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第12話 文化祭と次にと質問

ついに文化祭当日を迎えた。


店名は家庭科部&お食事研究会と思ったが


あんくるキッチンラボで決定した。


家庭科部六人は料理を作れれば満足らしい。


事前に材料は下ごしらえ済み。


杏奈と胡桃も割烹着(かっぽうぎ)姿で準備万端。


そいて文化祭が始まった。


少し経ってから最初のお客が。


どうやら2年生ぽい二人組。


メニューを見ておやき2つとけんちん汁を注文してきた。


それから次のお客はオリヴィエサラダを。


それからはボチボチとお客がやってくるかんじだ。


お客が少ないときは胡桃が呼び込みを。


杏奈は接客とレジを担当して、


合間に料理組と材料の残り具合などをみている。


そうこうしてるとおやつの時間に一気に混んだ。


小腹を空かしたお客達が来たのだ。


昼時を乗り越えたので予想外。


おやきの具材がかなり怪しくなってきた。


おやきを売り切れにしようかと思っていたら、家庭科部の先生が巡回してきた。


そして現状を把握して、家庭科部から食材を持ってきてくれた。


おやき3品は具材を変更して提供。


夕方には午前中来たお客も具材が変わってるのをみて


再び入店してくれたりもした。


おやきの具材変更は、家庭科部がおやきを作った時


色んな具材で作っていたので、


家庭科部の六人がそれを思い出し即座に対応してくれたのだ。


杏奈と胡桃は家庭科部六人に感謝と冷静な対応力に感心した。


自分達も見習わなければと思った。


こうして初日はなんとか終了したのである。


そして杏奈と胡桃は急いでスーパーに行き


翌日の食材を大量購入したのであった。


もちろん家庭科部と先生にお礼を忘れずに。



二日目は初日より2倍近くの食材を用意。


そして八人で話し合い、おやきは2時間ごとに


具材の変更をすることになったのだ。


けんちん汁には希望者に杏奈と胡桃のMy七味のトッピングサービス。


オリヴィエサラダには育てていた


イタリアンパセリとオレガノのトッピングもした。


途中からは家庭科部も接客経験してみたいと言い、


杏奈と胡桃もキッチンへ。


八人それぞれ楽しんで文化祭は終わったのである。


初めてのお客への提供。


初めてのお店経営。


初めての杏奈と胡桃以外との作業。


初めてのお客からの食べた感想。


たくさんの初めて。


不安や予想外の出来事もあったけど、やって良かった。


もっともっといろいろ経験していきたい。


そう思った杏奈と胡桃であった。



「ねえ杏奈。依頼がきたんだけど」


--------------------------------------------------


文化祭が終わり少し経ってから、杏奈と胡桃は職員室に呼ばれた。


なんでも二人あてに手紙が来たのだ。


差出人は地元児童会。


なんでも文化祭にきてあんくるキッチンラボの料理と接客ぶりに感動して、


是非小学生(高学年)に料理教室をしてくれないかと。


二人は目を合わせた。


もちろん「「やらせて下さい」」


付き添いは家庭科部の先生になった。


その後家庭科部の先生から意見が。


小学生なので火と刃物は使わないこと。


事前にアレルギーの有無を確認すること。


衛生面に気をつけること。


小さい子は集中力がないので、いかに飽きさせないかを考えること。


二人は流石先生と思った。


アレルギーや集中力なんて考えていなかったのである。


そして火と刃物を使わないでの料理。


思ったより難題であった。


二人は先生にお礼を言い部室に戻って作戦会議をした。


「1つずつ課題をみていこう。料理は後回しで、まずアレルギーだね」と杏奈


「事前に先生や親から聞くしかないでしょ。アンアケートにして書いてもらう?」


と胡桃が杏奈を見ながら言う


「それも手だよね。聞くのか、アンケートにするか、


他のも考えてから決めよう。次は衛生面」と杏奈


「料理前に手洗いの徹底だね。


一人ずつちゃんとしたか確認できるようにしたい」と胡桃


「次は集中力か…」と杏奈


「これには良い案が」と得意げな顔をしながら胡桃


「それは」と杏奈が聞く


「褒める」自信満々な胡桃


「それだけ?」えっと思う杏奈


「そう。子供は褒められると気をよくしてやってくれる。


ただ褒めすぎると調子にのっちゃうけど」と胡桃


「なるほど」納得する杏奈


「あとはみんなの目をみて話して、声掛けだね」と詳しい胡桃


「わかった。料理教室まで胡桃相手に練習してみる」


「なんでやねん。わたしは子供か!」とツッコむ胡桃


「それはさておき」と杏奈


「さておくんかい」再びツッコむ胡桃


「肝心の何を作るかだけど…」トーンを落として話す杏奈


「そこだよね」と胡桃


「なにか思いついた?」杏奈が聞く


「いやまだ」と胡桃


「じゃあこれは家でお互い考えておこう。数日後にまた」と杏奈


「わかった。それで」


文化祭が終わったと思ったらまさかの依頼が。


先方と打ち合わせもしないとと思った二人であった。



「ねえ杏奈。児童料理教室の準備だね」


--------------------------------------------------


数日後の部室で二人は宿題の答えを言い合った。


「じゃあ児童会で出す料理だけど、わたしはサンドイッチがいいと思う」と杏奈


「わたしもわたしも」と同調する胡桃


「二人とも一緒かい!まあそうなるよね」と杏奈


「だよね。それで食材は事前に切っていく」と胡桃


「それね。具はレタスにトマトにチーズにベーコンにポテトサラダとツナ」


と考えてきた杏奈


「いいねえ。きゅうりやハムに玉子サラダと選べるようにしたいよね。


後は苺や生クリームなんかも…」と胡桃


「自分が食べたいだけじゃ…」と(あき)れたように杏奈


「自分が食べたいは、他にも食べたい人がいるってことだよ」と胡桃


「なにいいこと言った風に言ってんの」呆れる杏奈


「でもたくさん選べた方がいいじゃん」と胡桃


「じゃあこれで決まりだね」


そして先生と三人で児童館に向かった。


「こちらまで来ていただいてありがとうございます。


そして今回引き受けてくれて感謝いたします」と児童会の人


「いえいえこちらこそ、このような機会を与えてくれまして、


ありがとうございます」と杏奈


「がんばります」と胡桃


「さっそくですがいくつか質問が」と杏奈


「はい。どうぞ」


「まず今回何人が参加されるんですか?」杏奈が聞く


「十二人です」


「お子さんたちにアレルギーはありますか?」と杏奈


「いえ、全員ありません」


「料理前にみなさんで手を洗えるところは?」と杏奈


「すぐ近くに水道があります。石鹸もついてます」


「こちらの案ですがサンドイッチはどうでしょうか。


具材は予め切って持って行きます」と杏奈


「それはよいですね」


「10種類ぐらい材料を用意して、みなさんに選んでもらうようにします」


提案する杏奈


「なるほど。作るだけでなく選べる楽しさもあるのですね」


「はい。もちろん好みもあるでしょうから。


出来れば見た目も(こだわ)っていけたらと」と杏奈


「見た目もですか」


「はい。料理は見た目も大切ですから」とキッパリ言う杏奈


「わかりました。それでお願いいたします。後はい何時ですが…」


杏奈と児童会の人のやり取りを聞いていた先生と胡桃も加わって


日取りが決められた。


12月の土曜日になったのだ。



「ねえ杏奈。ひさしぶりに作ろうよ」

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