第14話 お菓子工場と小学生の料理教室と反省
予行練習が終わり二人が後片付けをしてると
集まってくれた友達がパソコンの前でなにやら話している。
「どうしたの?」と胡桃が聞くと
「あんた達、色々やってんだね」と友達が言ってきた。
どうやらあんくるキッチンラボのブログを見てるようだ。
「これって自腹でしょ。食べたり作ったりすごいね」
「これ食べてみたい」
「作るの簡単かな」
「ニウエって何処?」
「工場見学面白そう」
とそれぞれ友達が言ってきた
「行ってみる?」と胡桃
「えっ?工場見学?」と友達の一人
「うん。平日で授業早目に終わるならだけど」と胡桃
「何の工場?」
「お菓子」と嬉しそうに答える胡桃
「遠いんでしょ?」
「いやそんなに遠くないよ。埼玉だけど」と胡桃が言う
「行ってみたい」
「私も私も」
と友達が言う
「決まりなら予定みて予約とるけど」と胡桃
「来週あたり早く終わる日あったよね?」
「あったあった」
「行けない人いる?」
と友達がみんなに聞く
誰も手をあげずここにいる全員参加だ。
「じゃあ今度改めて連絡するよ。無料でお土産付きらしいから」
と胡桃が言った
「「やったあ」」
後日みんなで電車で工場にやってきた。
都内から近いし、駅からも徒歩5分ぐらいだ。
専用の入り口で名前を告げて工場内へ。
受付で「今回はパイのお菓子の見学になります」とのこと。
そして冊子と紙の帽子とお土産引換券をもらった。
その後は紙の帽子を組み立てて被りいざ見学開始。
パイのお菓子を作る過程はとにかくすごかった。
原料をまぜて、伸ばして重ねて、切って焼く。
その後はチョコを入れ、冷やして包装。
途中工場の方がなんども確認したりしている。
金属探知機でも確認するみたいだ。
製造過程を見終わったらその商品の試食。
製造を見た後に食べるのは格別だった。
その後は歴史とかエピソードなどを色々見たり、
たくさんのフォトスポットでみんなで記念写真を撮ったりした。
そして最後はお土産を。
4種類のお菓子をもらってみんな大喜び。
また来たいって話になった。
今までは二人で来てたが、こうして大勢の友達と来るのもいいなと思う
杏奈と胡桃であった。
「ねえ杏奈。料理教室だね」
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料理教室当日、杏奈と胡桃と先生は児童館にやってきた。
杏奈が働いてるスーパーで事前にサンドイッチ用のパンと野菜等を手配。
玉子サラダやポテトサラダにベーコンに火を通したりなどは、
事前にやっておいた。
そして三人で準備をしていざ料理教室開始。
集まったのは前もって聞いていた十二人。
まずサンドイッチを作るという説明をしてから
外で手を洗ってもらい授業開始。
みんな各々パンにマーガリンを塗ってから好きな具を詰める。
が…いまいち反応が悪い。
杏奈は思った。
自分達が想像してた小学生よりも、彼ら彼女らは大人だったのだ。
サンドイッチ作りはそれなりに楽しんでるようだが、
もっと料理のレベルを上げるべきだった。
こういうところに来るぐらいだから、
親の料理の手伝いをしてる子もいるだろう。
もっと事前に調査をしていくべきだったと思ったのだ。
胡桃もそれは感じていた。
しかし今は一生懸命やろうと、みんなに声をかけて、
気配りをしてやってはいるが。
料理教室が終わり後片付けをしながら、
二人は家庭科の先生と児童会の人にその話をした。
二人は安全面などを考慮すると、こうなるしかないし、
一生懸命やってくれたと言ってくれるが…
二人は事前調査の大事さを感じた。
そしていつかリベンジしたいと。
文化祭と違い、今回はホロ苦い経験になってしまった。
しかし帰りに家庭科の先生から別の話が。
「今回は二人は残念な結果と思っているようですが、これ以上は安全面から
仕方のないことです。実は二人にまた料理教室の話があるのです」
「えっ本当ですか」と杏奈と胡桃
「校長先生と何人かの教師からですが、うちの学校で、
在校生に料理教室をやってもらいたいと」と先生が言う
「うちの学校の生徒に」と杏奈
「はい3学期になってからですが、希望者を募って開催したいという話です。
どうですか?」と先生が聞いてきた
「「やります。やらせて下さい」」
こうして早くもチャンスがやってきたのだ。
今度は事前調査をしっかりすると二人は思ったのだ。
「ねえ杏奈。次の料理教室と冬休みだけど」
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後日二人は部室に集まった。
この前の反省と次回の料理教室へ向けてである。
小学生向けの料理教室の反省点をあげ、
対策などを話し合った後、校内の料理教室の話になった。
料理教室の内容は任されている。
ならば…
「アンケートをとろう。これは前回もやっておくべきだった。
何を作りたいか、何をしたいか、事前に知るべきだ」と胡桃
「そうだね。アンケートは必須だね。その上でなにを作るかだね」
と杏奈も納得する
「他にはある?」と胡桃
「私達の基礎力強化。今まで色んな料理を作って来たけど、
教えるにあたって基礎をしっかり学んでおくかな」と杏奈
「お出汁の取り方とかから徹底だね。いつもレシピみて作ってるけど
ベースの部分はレシピに頼らずに、していきたいね」と意気込む胡桃
「味噌汁を作るにしてもダシ入り味噌を溶かすだけとかでなく
昆布なりカツオなりで出汁を完全に覚えたいね」と杏奈
「でもそればかりだと料理人目指してるみたいじゃない。
だからわたし達らしさは忘れないで」と胡桃
「わたし達らしさ?」杏奈が聞き返す
「食べるのが好き!」自信満々に言う胡桃
「そうだね。出発点はそこだもんね」納得する杏奈
「きちんと勉強することはする。
でも食べたりするだけってのもやっていく。杏奈それでいい?」
「うん。それがわたし達らしさだね」と杏奈
「じゃあ冬休みは食べて作ってだね。でも作るは前よりも、
しっかりとだね」と胡桃
「うん。食べる方の計画は任せた」と杏奈
こうして二人は今後の事を決めたのだ。
「じゃあケーキでも食べて景気よく行こう!」と胡桃
「……」無言でため息をつく杏奈
「ごめんなさい」と落ち込む胡桃
「近所に美味しいうどん屋出来たんだって」と杏奈
「じゃあ行きますか」と胡桃
「そうだね。ぱーっと食べに行こう」
「ねえ杏奈。冬休みだね」




