第5話 マヨネーズ工場とババガーヌシュとチョコレート工場
「杏奈。わたし行ってみたいとこあるんだよね」
「何処?」と杏奈が聞く
「マヨネーズ工場」と胡桃
「いいねえ。わたしもマヨネーズ好きだよ」同意する杏奈
「ただねえ…」と胡桃
「ただ?」嫌な予感がする杏奈
「遠いんだよ。ここからだと。しかも時間も決まってるし」と胡桃
「そっかあなら残念」諦める杏奈
「いや今度の授業10時ちょっとで終わるじゃん。
そこから急いでいけば間に合う」
と慌てた胡桃
「ちなみに場所は?」一応聞く杏奈
「茨城…」と胡桃
「遠いね」やっぱりと思う杏奈
「ちなみに乗り換え乗り換えで最後駅から20分ちょっと歩く」と胡桃
「う~ん」渋る杏奈
「でもねえ。見学は無料なんだよ。交通費も思ったよりはかからない。
ただ2時間はかかるってだけ」とチラ見しながら胡桃
「胡桃は行きたいんだよね。ならいいよ。行こう」
「杏奈ありがとう。じゃあ早速予約入れるね」
こうして茨城にあるマヨネーズ工場の見学が決まった。
当日授業が終わると二人はすぐに駅に。
そして4回の電車の乗り換えと1時間半ちょっとかけて最寄り駅に。
そして20分ちょい歩いてようやく目的地へ。
3分前に到着した。
「間に合った…」と胡桃
「ギリギリだね」焦りながら杏奈
さっそく受付に。
そして工場見学へ。
ちなみに工場内は撮影禁止です。
入ると巨大マヨネーズのオブジェが。
ここは撮影OKなので二人は記念撮影。
その後はマヨネーズの映像鑑賞、マヨネーズ・ドレッシング工場の見学、
割卵工程見学、試食。
特に1分間に600個のスピードは圧巻の割卵機は必見だった。
そして試食させてもらえるとのこと。
サラダが用意されていて、好きなドレッシングかけ放題。
お酢の試飲もあり、二人は顔を輝かせた。
最後にマヨネーズとドレッシングをお土産でもらったのでした。
「いや~よかった」とご満悦な胡桃。
「しょうゆ館に続いて面白かったね。勉強になったし
マヨネーズがもっと好きになった」と杏奈
ここからまた2時間かけて帰るのだが
帰りはあんくるキッチンラボに今日のレポートと
工場の話で行きより時間が短くかんじたのであった。
「ねえ杏奈。やー!」
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放課後二人は今日の予定を話し合った。
今日は作れる日である。
「今日は作る?食べに行く?」と胡桃
「作れる日だから作ろう」と杏奈
「希望は?」と聞く胡桃
「特にないかな。強いていえば野菜がいいかな」と杏奈
「サラダじゃあじけないしねえ。
あっ、もらったドレッシング使って食べる?」
と胡桃がマヨネーズ工場でもらったドレッシングを見る。
「それもいいけど、調理室使えるんだし、しっかり料理したい」と杏奈
「では、助けて世界の国のルーレット。やー!出ました。レバノン」
と変な(略)胡桃
「中東きた。まったく馴染みがないよ」とちょっと動揺する杏奈
「中東料理で調べてもどれも聞いたことがない」と胡桃は苦笑い
「レバノン料理は…う~ん」困り顔の杏奈
「杏奈。これどう?ババガーヌシュっての。
材料揃うし茄子使う野菜料理だよ」
「ババガーヌシュ?なになに、これもレバノン限定ではないみたいだね。
シリアやイスラエルでも食べられてる」とパソコンをみながら杏奈
「でもレバノンで食べられてるんでしょ。では決定」とお気楽な胡桃
「わかった。まあいっか。茄子美味しいし」と杏奈
「ではスーパーへれっつらご~」と胡桃
茄子3本とにんにく、クミンパウダー、ゴマペースト、オリーブオイル、
レモン汁、乾燥パセリ、そしてフランスパンを購入。
ババガーヌシュはパンにつけて食べるらしいけど、
中東のパンが売ってないのでフランスパンで代用。
塩コショウはあるから購入はしない。
さっそく調理実習室へ。
まずは茄子を網にのせて焼く。
「なんか水が出てきた」と胡桃
ある程度焼いたら火を止め茄子をトレーに乗せて粗熱をとる。
その後皮をむく。
そしてミキサーに。
また家庭科部がちらりと見ている。
先生も見ていて「何作ってるの」と聞いてきた
「ババガーヌシュです」と胡桃
「ババガー…」と先生
「中東の料理です先生」と杏奈
先生も知らないようだ。
そのミキサーに塩コショウ・クミン・オリーブオイル・
にんにく・レモン汁を入れ最後にゴマペーストを入れミキサーをかける。
出来たのを皿に盛り、乾燥パセリをかけ、切ったフランスパンを添えて完成。
スマホでパシャリ。
部室に持って行こうとしたら先生が
「一口いいかしら」と言ってきたので
胡桃がどうぞと言う。
先生はパンと一緒に食べて味に納得したようだ。
部室で改めて二人で食事。
「なんかさわやかな味。
ゴマが強いと思ったけどレモンが効いてる」と胡桃
「それに、にんにくも主張有るね。なんにしてもパンに合う」と杏奈
二人とも味に満足したようだ。
「なんだかんだで世界の料理も美味しいね」と胡桃
「東ヨーロッパ・アフリカ・中東ときたら次何処だろ」と杏奈
次はルーレットがどの国を選ぶのか。
注目である。
「ねえ杏奈。チョコは好き?」
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杏奈がミニトマトとペピーノの苗を見ている。
2つとも購入した時よりも成長してきた。
そろそろ支柱も立てて支えないとなと思っていたところ
「杏奈杏奈。いいとこ見つけた」
「お店?」と杏奈
「いんや工場見学。今度は埼玉だけど近い。
そしてな・な・なんとチョコレートだ」
と興奮気味の胡桃
「チョコきた。行こう」速攻で返答する杏奈
「ただ今回は激戦なんだよね。でもがんばってとってみる」と胡桃
「そんなに?」と杏奈
「別に瞬殺ってわけでもないけど、人気だからね」と胡桃が言う
「胡桃任せた。がんばれ」応援する杏奈
「おう」と返事は良い胡桃
そして胡桃は希望日の希望の時間で予約がとれた。
1日3回やるけど一番遅い14時の回だ。
杏奈に報告を入れて当日電車に乗って目的地へ向かった。
今回も工場見学は無料。
企業様には感謝しかございません。
正直有料でもいいのにと思うけど、
宣伝なども兼ねてるのかなと杏奈は思った。
最寄り駅に着いたら歩いて15分ぐらい。
ついてしばらくしたら見学が開始になった。
基本は歩いて見て回って動画をみて、説明を聞いて。
歩いてると展示品がいろいろある。
胡桃も「わーこれ懐かしい。ちっちゃい頃食べた」と言って喜んでいる
杏奈も「そういえばお菓子だけじゃなくて、
牛乳やチーズやヨーグルトもあるんだよなあ」
と言っていろいろ見て回っている。
見学ゾーンは全体的にかわいく装飾されており、
チョコの匂いと相まってメルヘンな気分になった。
後はお菓子の神社に寄ってあんくるキッチンラボの事をお祈りもした。
最後にお土産でチョコとグミをもらい二人とも満足だった。
今回は料理でなく、初めてお菓子だったけど、
歴史や作り方の工程などは同じ。
企業の努力や、何十年の積み重ねを感じずにはいられなかった。
また工場見学があったら是非行きたい。
そう思えた二人であった。
「ねえ杏奈。和菓子は好きかい?」




