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あ、むか。

作者: 枕木

勢いで書いたものです。

感情をぶつけてしまったものです。

文章の確認はあえてしませんでした。

ご理解、頂ける方のみ、お読みください。

アムカ。

リスカより、聞きなじみのない言葉だろう。


略さずに言えば『アームカット』。内容はそのまま、腕を切ることだ。

今回はアムカを再発させた女の子の話。



カタカタ。

部屋に響くのはただひたすらにキーボードをタイプする音。

夢中になって画面に文字を打ち込んでいるのは、アムカをした報告文。

つまり、このタイプしているのが今回のメイン、名前は『如月(きさらぎ)みみ』。


内容を要約するとこうだ。


しばらく止まっていたアムカが再発、理由はクラス内の苦手因子し対する被害妄想。

悪いのは自信と理解していながらも、人を嫌う思考にある自身が嫌だという。

もし、声をかけてくれるなら、よろしく―――


ざっと、こんなもんである。

人によっては「あーあるある」みたいにべたな内容かもしれないが、本人(みみ)にとっては一大事である。

本人は完全に治ったとばかり思っていたアムカがまさかの再発。

しかし、慣れているのか「やっちゃった☆」くらい言いそうな表情。

遡ってみれば、表情は固定されて治ってないだけな気もする。


腕に剃刀を引くこと10本を過ぎた辺りだろうか、それまで泣きじゃくりながら切っていたみみから突如「キャハハハ」と笑い声が漏れだした。

笑い声が発されている口は痙攣しながらも歪な笑顔を作りだしている。

笑い声はだんだんと音階と音量を上げ、ついには金切声のような声で窓が震えるほどになった。


…理解して、もらえるかは解らない。

しかし、確かなことを伝えるのならば、彼女、如月みみは崩壊しかけている。壊れかけている状態でかろうじて自身を保っているということだ。


「まだ笑えているから、私は悲しくない」

と言い聞かせるかのように。


其れほどまでに、みみの精神は追い詰められていて。

助けなどない状況は今までもこれからも続いていくわけで。


カタカタカタ…タン


カチッ


思いのたけを全てぶつけたもの。それを[投稿]ボタンでネットに送り出す。

瞬間、みみの顔は笑顔を消した。


外が暗くなっているが、それを気にしない轟音が響く。

あえて、文字におこすなら、


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛…!!!!!!!!!!」


といった具合。


なぜ、こんなことを文章におこしたか、理由は簡単。

何人でもいい。知ってもらいたい。


みみは、半分、実在しているんです。

みみと同じような存在はたくさんいます。


貴方は、どうしますか?

こんな風にイカレタ友人がいたとしたら。

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― 新着の感想 ―
[良い点] タイトルで引き付けられました! [一言] はじめまして。なおやです。 タイトルで引き付けられました! どんな話かなあ、と気になりましたね。 こんな友達は嫌だな、と思いました。でも、相…
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