1/3
Φ 想い
今年こそは、と思ったインターハイには出場できずに、詩音は弓道部を引退した。5月の地区予選は4位で通過したが、県大会で敗退した。2年間必死に続けてきた弓は、あっさりと一瞬で終わってしまった。県大会会場の芝生の上で、思わず、「先輩」と、空に呟いた。蜜柑色と青色のきれいなの夕焼け空を、なにともなく眺めた。その色は、夏の始まりを告げる色でもあったが、すべてが終わったという寂しげな色にも見えた。初夏6月のことだった。
今年こそは、と思ったインターハイには出場できずに、詩音は弓道部を引退した。5月の地区予選は4位で通過したが、県大会で敗退した。2年間必死に続けてきた弓は、あっさりと一瞬で終わってしまった。県大会会場の芝生の上で、思わず、「先輩」と、空に呟いた。蜜柑色と青色のきれいなの夕焼け空を、なにともなく眺めた。その色は、夏の始まりを告げる色でもあったが、すべてが終わったという寂しげな色にも見えた。初夏6月のことだった。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。