プロローグ2
駄文の塊ですがそれでOKという心の広いお方はどうぞ…
はい、そこの人!
私は、電波でも厨ニ病でもないといっているでしょうが!
ちょっとは、人の話を聞いてくださいってば!
私が転生したのは、前世の私が気に入っていた『君の運命を見つけ出せ☆』というなんともまぁ、適当感溢れるタイトル名の乙女ゲーム。
ファンの間じゃ『きみうん』なんて呼ばれてました。
この適当感溢れるタイトル名の割にとてもこっているストーリーで攻略キャラが多く、END多種多様だったのでそれなりの数のファンを抱えていたゲームでした。
そして『きみうん』は、スチルコンプの難易度が鬼といわれていましたよ。
スチルのコンプリートを目指して途中で挫折するファンが大量発生しましたよ。
いやぁ~あの時は攻略掲示板が荒れに荒れたなぁ…。
おっと、話がずれましたね。
私は、コンプリートを目指したファンの中でもそれを達成した数少ない一人だったんです。
休憩時間や休日はほとんどこれに時間割いてましたよ…
っあ!ゲームをやっていたのは休みとかだから
オイコラ仕事しろ医者とか言わないでー!
失礼、取り乱してしまいました。
えー私が転生したのは、ヒロインの友人Cという脇役。
ゲーム内では、数回しか登場しないモブだよ。
そして私が『きみうん』の世界に転生したのだと気が付いたのは、高等部の入学式の一週間前。
つまり昨日。
えっと、いちよう説明しておきますが私が通っているのは東雲学園という小・中・高・大一貫校。
ここが『きみうん』の舞台ともなっているんだ。
まぁ、王道らしくお金持ちの子のほとんどがここに通うという。
これを知った時は、まさに王道、ありがとうございますwwww、なんて思ったものだ…
失礼、また話がそれてしまいました。
いやー昨日は本当にびっくりしましたよ…
寮の部屋で荷物を整理してたらいきなりここは乙女ゲームの世界だ、なんて思い出しちゃうんですから…
まぁ、私の兄たちを見ていたらなんか感じていた違和感の正体がわかってよかったんですけどねぇ…
あっちなみに東雲学園は中等部から全寮制の学校なんです。
いちよう私の家もお金持ちの分類に入るのだがあまり、というかほとんど普通の家と変わりない。
うん、いいよね庶民的って。
あぁ、それで思い出してからなんですけど、すこ~しパニックになりつい枕をたたいてしまったのは仕方がありませんよね!
あぁ、その時同室の子が居なくてよかったよ…
あの時の私を見られたら絶対変人扱いされる…
えっ、何をしたのかって?
ふふふふふ…
ねぇ、この世の中には知らない方が幸せな事もあるんですよ?
まぁ、そんなこともあったがその他はいつもどうりだったのだが…
「ちょっと彼女、かわいいじゃん!俺達と一緒にあそばない?」
「困ります!手を放してください!」
目の前で展開されるこの茶番といってもいいんじゃないかと思えてくるこの光景はどうすればいいのでしょうか…
私の視線の先にはこいつらが不良じゃないというのなら是非とも眼科を進めたくなるような
The 不良な奴らとそいつらに絡まれている哀れな女の子。
何でまぁ、今時本当に見ることなんてないだろうと思っていた光景が今目の前に広がっているんでしょうか?
こんなのがおこるのってテレビだけだと思ってたよ…
あーなんで私はこんなのによく遭遇すんだよ…
今だって寮から歩いて五分のコンビニに行こうとしてただけなのにさぁ。
自分で言うのも悲しいけど、私って巻き込まれ体質なのかなぁ…
いやだなぁ…
さてと、このままスルーすると後味悪いし助けてあげるとしますかぁ…
「あーちょっとそこのお前ら、その子嫌がっるんだから離してあげなよ」
「はぁ?お前何様のつもりだぁ?ちょーしのってんじゃねぇぞ!」
私の言葉におもろい答え方をしてくれたのは、女の子の手を掴んでいる不良。
…うん、こいつは不良Aと名付けてやる。
他の二人は不良B、不良Cでいいよね。
うんそれで決定。
しっかし、面白い答え方してくれたな……
今時そんな台詞いうやつなんていないだろが。
まるで昔の三流アニメのやられ役の台詞だなwww
さて、このタイプは少し煽ればキレるかな?
…よし!煽ってみよう!
「何様も何も、ここは道路でしかも真昼間。
こんな時間帯からそんなことしてるお前らの方が調子のってるだろう」
やれやれ、といった風に言ってやれば短気なのか馬鹿なのか思った通り不良A、Bはキレてくれた。
え?短気なのか馬鹿なのか、じゃなくて両方?
それもそうだなwwww
「この糞やろうがぁぁぁぁぁ!!」
キレた不良Bが殴り掛かってきたがふざけてるのかな?
こんな遅い攻撃が私に当たるはずがないじゃないか。
……というか軽く投げ飛ばしたら気絶するってどんだけ軟なんですか?
「なっ!てめぇよくもぉ!」
仲間がやられてキレた不良Cは、不良Aと襲い掛かってきたが甘い甘い。
私に真っ向からやって攻撃を当てようなんて百年早いんですよ!
不良二人の腹に一発ずつなぐたら気絶してしまいみしたよ…
なんで弱いのに不良なんてやってんの?
あっそうだ、あの女の子大丈夫かな?
周りを少し見回してみると、あっいた。
あー、怖さで腰ぬけちゃったみたいだなぁ。
まっ普通そうなるでしょ!
「君、大丈夫?手、貸そうか?」
いくら私がめんどくさがり屋でも鬼ではないのでこんな女の子を置いていく真似はしないさ。
道にいつまでも座り込んでたら服も汚くなっちゃうし。
「あっあの助けてくれてありがとう!」
「別にいいさ、たまたま通りかかっただけなんだし。
それに、あの不良が邪魔だったからついでだよ」
いや、別にこの子は何もしてないし。
てゆうかむしろ被害者だしなぁ。
「あっあの、私白百合香|〈しらゆりかおり〉っていうんですけど、あなたのお名前は…」
ナッナンテコッタイ!
可愛いなぁ…とは思ったけどまさかまさかのヒロインかい!
っていけないいけない。
落ち着け、落ち着け。
平常心を取り戻すんだ。
てか、名前聞かれてるみたいだしこれは答えた方がいいのかな?
……なんかのフラグじゃないよね?
「私は、千穂。ずっと此処に居るとさっきのやつらみたいなのが来るかもしれないから
早く帰った方がいいよ」
そう私は、彼女に告げるとそこから立ち去った。
いや、別に巻き込まれたくないからとかそんなんじゃないよ?
ただ、早くコンビニで用事を済ませたいだけなんだから。
「しっかし今のシチュエーションってなんかヒロインの遭遇イベントみたいだったな…。
まぁ、関係ないか…
彼女、性格よさそうだし攻略キャラが居なければ友達になりたかったなぁ」
その時の私は知らなかった。
彼女が頬を染めながら私の友達になると意気込んでいたことを…
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