エピソード1 ようこそ
初投稿です!お話を書くことも創ることも初めてなので分からないことだらけなのですが何卒よろしくお願い致します。面白い物語を書ける作家になれるよう、頑張っていきます。まだ未熟な学生なので暖かい目で見てくださると嬉しいです!
『ブーブー』
スマホが鳴っている。
この時代、スマホを持っていない者などいないだろう。みんな、毎日いかなる時も肌身離さず持っている。最近の社会ではインターネットでの問題ばかり話題になっている。スマホがなければ生きていけないのか?
⋯⋯そうだ。スマホがなければ生きれない。スマホさえあればどんな情報も入ってくるし、人との連絡、ゲームだってできる。
つまらないな。
俺もそのうちの一人だ。ゲーム内のキャラクターのようになりたい。いつかこんなつまらない世の中が変わったらなあ。
・・・・・・
スマホの通信音に気づいたリウは、スマホをポケットから出す。いつものようにスマホのロックを解除するが、ホーム画面は映し出されなかった。
あれ、故障したか?修理出さなきゃな。
その時真っ暗な画面に突如、白いデフォルメフォントで文字が映し出された。
『ようこそ』
ようこそ?まるで新品のスマホを買ったかのような言葉だ。
リウは、初期化されたのかと思い、焦りと不安、そしてスマホが使えなくなってしまうという漠然とした恐怖に襲われた。
スマホが使えないなんて困る。
混乱しながらも、なんとかして戻せないかと試行錯誤してみるリウだったが、淡い期待は一瞬にして崩れ落ちた。
⋯⋯無理だ。どうすることも出来ない。
その時、スマホにまた新たな文字が浮かび上がってきた。
『初めましてリウさん。私は君のパートナーです。』
あ、名前。パートナーってなんだ。
『あなたには特別な力が与えられました。』
考える間もなく、画面には次々に文字が表示される。
『能力を使用しますか?』『はい・いいえ』
能力?なんだそれ。うさんくさ(笑)
「いいえっと」
リウは迷わずいいえをタップするが、画面に変化は起きなかった。
あれ、ちゃんと押せてなかったのか?
もう一度、いいえを選択する。 だが、やはり画面には変化が起きない。
リウは、懲りずに何度も何度もいいえを押す。
結局、最後まで何も変化は起きなかった。
変だと思ったリウは、一度だけ"はい"を選択してみることにする。
よく分からないけど"はい"?
今まで何の変化も起きなかったスマホの画面が、はいをタップすると白くひかり、リウのステータスが表示された。
〈ステータス〉
名前 リウ 年齢 16歳
能力 ゲーム Lv1(最大Lv∞)
発動条件 ???
運動能力 Lv45(最大Lv100)
・・・・・・
これは、俺のステータス?まるでゲームの中みたいだな(笑)
身体にこれと言った変化は見受けられない。
何も変わらないと思ったリウは、一旦帰って父さんに相談しようと決めた。
・・・・・・
ただいまー。
⋯⋯。⋯⋯。
返事がない。今日は異常なほどに静かだ。
電気のついていないリビング。なにか嫌な予感がした。家の静けさに呑み込まれそうだった。
「父さん?」
そう言って扉を開くと、部屋の中は騒然としていた。リビングは荒らされ、そこら中に血が飛び散っている。
吐き気がした。部屋の中心に一人の死体。息が浅く、荒くなっていく。必然と部屋に転がっている死体は父さんだと感じた。
「父さん!」
リウは叫びながら死体に近づく。涙がこぼれ落ちてくる。顔が涙でぐしゃぐしゃになって、視界が悪い。顔がよく見えなかった。
気づくと外は真っ暗になり、月明かりだけが部屋の中を照らしていた。
「父さん……」
リウはもう一度、死体を確認する。
今度は、はっきり、くっきりと見ることが出来た。その時、初めて気づいた。
ーーそこにあったのは父さんではなかった。
⋯⋯誰だ?
リウは尻もちを着くように、死体から離れた。父さんではない、誰かも知らない死体にずっと寄りかかり、涙を流していたことに鳥肌が立った。
警察へ通報しようと立ち上がった時、死体の近くにある、紙が血で滲んだ白い封筒が視界に入った。
中には一枚の手紙が入っていた。
リウへ
父さんは向こう側の世界にいる。襲われたんだ。
お前のブレスレットを持って、こっちの世界まで来てくれ。
父さんより。
⋯⋯向こう側、?
理解が出来なかった。
わけも分からず混乱していると、玄関の開く音がした。バスルーム、寝室の順番に足音は段々とリビングへと近づいてくる。人を探しているようだ。
周りの音は、いつしか聞こえなくなり、静かな部屋に心臓の音だけが響いている。
『ガチャ』
リビングの扉が開く音が聞こえる。背後に人の気配を感じたその瞬間、能力の発火と同時にその場に倒れた。




