第13話 いももちとジンジャーエールと予行練習
児童会への参加や日程も決まったあんくるキッチンラボ
文化祭依頼料理をしていなかったので
ひさしぶりに作ることに。
「なに作ろうか」と胡桃
「そうだねえ。国内でいいよね?」と杏奈
「だったらいももちとかどう?」提案する胡桃
「いももち?」何それ?と杏奈
「うん。北海道の。この前色々調べてる時気になったんだ」と胡桃
「どんな料理?」杏奈が聞く
「じゃがいもを使ったおやつ的な」と胡桃が言う
「それにしよう。さっそく材料を調べよう」と杏奈
「だね」と胡桃
「じゃがいも、塩、牛乳(少量)、片栗粉、砂糖、みりん、醤油、バターか」
と調べ終わった杏奈
「それじゃあ買い出しにれっつらご~」
買ってくると調理室に。
先生と家庭科部に挨拶をしてから、早速調理。
じゃがいも(男爵いもが定番らしい)は皮をむき、
一口大に切って茹でてやわらかくする。
湯を切り、再び火にかけ、粉拭き芋状にする。
塩を加えてじゃがいもを潰し、牛乳を少量加える。
粗熱がとれたら、片栗粉を加え、いくつかにわけ丸く成型していく。
フライパンを熱しバターを入れ、成型した芋を入れ両面焼く。
その後取り出し、片栗粉、みりん、砂糖、
醤油をフライパンでとろみがつくまで熱する。
そこに焼いた芋を入れて絡めれば出来上がり。
「素朴ぽいけどじゃがいもが美味しいね。甘じょっぱい味付けがいいね」と胡桃
「うん。そこにバターのコクが加わるのもいいね。色んな味付けで楽しめそう」
と美味しそうに食べながら杏奈
家庭科部や先生もやってきて、みんなでちょっとずつだけど
分けて食べて感想を言い合い。
「北海道の料理ならチーズ乗せたい」
「わたしはバター醤油がいいな」
と家庭科部
先生は「これは男爵を使ったのですか。芋の品種によって食感が変わりますよ」
杏奈と胡桃は流石先生と思った。
そしてやっぱり料理を作ってみんなで食べるのは楽しい。
年末の小学生への料理教室も楽しくなるといいなと思う二人であった。
「ねえ杏奈。たまには飲み物を作らない?」
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「杏奈。喉が渇いた」
「水でも飲んだら」冷たい杏奈
「せっかくだからさあ、飲み物作らない?今まで食べ物ばっかりだったじゃん」
めげずに胡桃
「いいけど何作るの?」と杏奈
「ジンジャーエール」と胡桃が待ってましたとばかりに言う
「いいねえ。さっそく調べて作ろう」
という訳で、ジンジャーエールを作ることになった。
材料はしょうがと砂糖、そして…
「スパイスで風味が違うみたいだね」と杏奈
「でもどれがどういう風味になるかわからない」と胡桃
「シナモンスティックとローリエとカルダモンは入れよう」
と杏奈が言う
「杏奈は辛いのダメ?」
「そんなことはないけど」と杏奈
「じゃあとうがらしとコショウ(ホール)を追加で」と辛いのが好きな胡桃
「う~ん…ならはちみつも追加で。コクが出て甘みも出るって」と杏奈
「それじゃあ辛くする意味ないんじゃ」と胡桃
「複雑な味がいいんだよ。たぶん」と杏奈
「たぶんって」珍しくツッコむ胡桃
「まあとりあえず作ってみようじゃない」
しょうがはよく洗ってから、皮ごと薄切りに。
後は鍋に水を入れ砂糖やらスパイスやらしょうが、
はちみつも入れて30分ちょい煮る。
後は冷ましてから(冷ますととろみが増す)炭酸水で割る。
シロップ1に対し炭酸水3ぐらい。
そして氷を入れて完成。
調理室内はしょうがの香りがただよっている。
家庭科部も流石に匂いで何を作ってるのかわかったようだ。
さてお味は…
「スパイスが効いてて美味しいね。
あ~とうがらし2本入れておけばよかった」と胡桃
「はちみつが入った分辛さだけじゃなく奥深い味だね。入れて正解」と杏奈
例によって家庭科部へもお裾分け。
みんな美味しいと言って飲んでいる。
先生は「しょうがは皮ごと使ったのですね。
しょうがの皮にはポリフェノールが多く含まれています。
老化を防ぐ効果があります。私みたいなのにはうってつけですね」
と自虐ネタを言う先生…
同じ要領で手作りコーラも作れるので今度作ってみたいと思った。
もちろん使うスパイスは違うけど。
食べ物ばかりでなく飲み物も研究していきたいと思った杏奈と胡桃であった。
「ねえ杏奈。そろそろ料理教室の予行練習しない?」
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小学生への料理教室の前に1度予行練習をしようということになった。
クラスの友達何人かに事情を話、小学生役をやってもらうことになった。
当日部室に集まってもらった。
今回刃物も火も使わないのと児童館に近いと考えてのことだ。
さっそく予行練習を開始した。
「みなさ~んこんにちわ~」と胡桃
「こんにちわ~」と児童役
「今日はみんなでお料理をしますよ」と胡桃
「何作るの~」児童役
「サンドイッチです」と胡桃
「わーい」と結構ノリノリな児童役
「みんなお手てはちゃんと洗ったかな~」と胡桃
「は~い」
「ではさっそくはじめよっか」と胡桃
杏奈は胡桃の進行と児童役が割とうまくいってるんじゃないかと思った。
「サンドイッチはねえ、パンに好きな具を挟みます」と胡桃
「なんでもいいの~」
「今回お姉さんたちが色んな具を用意したからそこから選んでね」と胡桃
「やったあ」
今回用意したのはパンはもちろん、レタスとハムと玉子サラダだ。
「少なっ」と児童役
「今回練習だから。実際は10種類以上用意するから」と杏奈
「まずパンの片面にマーガリンを塗るよ~」と胡桃
「なんで~」
「え~と…」言葉に詰まる胡桃
「パンにマーガリンを塗ることで、
野菜などの水分をパンに染み込むのを防ぐためだよ~」
と杏奈が言った。
「「おおー」」
「そんな意味があったんだ」
「知らなかった」
と児童役の友達が口々に言う。
「ではマーガリンを塗ったら好きなの挟んでいこうね~」と再び胡桃が進行
「は~い」
みんなでパンにマーガリンを塗り、レタスや玉子サラダを挟んでいく。
レタスなどはタッパーに入れてきた。
レタスとハムは手づかみ。
玉子サラダはディッシャー(アイスクリームなどをすくうもの)を用意した。
「手づかみかあ。箸の方がいいんじゃない?」と児童役
「それも考えたんだけど…箸より手づかみの方がやりやすいかなと。
その為の手洗いだし」と杏奈
「実際に用いする具は?」と児童役の友達
「レタス、ハム、玉子サラダ、ツナ、きゅうり、ポテトサラダ、
チーズ、ベーコン、トマト」と杏奈
「そしてある程度食べたら、追加で苺、バナナ、キウイ、
生クリームを出そうかと」と胡桃
「それはいいけどデザートとかまで食べれる?」と児童役
「私も後半はなくてもいいと思う。
作るのがメインなのか食べるのがメインなのか」
と杏奈が言う
「でもあったら子供は嬉しいと思うよ。私は賛成」と胡桃は言う
後半のデザートに対して色々意見がでた。
杏奈と胡桃はみんなにお礼を言って今回の予行練習と意見を参考に、
話し合ってみることにしたのである。
「ねえ杏奈。みんながブログみて行きたいって言ってきたよ」




