第26話 再び収穫とガルニ・ヤラフと応募
プランターにたくさんの絹さやがなっている。
そろそろ収穫していこうとなった。
一方加茂茄子の出来はイマイチ。
見るからに堅そうな丸い茄子が4つだけ。
まあそこそこ大きいが…
胡桃が「去年もペピーノあんまり収穫出来なかったのに。今年も…
そして杏奈ばっかりミニトマトも絹さやも大量収穫でずるい」
「そういわれても」と杏奈は困り顔。
「こうなったら絹さや食べまくってやる。でも味噌汁以外でなにかある?
後は料理の彩りぐらいしか思いつかない」と胡桃
「じゃあガーリック炒めで食べない?」と提案する杏奈
「ガーリック炒め?」
「まあペペロンチーノみたいなやり方。乳化はさせないけどね」と杏奈
という訳で大量収穫して調理実習室に。
そして家庭科部によかったら、
持って帰って食べて下さいと言ってテーブルに置いた。
そしていくつかは先ほどのガーリック炒めに。
絹さやは筋を取り、サッと茹でる。
ニンニクはみじん切りにする。
とうがらしは種を取る。
フライパンにオリーブオイル、ニンニク、とうがらしを入れ弱火で炒める。
ニンニクが少し色付いて来たら絹さやを入れ炒め、
塩を入れて混ぜ合わせたら完成。
二人とも無言でバクバク食べ始めた。
そしてあっという間に完食。
「これ…美味しいね。一応、和×世界だよ」と胡桃
「でもさあ、簡単すぎるから印象が心配。」
つまり例の全国高校生料理選協議会の料理に迷いが。
「そうだね。10分かかったかどうかだもんね」
「副菜もう1品だしていいならだけど、1品だけだしね」と杏奈
二人ともちょっと未練が。
「ねえ杏奈。やー!」
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「杏奈杏奈。ひさしぶりに世界の料理作ろう」
「そういえばいつ以来だろ」と杏奈
「たぶん2年になってすぐ以来。コモロとかいうシーラカンスのとこ」と胡桃
「ああ、懐かしい…」
「じゃあ早速。助けて世界の国のルーレット。やー!出ましたアルメニア」
気合の掛け声とともに杏奈がルーレットを。
「う~ん聞いたことあるようなないような」と杏奈
「え~とトルコの右側だって」と胡桃
「う~ん。やっぱりわからない」
「とりあえず料理調べてみよう」と胡桃
二人が調べだした。
「杏奈杏奈これどう。ガルニ・ヤラフっていう料理。茄子料理みたいだよ。
加茂茄子使えるじゃん」
「茄子の肉詰め料理か。ピーマンの肉詰めのナス版?」と聞く杏奈
「材料見てると、挽肉以外にトマトや玉ねぎも使うね」と答える胡桃
「後はにんにくとオレガノを使うのか」
「とりあえず買い出しへれっつらご~」と胡桃
スーパーで材料を買い、途中加茂茄子2つを摘み取り調理実習室へ。
トマトを少しスライスして残りは乱切り。
ナスを半分(丸茄子なので横半分に)切り、下半分の中身をくりぬく。
フライパンに油を敷き、挽肉とニンニクを炒め、塩コショウ。
肉に火が通ったら、くりぬいたナスに詰め、上にスライストマトを乗せる。
220度のオーブンで20分。
その間にナスのくりぬいたのを粗みじん切り。
再びフライパンで玉ねぎにんにく、茄子、乱切りトマト、オレガノを炒める。
オーブンで焼いた茄子を器に乗せ、炒めたのを上に振りかけるようにする(たぶん)
塩コショウをふり完成
家庭科部が「今度は何作ってるの?」
「ガルニ・ヤラフです」と胡桃
「何処の国?」
「アルメニア」と胡桃
また、何処だとざわめく。
「トルコの右らしい」と杏奈
そんなこんなで話をしたあと食べることに。
「結構美味しい。ってナスにトマトに玉ねぎをにんにくでいためたんだから、
はずれようがないか」と胡桃
「だね。ただわたしはチーズを足したいかも」と杏奈
「アルメニア料理だけど、これに長ネギとか足せば和×世界に…」と胡桃
「だからきりがないから。バランス考えてあれで決定。
それにこれは見た目きれいにするのが難しすぎる」と冷静な杏奈。
「そりゃそうだね」と胡桃も納得。
そして胡桃は次回はもっと異国感が欲しいなあと思ったのであった。
「ねえ杏奈。応募用紙を送るよ」
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7月になり全国高校生料理協議会に応募用紙を送ることになった。
締め切り自体は8月中旬過ぎなのだが、夏休み前にということと、
大会側の余裕を持って送るようにとのことで1か月以上
早めに送ることになったのだ。
二人はエクセルで作るという指示なのでパソコンで書き込み。
〇学校名 ○○高校
〇チーム名 あんくるキッチンラボ
「次は料理名だって、何にする?」と杏奈
「身も心も温まるご飯」と胡桃
「冬の料理いいとこどり」と杏奈
「どっちにしようか?」
「う~んわたしのほうでいい?」と杏奈
「わかった」と了承する胡桃
〇料理名 冬の料理いいとこどり
〇料理のキャッチコピー 和と世界の融合
〇料理の紹介文(50文字程度)
東京の深川めしを中心に和に世界の食材を組み合わせました。
冬に食べたくなるいいとこどりの料理です。
「これでいい?」と杏奈
「いいよ」
〇想定するお客様
コアターゲットを30代男性としているが、
老若男女あらゆる世代も対象としています。
〇料理全体の紹介
ここは1品1品の簡単な説明と和食と世界の食材のハーモニー
〇主食は「北海道米」を使用すること。
また、使用する品種について、選んだ理由。
ふっくりんこを使用。粘りが強く、ほんのり甘さが深川丼に合う為。
〇北海道の食材を1種類以上必ず使用すること。その食材を使用する理由。
深川めしに北海道産のバターを使用。コクとまろやかさを出す為。
チーズ粕汁に北海道産のチーズを使用。コクを追加。
〇地域を表現した料理1品について
深川めしをアレンジした内容を説明
〇配慮した点
食品ロス削減でみかんソースには皮も使用。
和と世界の食材を加えることで、新しい味の発見を
知ってもらうこと。
〇自らの料理に対する取組について
様々な料理をしり、料理の奥深さと伝統を知りました。
それと同時に料理を作る・食べる楽しさも改めて知りました。
これらをいろいろな人達に知ってもらいたいと思い、
今回の料理を提案しました。
以下レシピ
料理に対し
仕様材料・分量・作り方
原価表
食材名 購入金額 内容量 使用量 原価
そして
1人前の提供価格
4人前の原価合計
1人前の原価
1人前の原価率 ※提供価格の35%以内
これら全て規定内に治まった
後はそれぞれきれいに盛り付けた写真をupで完成
先生に最終チェックをしてもらい送信。
いざ1次選考へ。
「ねえ杏奈。夏休みだね」




