十九話
遅れてすみません。orz
目頭を押さえ項垂れる五来と二ノ宮。
そんな二人を尻目に、今だに猫と戯れている参木。
そんな三人を見て大笑いしている嵐山。
そんな嵐山をきょとんとして首を傾げ、なぜ嵐山が大笑いしているのか分かっていない時雨。
まさに混沌。
おい、誰かツッコミ入れろ。
もしくは、ツッコミ連れてこい。
そんな状態に耐えきれなくなった風間がしばらくして声を掛けた。
「お~い、そこの4人。そろそろ話し戻そうね。海斗がすっごい睨んでるよ~」
少々軽いが、見事に起動修正。やるじゃないかチャラ男。
ちなみに一ノ瀬は嵐山が笑い始めた辺りからずっと睨んでいる。
一ノ瀬の行動をちゃんと見ていたのは四葉だけだった。
そして一ノ瀬が次に揺らそうとしている木は、千穂が居る木からそこそこ離れている木だったので行動に移そうとしていた千穂はタイミングを逃し舌打ちをいていた。
もうそろそろで、残り時間が5分を切るので一ノ瀬はイライラしている。
風間に言われて一ノ瀬に睨まれている事に気づいた4人は、大人しく一ノ瀬の近くへと集まった。
「なかなか、居ないな」
そう呟きながら木を揺らそうとすると何処からかいきなり
「ビビビビビビビビビビビビィィィィィ!!」
何処からか大きな音が鳴り
「何だ!?」
「えっ何の音!?」
「あ、そこの木の下」
「防犯ブザーの音か?」
五来達が音に驚き木の裏側を確認していると、彼らの後ろ側から「ガサッ」という音がした。
その音に気付いた五来が振り向くと全力で逃げ去っている人影が見えた。
「おい、誰かあっちに逃げたぞ」
「本当に隠れている人が居たんですねぇ…」
嵐山と時雨がのんびりと話していると
「そんなこと言ってないで追いかけましょう」
「そうだな、選べる《いけにえ》は多い方が良いからな」
二ノ宮と五来がそう言うと生徒会メンバーは逃げて行った人影を追い走って行った。
「皆頑張れ~」
……訂正する。
参木以外の生徒会メンバーが追いかけて行った。
風紀委員の方も生徒会メンバーを追って走って行った。
その場には、いまだに猫とじゃれている参木のみが残されている。
残り時間は後5分。
さてはて、千穂は捕まるのかそれと逃げ切るのかどっちなんでしょうかねぇ………
すみません、インフルに掛かってしまい投稿が遅れてしまいました。
待っていてくださった皆様、すみませんでした。
7月までは色々立て込んでいて投稿をすることができそうにありません。
本当にすみません。