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八話

祝10話分!

飽きっぽい私としては快挙です。

しかし私は受験生のはずなんですが勉強をしなきゃと思うほど執筆が捗ってしまいます。orz


あぁ、朝から俺様と遭遇するなんて…


忘れてたよ、俺様は五月蝿いのが嫌いだから食堂とかは人が少ない時間帯を使っているっていう事を…


部屋に帰ったら覚えてることノートに纏めておこう、うんそれがいい。


あーだけどちゃんと隠しておかなきゃ不味いかな?

風音に見られたらヤバイし。


風音に見つからなそうな隠し場所って何処だろう?


しっかし今日はなんか厄日になりそうだな…


私がそんなことを考えながら教室の扉を開けると珍しいことに先客がいた。


「あ、千穂ちゃんおはよう」


「おはよ、香。随分と早いね。この時間に来てる人、あんまりいないから少し驚いたよ」


「そうなの?」


「うん、だいたいの人はHRが始まる15分前くらいに来てる人が多いから」


「そうなんだぁ、私は中学の頃からこれくらいの時間に学校に着くようにしてるからなぁ」


「まぁ、良いんじゃないかな。早起きは三文の得っていうし」


「千穂ちゃんおばあちゃんと同じようなこと言うんだねぇ」


香の何気ない一言で心にグサ!と太い針が刺さったような気がしたよ。


「香、私の思考は少し老けてるだろうけどお婆ちゃんレベルまで行ってないからね?」


いくら私が、精神年齢○拾歳であり君への認識が少~し母親視線になりそうになってはいるけど、お婆ちゃんまでは言ってないからね?




……精々おばさんくらいだよ。

きっと、たぶん、おそらく。


「ふふふ、そんなこと言ってないよ。ただ千穂ちゃんは大人っぽくてかっこいいなぁって思っただけだよ?」


そう言って笑う香の笑顔は私には純粋すぎて眩しかったですまる。


なんせ前の私って周りの影響でほんの少~し腐っていましたから。

麻衣まい(前世の親友)が腐女子で周りに布教していたからなぁ…

私ともう一人を残し他の友人は腐女子に染められたからなぁ。

(ちなみに私ともう一人の親友、なぎは軽度の腐女子であった。)


でも、軽度とはいえ腐った私に香の笑顔は眩しいよ。


…いや、腐女子以外の人の笑顔はほとんど眩しいな。


まぁ何故か腐女子でもどこか純粋っぽい子がいたなぁ……

なんでそう感じたんだろ?




…ってそんなこと考えてる場合じゃないよ、急に黙ったりしたから香が心配そうにこっち見てるし。


「千穂ちゃん、私何か気に障ること言っちゃった…?」


「あ、いやそんなことないよ。ただ少しうれしくてさ」


心配そうに私のことを見上げる香に笑いかけると香は安心したようにため息をついた


「よかったぁ~、千穂ちゃんに嫌われたりしたら嫌だから焦ったぁ~」


「ふふふ、そんなことで嫌いにならないから安心しなよ。それに嫌われたりしないかって思ってるんだよ?」


「?なんで千穂ちゃんがそんなこと思うの?」


香が首をかしげながら聞いてきたので私は肩をすくめながら


「私は目つきが悪くてね、メガネをしないとまともに人と会話ができないでたいなんだ」


「そうなの?」


…私、何時から頭の上に大量の?マークが浮かんでるのが見えるようになったのかな?

香の頭の上に?マークが見えるんだが…


「あっでも、千穂ちゃん助けてくれた時はメガネしてなかったよね?」


「あぁ、その時はメガネをどこに置いたのか忘れちゃって仕方がないからそのままで出かけたから」


「千穂ちゃんは目つき悪くないと思うよ?」


「ありがと、香。しかし残念なことにそういってくれるのは一部の人だけなんだよね…」


「むぅ、千穂ちゃんって天然とかだったりするの?いくらなんでも鈍すぎるよ…」


「ん?香、なんか言った?」


「あ、何にも」


「ならいいけど…」


香がなんかつぶやいてたけどどうしたんだろ?


「あ、そういえば千穂ちゃんってこの時間帯に来て何してるの?」


おぉう、随分と話が変わったな。まぁ、女子の会話ってこんなもんか?


「ん~、本読んだりするけどだいたいは勉強とかかなぁ…」


たまに風音に頼まれたりしたら小物とか作ったりするけど。


「へぇ~私なんてほとんど本読んだりとか自分の趣味に使ってるよ」


「まぁ、私はそこまで頭が良いとは言えないからこうして勉強しないと授業に着いていけなくなるかもしれないからね」


ホントこの学校の授業はレベル高いんだよね…

私は前世の記憶がある分何とかなってる、ってレベルだから。

この学校に通ってる人は本当に尊敬するよ私には無理だ。


「でも、すごいと思うよ?

そういえば千穂ちゃん裁縫が得意って言ってたけど、どんなの作れるの?」


「小物とか簡単なバックとかをよく作ってるかなぁ。あぁ、あとこの頃UVレジンにはまってるよ。

風音に、レジンでストラップとか色々作ったりしたよ」


「風音さん?」


「あぁ、香はまだ会った事ないか。滝川風音って言って私の中等部から親友なんだ」


あ~懐かし~。一年の頃近くの席になったのがきっかけで仲良くなったんだよなぁ…


中等部のころは、色々あったけど今思えばいい思い出だよなぁ…


「…ちゃん、千穂ちゃん?」


「っあぁ、ごめん、ちょっと昔のこと思い出してて。なに?」


「良かったぁ、急に黙りこんじゃったから…

あ、それでさ風音さんってどんな人なの?」


「う~ん、どんな人かぁ…

一言で言うと縁の下の力持ちかなぁ…

あ、あと風音は情報通だから何か困ったときとかに相談したらいいよ」


この後色々と大変な事になるだろうし。


「うん。、じゃあ今度紹介して?いろいろ聞きたい事とか教えて欲しい事があるんだ」


「うん、たぶん明日あたりには紹介できるよ。」


「ありがとう、千穂ちゃん。

……きっと風音さん苦労してんだろうなぁ」


?後半の呟きがよく聞こえなかったなぁ?

まぁ、別にいいか。

今日は厄日になりそうな予感がしたけど良いことあったし他にもいいことあるかもね。

吉日になればいいなぁ。






だがしかし、そんな希望ほどたやすく壊れてしまう言葉が色気魔zげぶんげふん七草先生口から

言いやがりましたよ。


「ほい、おはよーさん。あ~それと昨日言い忘れてたけど今日新入生歓迎会として鬼ごっこやるぞ。

あぁ、あと生徒会と風紀が最初鬼なんだがそいつ等に捕まったやつらの中から一年の代表出すぞ」




前言撤回、やはり今日は厄日だ。

されもとびっきりめんどくさい厄日だよ。


それと七草先生そういうことは昨日連絡してくださいよ。

顔に蹴りいれますよ。



閲覧ありがとうございました!



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