間、野宿ですよ。
越える前も2日間野宿だったので、計4日間野宿生活です。
カゲキは良いよね、馬だから草食えば良いもん。
持ってた食料は無くなりそうで、『鑑定』を使って食べられる物を探しながらの移動です。
マップで見るとこの先に町があるんだけど、全然見えてこない。
あっ、この国にある因子は全部で5つ。全てCというありがたいような嫌がらせのような…。
動くのが4つと、嫌な展開です。
この国で売っているという乗れるモンスターを買えば、森での移動も早くなるでしょう。
早く買ってさっさと因子を消して次に向かいたい。
やっと町に到着。
壁が緑色に塗ってあって、発見しづらかった。
何かから守る為にカモフラージュしてるのだろうか?
隣の国から指名手配は来てないようで、すんなり入れた。
水晶玉の試験もクリア。犯罪扱いにはなってなかったようだ。
まぁ、水晶玉が犯罪を見てるのかは不明だけどね。
門番にオススメの宿を聞いて、そこに宿泊。
晩飯を食べた後、部屋でくつろいでるとプルルルと電話のような音が。
マップかなとステータスを開くと、『話す』が光ってる!
これ、ネタじゃなかったのか!!
『話す』を押すとゲー作と繋がった。
なるほど、電話の機能だったのか。
「何やってんの?2日で2個しか消してないじゃない!」
こっちの2ヶ月は向こうでは2日なのか。
しかしいきなり怒られるとは…。
「しょうがないじゃないですか!新たに出来た200個を消すのが忙しかったんですよ!」
「はぁ?本当に何やってんの?!意味わかんない!!」
首都であった事を説明。
「とにかく手伝ってくださいよ。APとやらを使って。」
「APは10しか無いんだよ!使ったら開発出来ないじゃないか!」
「何で開発が優先?!」
「開発すると、APの最大値が増えるの!重要でしょ?!」
「開発しても因子爆発でおじゃんじゃないですか!」
「だから頼んでるんでしょ?!」
「遠いのは無理ですって!せめてBをCにしといて下さいよ!」
「・・・分かったよ、今日の10APだけはそれに使うよ。」
良かった、因子爆発での死亡ルートだけは免れた。
後、何か頼む事あったよな?突然過ぎて思い出せない!!
あっ、メモ機能と、マップの距離だ!
「あの~、要望があるんですけど…。」
「ん?何?簡単な事?」
「メモ機能と、マップに距離が分かる機能が欲しいんですが…。」
「ん~、無理!」
ヒデェ!一蹴された!!
「プログラムをちょこっと改変してくださいよ~。」
「僕、プログラムに詳しくないもん。
君のチートも、ネットに載ってた通りにイジっただけだから。」
ゾッとした。失敗の可能性もあったのか。失敗だったら俺は今頃…。
いや、落ち込んでる場合じゃない。
こいつが出来るのは、ネットの通りにイジってチート人間を作る事だけ。それなら!
「それだけ?もういい?」
「最後にもう2つ!」
「・・・そういう時って1つじゃないの?まぁいいや、何?」
「2日に1回で良いので、連絡下さい!」
「了~解。忘れなかったらするよ。」
不安だ…。
「最後に、仲間を下さい!チート改造して、送ってください!」
同じ境遇の人間が一人増えれば、効率も倍!
選ばれた人には申し訳ないが、運が悪かったと諦めてもらおう。俺が頼んだ事は言わないでおく。
「ん~、、、面倒だなぁ。要る?」
「要ります!削除のスピードが倍になります!お願いします!」
「・・・分かったよ。増やすよ。」
「ありがとうございます!!!」
ヤッタゼ!
2章開始です。
サブタイトルに2-1と付けました。
次話は16日(水曜日)の20時投稿予定です。




