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第19話 資料と貝焼き味噌と試しに6品

先生からの話と資料を見た後、二人は部室に戻り再び資料に目を通した。


「まず、こんな大会があったとは」と胡桃


「うん。知らなかった。そしてこの内容か」と杏奈


「だから先生は、郷土料理がとかデザートがって言ってたのか」と納得した胡桃


「そうだね。テーマの発表は5月中旬頃らしいけど、


それまでに料理の腕をあげろと」と杏奈


「そして時間も問題だね。100分以内に4人前か。時間のかかる料理はダメだね」


と胡桃が言う


「後は予算か。原価4800円てのも。米の値段とか決められてるのは驚きだね」


その後Q&Aコーナーを見てみる


Qバンズは会場で発酵からの作業ですか?


Aバンズは小麦粉とイーストを混ぜ合わせるところからスタートしてください。


「これだけで時間かかるね。発酵をほったらかしにしたとしても」と胡桃


「うん。パンは()ねて、発酵、焼くがあるから不利だね」と杏奈


Q本戦の会場にはどれくらい調味料があるのでしょう?


A調味料に関しての用意はありません。各自で持ち込んでください。


「塩やコショウも予算に入るのかな」と胡桃


「入るなら調味料だけで相当原価かかりそうだけど…」と杏奈


Q調理に使用する米は事前に洗って水に漬けておいてもよろしいでしょうか?


Aお米の浸水は、制限時間内でおこなってください。


「米も水に漬けるだけで最低30分。その後炊く時間も考えると」と胡桃


「でもパンよりは余裕あると思う。和洋中っていってもパンは不利かな」と杏奈


その後も資料をじっと見ている二人。


「1次選考の審査基準がのってるね」と胡桃


「ストーリー、食材への理解、価格、見た目、レシピから、総合か」と杏奈


食材への理解。食材の特性や生産者の想いを理解した上で選定し、


使用しているか。


「これはどうなんだろ」と胡桃


「作る郷土料理or名物料理を徹底的に調べないとってことか」考え込みながら杏奈


「よし。今までは単品で作ってたけど、セットメニューも作ったりしよう」と胡桃


「後は事前にテーマを勝手に決めて、それにそった料理作りだね」と杏奈


「ランダムでテーマをいってくれるサイトないかな」とスマホで探す胡桃


「流石にそれはないでしょ。ただ自分達で決めると、


自分達が作れそうや作りたいテーマになっちゃうかも。


第三者に決めてもらえれば」と考え込みながら杏奈


「そうだ。1つだけもう決まったことがあるよ」胡桃が言う


「それはいったい」と杏奈


「チーム名で出場だって。チーム名はもちろん」と胡桃


「「あんくるキッチンラボ」」



「ねえ杏奈。春休みだよ」


--------------------------------------------------


春休み、胡桃の家に集まった。


「胡桃、過去に出場した高校の資料手に入れたよ」


「見せて見せて」


二人はじっくり資料をみた。


「やっぱり主食は米ばかりだね」と杏奈


「でも土鍋で白米やリゾットや、ひつまぶしみたいのもある。


一工夫加えるって感じだね」と胡桃


「原価みてよ。調味料、例えばしょうゆだと


363円で1000ml購入だけど15mlしか使ってないから原価5円だって」


と資料を見ながら杏奈


「これなら調味料の値段は気にしなくていいかな。


915円で買ったバターも10gで20円だって。てかバター915円って…」


どんな高級品だと思った胡桃


「料理はA(こう)が5品。B高とC高が6品。6品は作らないとか」と杏奈


「全体的に和ベースだね。テリーヌ出してるとこあるけど、


かぼちゃのテリーヌだって。洋食でも食材は和が多い。」と胡桃


「「う~ん…」」


「お題が出るまで、レパートリー増やすしかないか」と杏奈


「そうだね。和ベースでいろいろ作っていこう。世界の料理…」


と残念がる胡桃


「でもさっきのかぼちゃのテリーヌみたいのもあるからたまに作ろうよ」と杏奈


「やったあ。デザートにニウエのタキヒとか有りかも。あれ里芋つかったし」


と喜ぶ胡桃


ひと段落した二人は小腹が空いたので何か作ろうという話になった。


「杏奈これどう?貝焼き味噌だって。ホタテの殻で焼くんだって」


「いいねえ今日はこれ作ろう。殻付きホタテが売ってればだけど」と杏奈


さっそくスーパーへ。


大き目の殻付きホタテが売ってたので2個購入。


胡桃の家に戻って調理開始。


ホタテを一口大に切る。


小ねぎは小口切りにし、溶きほぐしたたまごに加えて混ぜる。


ホタテの貝殻に水と味噌とみりんを混ぜる。


オーブントースターで3分ぐらい温め、溶き卵を半分入れる。


卵は固まり始めたら残りを加えで1分温めて完成。


スマホで撮った後さっそく食べることに。


「焦げた味噌の匂いがいいね」と胡桃


「これは美味しい。ごはんが進みそう。米炊けばよかった」と杏奈


「この料理使いたいぐらいだよ。時間かからないし美味しいし。」と胡桃


「原価も二人分で350円ぐらいかな。でも四人前だったよね。


貝殻は4枚あるし、ほたての量減らせば四人前で350円でいけるか」


と計算する杏奈


さっそく全国高校料理協議会のモードに。


春休みは料理作りばかりになるのだろうか。



「ねえ杏奈。一回作ってみよう」


--------------------------------------------------


「胡桃、1回6品作ってみない?」


「今から?別にいいけど」


「過去に作った料理で作ってみよう。


主食、主菜、副菜、汁物スープ、デザートをね」と杏奈


「今まで作った主食だと、鶏飯(けいはん)、タコライス、シシリアンライスあたりか」


と思い出しながら胡桃


「ならとりあえず鶏飯で。残りは生姜焼き、肉じゃが、オリヴィエサラダ、


けんちん汁、スコーンで」と杏奈


「その組み合わせでスコーンって」ツッコむ胡桃


「だってデザートってスコーンかタキヒの2択だよ」


「なら仕方ない」と胡桃


「いきなり作るんじゃなくて、段取り決めよう。


どう始めるかとかどっちが何をやるかとかね」と杏奈


「わかった。…頼む」頭を抱え込みながら胡桃


「わたし一人で考えるのかい。まあいいけど。まずはごはんを研ぐのからだね…」


杏奈が決め、たまに胡桃が意見しながら、流れは決まった。


材料を買ってきた後、さっそく料理開始。


そして…


「グダグダやないかい」と胡桃


「いやー難しいね。そして料理は担当制の方がいいかな」と杏奈


「そうだね。1つの料理を二人でやるのは難しい」胡桃も賛同


「例えば鶏飯、生姜焼き、スコーンがわたしが担当。


肉じゃが、オリヴィエサラダ、けんちん汁が胡桃担当」


「これなら100分以内出来るね。たぶん」と胡桃


「段取りは決まった。今度はこれでやろうね」と杏奈


「それはいいけど…もったいないからまずは全部食べよう…」と胡桃


その後もあーだこーだいいながら料理について


食べながら話をする二人であった。


そして、「春休みずっとこんな感じになるの」と胡桃


「う~ん…そこなんだけど、今からずっとこればっかりってのは」


と考えながら杏奈が言う


「だよね。レパートリーを増やすのも大事」と胡桃


「だね。和食ベースとデザートはなんとかしないと」と杏奈


「そしてたまに気分転換もしたい」と胡桃


「わかった。料理協議会ばかりじゃね。


それに定期的に料理教室もやらなきゃだし」


「うん。そっちもあるから、やっぱりいろんなことをやろう」と胡桃が言った



「ねえ杏奈。依頼がきたよ」

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