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第15話 うどんとエンコカドとクリスマス

冬休みになった。


夏休みに続いて胡桃の家があんくるキッチンラボの拠点である。


「杏奈さっそく料理作るよ」


「なんでも来い。それで何作るの?」と杏奈


「うどん」と胡桃


「この前食べたじゃん」とツッコむ杏奈


「だからあの味を忘れないよう手作りで」と胡桃


「うどんもつゆも作るんだよね」と杏奈


「もちのロン」とおっさんくさい胡桃


「…わかった」ため息をつきながら杏奈


という訳で手作りうどんを作ることになった。


「材料だけど…中力粉になってるね。薄力粉でも代用可らしいけど」と胡桃


「前みたいに強力粉と薄力粉をMIXにする?…いや探そう。中力粉を」


杏奈が色々調べ、それらしきスーパーに行ったら売っていたので購入。


あとはかつお節と昆布も購入した。


まずはうどんから。


うどんの材料は中力粉と水と塩のみ。


中力粉に塩水を様子をみながら加えていく。


手早くかき混ぜながら様子をみる。


そして体重をかけながら手で押す。


ひたすら押す。


生地を丸くしたらしばらくビニール袋に入れて生地を休ませる。


その間につゆ作り。


鍋に水を入れ沸かす。


その後かつお節と昆布を加える。


途中アクを取りながら10分ちょっと煮出す。


その後火を止め、ザルで()す。


再びうどんへ。


生地の端を内側に折り込み、少し回してまた折り込む。


丸くしたら再びビニール袋に入れ20分ねかす。


つゆへ。


さきほど出来たつゆへしょうゆとみりんと砂糖と塩で味付け。


これでつゆは完成。


再びうどんへ。


まな板(台)と生地に打ち粉をして綿棒で伸ばす。


丸い形に伸ばしたら折りたたみ切っていく。


これでうどんも完成。


鍋に沸騰したお湯で10分ぐらい茹でる。


温めたつゆに入れて完成。


「「出来た」」


さっそく食べることに。


「ちょっともちもちが足りないかな。()ねるのが甘かったか」と杏奈


「でも美味しいね。ただなんだろ。長さがバラバラ」と胡桃


「反省点が多いということか」と杏奈


「でもつゆ美味しいよ」胡桃は割と満足しているようだ


「だね。これからはなるべく手作りでいこう。なるべく」と杏奈


「なんで2回も」ツッコむ胡桃


「時間もあるし毎回は厳しいから」と答える杏奈


「また麺の方はリベンジしたい」と胡桃


冬休みの料理第一弾は終わった。


次は…



「ねえ杏奈。やー!」


--------------------------------------------------


「杏奈。世界の料理が食べたい」


「そういえばだいぶ作ってないね」と杏奈


「いつ以来だろ」と考える胡桃


「たぶんオリヴィエサラダが最後だから文化祭前」と杏奈


「作るぞー絶対作るぞー。やー!出ましたエクアドル」


掛け声をあげながら胡桃


「南米来た」と杏奈


「エクアドルって高地のイメージ。マチュピチュがあるんだっけ?」と胡桃


「それはペルー」とツッコむ杏奈


「さて調べますか…これどう?エンコカドっていうの」と提案する胡桃


「魚をココナツソースで煮込むねえ。いいんじゃない」と杏奈が言う


「材料は白身魚か。メカジキでどう?ピンクだけど」と胡桃


「一応分類では白身魚らしいよ。メカジキでいいでしょ。後はエビと野菜類」


と調べながら杏奈が言う


「野菜類はうちにあるから、メカジキとエビは…パナメイでいいよね?


後はココナツミルク缶とサフランかな」と台所をみながら胡桃


「じゃあ買いに行こう」


スーパーで買い物をして再び胡桃の家に。


「まずはメカジキをニンニク(チューブ)とレモン汁で(ひた)す」と杏奈


「浸しました」返事の良い胡桃


「そしてトマト・玉ねぎ・ピーマンをみじん切りね」と杏奈


「出来ました」と胡桃


「メカジキに小麦粉をまぶしはたく。そしてフライパンで焼き。野菜も加える」


と杏奈が言う


「焼きました」と胡桃


「少量のサフランを水につけ色だし」と杏奈


「つけました」


「それをフライパンに入れ、エビを入れ(ふた)をして煮る」と杏奈が言う


「蓋して煮ました」


「ココナツミルクを入れ煮る」と杏奈


「煮ました」


「最後にコリアンダー乗せて完成」と杏奈


「買い忘れました」


「まあ…いいか」と杏奈が言った


「食べよう食べよう」と胡桃


「なんかタイカレー感ある。美味しいね」と杏奈


「それわかる。白米に合いそう」と胡桃


「そういえば世間はクリスマス間近だね」と杏奈


「そういえば!」すっかり忘れてる胡桃


「年末や正月も近い」と杏奈


「うどんを大晦日に作ればよかった…」と後悔する胡桃


「まあいいじゃん。うちらは関係ない。関係ない」と杏奈が言う


「普通にすごそうね」



「ねえ杏奈。ほんとにイベントスルー?」


--------------------------------------------------


「ねえ杏奈」


「作らないよ」と冷たくいう杏奈


「まだ何も言っていない」と胡桃


「クリスマス料理でしょ?」と杏奈


「なんでわかった」驚く胡桃


「誰だってわかるよ」と杏奈


「なんでダメなの?」ちょい不満げな胡桃


「クリスマスってあれでしょ。フライドチキン食べてケーキ食べるみたいな」


と杏奈が言う


「そうだよ。わかってるじゃん」と胡桃


「つまり大変。昨日バイトでめっちゃくちゃ疲れてるの。


スーパーのクリスマスイヴなめたらだめだよ」と疲れた口調で言う杏奈


「そっかあ、お疲れなのか」と残念がる胡桃


「そもそもなんでフライドチキンなの。海外だと七面鳥でしょ」と杏奈


「そうなんだ。まあわたしは食べれればなんでもいいけどね」と胡桃


「じゃあ焼き鳥でも食べてなさい」と冷たい態度の杏奈


「う~杏奈のあたりきついよ。じゃあ簡単なの作る。


それならいいでしょ」


「胡桃が作るならいいけど。簡単なの?」


「うん簡単チキン。ちょっと材料買ってくるね」


胡桃が手羽元を買って戻ってきた。


「ただいま~さっそく作るね」


手羽元を酒、みりん、しょうゆ、はちみつ、


すりおろしたにんにくで漬け込む。


そして揉みこむ。


フライパンで手羽元を蓋をして焼く。


しばらくしたら、さっきの漬け汁をはけで手羽元に塗り、照りを出す。


完成。


杏奈はずっと見ていたが、胡桃の一人での料理に頼もしく感じた。


「じゃあ食べよう」と胡桃


「冷蔵庫」と唐突に言う杏奈


「うん?」


「だから冷蔵庫」と杏奈


冷蔵庫を開けるとケーキが2つ。


「来るとき店で買っておいた。来て胡桃が見てないときに、


入れておいた」


と顔を(そむ)けながら杏奈


「も~杏奈ったら。結局クリスマス楽しみたいんじゃない」


とニヤニヤしながら胡桃


「別に。たまたま食べたかっただけだから」


と目を逸らしながら杏奈


「では食べようよ。いっただきま~す」


ひっそりとだけどクリスマスを楽しんだ二人であった。



「ねえ杏奈。あけましておめでとう」

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