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第20話 花見とマルドゥフとマドレーヌ

「杏奈杏奈。あんくるキッチンラボに依頼が」


「おお!何処から何の?」と杏奈


「え~と花見やるから料理作ってだって。クラスの友達から」


と胡桃が笑いながら言った


「それ依頼なのかい!まあいいけど」と杏奈


「クラス替えで別れる人もいるしね」と胡桃


「だね花見の食べ物ってなんだろ」と疑問に思う杏奈


「団子は必ずあるイメージ」と胡桃


「わかる。から揚げと卵焼きも」と杏奈


「じゃあオードブルってやつか」と胡桃


「つまりみんなの好きそうなのつくればいいのね。あと団子。


その依頼あんくるキッチンラボが引き受けた」


決め台詞調でいう杏奈


「おお、なんかかっこいい」と食いつく胡桃


「んで、場所と時間は?」杏奈が聞く


「○○公園で昼過ぎぐらいだって」


「じゃあ何作るか考えよう」と杏奈


二人で話し合いが始まった。


そして、から揚げ、ポテトフライ、エビフライ、卵焼き。


「なんか茶色ばっかじゃない。」と胡桃


「やっぱそう思う。女の子らしさも出してみる?」と杏奈


「例えば?」


「クラッカーにチーズを乗せるとか」と杏奈


「いいねえ。それ。カルパッチョとかも作っちゃう?」胡桃が言う


「それだね。彩りもいいね」と杏奈


「後は団子だけど、どう作るんだろ」と胡桃


「確か上新粉(じょうしんこ)だったような。調べよう」



そして当日二人は午前中から料理作りを開始した。


から揚げはしっかしと下味をつけ、ポテトフライはケチャップを添え、


エビフライは背ワタをしっかりととり腹側に切れ目を入れまっすぐに。


玉子焼きは砂糖で甘めに。クラッカーにはカマンベールやチェダーチーズを。


カルパッチョはサーモンと新玉ねぎにオリーブオイルとレモン汁を。


そして団子である。


上新粉(白玉粉など他の粉を使うパターンもある)に砂糖と熱湯を入れ混ぜる。


3頭分にして、1つはそのまま。1つは抹茶パウダーをまぶし、


1つは赤の食紅でピンク色に調節。


1口大の大きさにし、丸くしてお湯で5分ほど茹でたあと


冷やして串に刺せば完成。



料理をもって約束の時間、公園に。


桜の木の下でみんなで笑って食べて、新学期も楽しく出来たらいいねと。


そして杏奈と胡桃は全国高校生料理協議会にエントリーする話を。


みんなから激励(げきれい)されてがんばると誓った二人であった。



「ねえ杏奈。新学期だね」


--------------------------------------------------


新学期が始まり、杏奈と胡桃は2年生になった。


2年では全国高校料理協議会に定期開催をすることになった料理教室。


後は家庭科部次第だが文化祭もある。


やることが多いということは、楽しみも多いということだ。


部室に集まった二人は今日どうしようという話になった。


ここのところ全国協議会のことばかりやっている。


そしたら胡桃が言い出した。


「久しぶりにやらない?」


「何を?」と杏奈


「ルーレット」


「ああ。最近協議会のことばかりだったもんね。たまにはいいか」と杏奈


「ではさっそく。世界の国のルーレット。やー!出ました。コモロ」


「何処だよ。また島か?」と杏奈


「アフリカの右。マダガスカル島の上あたりの島だって。


シーラカンスが見れるみたい」と胡桃が言った


「コモロすげえ。で独自の料理はあるのかな」と驚く杏奈


「なんかそこそこあるみたい。選べる程度には」と胡桃


「コモロすげえ」再び驚く杏奈


胡桃がいくつか料理を見せた。


「どれいっとく?」と胡桃


「シーラカンス料理とかあるの?」興味津々な杏奈


「ええと。シーラカンスは食べられないみたい。なんか消化できないんだって」


と胡桃が言った


「そっちで食べれないのか。まあ手に入らないから無理だけど」と残念がる杏奈


「じゃあ言うなし」と胡桃


「お腹すいたから食事系のにしよう。このマルドゥフってのでいいんじゃない」


「インドのナンに影響を受けたパンか。ディップにつけて食べるんだって」と胡桃


「じゃあ買い出しに行こう」と杏奈


「れっつらご~」


スーパーへ買い出しに行き、そのまま調理実習室へ。


まずはパン作り。


卵と水を混ぜて、薄力粉をいれる。


手でこねたら1時間寝かせる。


この間にディップを。


玉ねぎとにんにくをみじん切りにし、カツオとじゃがいもを一口大に。


鍋に油を入れ、玉ねぎとにんにくを炒める。


しんなりしたら、カツオとじゃがいもを入れて炒める。


トマト缶とコンソメを入れ弱火で煮込む。


そこへ家庭科部の何人かが話しかけてきた。


「何作ってるの?マルドゥフって料理」と胡桃


「何処の料理?」と家庭科部


「コモロって国」胡桃が答えた


案の定、何処だとか聞いたことないとかでざわめきだした。


「また…ルーレット?」と家庭科部


「そうだよ。シーラカンスが見れる国らしい」と胡桃


またもや、ざわついた。


そうこうしてると出来たので、さっそく食べることに。


「まあ材料の通りの味だね」と胡桃


「トマトじゃなくてカレーにしたら、ナンみたいだしインドぽいよね」


と杏奈も言う


そして何人かから、料理協議会の話題が。


「うんエントリーするよ」と胡桃


「いくつか大会あるらしいけど、これはコンビ戦だからね」と杏奈


先生に注意されるまで、みんなで協議会とコモロの話をしたのだった。



「ねえ杏奈。デザートなんだけど」


--------------------------------------------------


「杏奈杏奈」


「何?」


「デザートなんだけど焼き菓子はどう?」と胡桃


「まあ1つの候補じゃない」と杏奈


「例えばゼリーとかだと時間内に固まらないし、


焼き菓子なら焼いてるだけでいいわけだし」と胡桃が言う


「まあそうだね」と杏奈


「後さあ、テーマって今まで秋冬の~ての多いじゃん。


だからもみじ型にするってのは」と胡桃


「胡桃…あんた考えてたんだね」


「あたりまえだよ」ちょっと怒り気味の胡桃


「いやちょっとびっくりしたから」と杏奈


「ちょ。失礼だよ。でさあ例えば抹茶のマドレーヌとかどう」と胡桃


「抹茶だと緑じゃん。そこはコーヒーにしようよ」と冷静な杏奈


「確かに…」


「では買い出しに行きますか」


無塩バターとインスタントコーヒー少量ともみじの型を購入。


調理実習室で調理へ。


バターを溶かしてインスタントコーヒーもお湯で溶かす。


薄力粉とベーキングパウダーを合わせる。


卵(家庭科部にお願いして1個もらった)をボウルに入れて、


グラニュー糖を加えて泡だて器で混ぜる。


さっきの粉類をふるいながら混ぜ、バターとコーヒーも入れる。


ボウルにラップをかけ、冷蔵庫で休ませる。


生地を型に入れ180度のオーブンで15分焼く。


これで完成。


「う~ん紅葉感出そうと思ったけど、茶が濃すぎるなあ」と杏奈


「だね。普通の生地にコーヒーをちょっとだけ入れて混ぜないとか」


と提案する胡桃


「そうだね。今度はそれでやってみよう」杏奈も賛同


「とりあえず食べよ食べよ」と胡桃


「うん美味しい。コーヒー味が良い感じ」と味に納得する杏奈


「ああさっきの色優先するとコーヒー味が出ないのか難しい」と胡桃


「マドレーヌ作ったんだ。美味しそう」と家庭科部


「よかったらみんなで食べて。少ししかないけど」と杏奈


「コーヒー味もいいね」と家庭科部


「これさっきの協議会用にと思って。秋冬がテーマぽくなりそうだから


紅葉をイメージしたんだけどね」と胡桃


「それなら茶じゃなくて赤では」と家庭科部


「そうだね。赤かあ…食紅使おうかな」と胡桃


全国協議会に向けた候補の1つを作ったが色で納得出来なかった。


試行錯誤しながら、決定していこうと思った二人であった。



「ねえ杏奈。さっそく料理教室やってくれって」

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