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募る不信感…シンの明かされぬ秘密…

前回のあらすじ…

屋根の上で夜を明かす一行…

シンは一人離れて遠くを見ながら缶詰を食べる…

晴人たちは、話に花を咲かせている…

だが、シンの食べている缶詰も、飲んでいる水も少ないことに気が付いた晴人たち…

その日の深夜…晴人は中々寝付けずにいたが、シンが深夜で起きているのが目に留まる…

そして何かを注射したような痕跡を発見したが、晴人は何も見なかったふりをして、眠りにつくことにした。


翌朝…

シン「ほら…起きろ壁共…」

シンは足で寝ているみんなを軽く蹴って起こしていく。

晴人「いて…」

艾「痛…」

麟「い…」

菫「あた…」

みんなは眠い目を擦りながら目覚める。

晴人「もうすこし起こし方ってもんがあるでしょ…」

シン「知るか、とっとと起きろ。」

シンは手慣れた手つきでバックパックを背負い、下を確認した。

シン「的は…いねぇな…近くにもいない…わきゃねぇよな…」

菫「え?いないように見えますけど…」

シン「よかったなヒョロ壁、俺が居なきゃ今頃あいつらの餌だったぞ?」

菫「え…」

シンが遠くの車に向かってコインを弾くと、隠れていた感染者たちが出てきた。

シン「稀に変異体かなんかで、はぐれ的に指揮を送ってるやつがいる…どういう原理か知らねぇけどな…」

シンは遠くの車に集まった感染者たちを的確に仕留めていく。

シン「やっぱりあのくらいの距離になるとズレるな…」

シンは下を慎重に見回し、投げナイフ同士をぶつけて、音に反応して集まってきてるやつがいないことを確認して降りた。

艾「ねぇ…シンってやけに感染者に詳しくない?」

麟「確かに…でも、ただ単にいっぱい倒してるからじゃない?」

菫「でも確かに…妙に詳しいと言いますか…音に集まる習性や、変異体とかも…」

麟たちの中ではシンの中での不信感がさらに募っていく…

そんなことは露知らずにシンはメモを取っていく…

晴人も屋根から降り、シンに近寄る…

晴人「それ…何書いてるんだ?」

晴人は禁忌に等しい質問を投げる。

シン「あぁ?関係ないだろ?」

晴人「スコア表か?」

シン「っち…そうだよ、どこに当たったか記してんだよ。」

そう言うと、シンは赤と黒のメモ帳の中身を晴人に見せてきた。

中にはびっしりと、感染者のどこに当たったか…感染者のどの部位が何点かが記されていた…

更に、LOW TONやHIGH TON、HAT TRICKなどの得点や打った場所によってもらえる評価なども記されていた…

シン「満足か?」

晴人「ほんとに…的としてしか見てないんだな…」

シン「あぁ、何か問題あるのか?」

シンはメモ帳を閉じて懐にしまった…

晴人の中で、シンの中に少しでも人間の倫理が残っていてくれれば…と思っていたようだが…その思いは泡と消えた…

シン「さっさと行くぞ、準備しろ…」

晴人は言われた通りに準備を進めた…シンに人間の倫理が残っているという小さな期待を捨てて…


続く…

この度は壊れた世界の嘆きの歌を読んでいただきまして誠にありがとうございます。

逆境こそ腕の見せ所、作者の妖峰輪廻です。

なお、大体そのまま撃沈することがほとんどです…

ということで、今回はシン君のメモについての描写が出ましたね。

感染者を的としてしか見てないって裏付ける内容でしたね。

ちなみに作者は、まぐれで一回HAT TRICK出したことあります、ほんとにまぐれでした…

知らんがなって思った読者様‼申し訳ございません…

それでは、また次のお話でお会いできるのを楽しみにしております。


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