世界が壊れた日…
〇〇〇県〇〇市…
とある会社にて、ある男が働いている…
名前は、冰隠目 晴人 (ひよめ はると)…
良く変わった苗字、普通じゃ読めない苗字と呼ばれている…
晴人「うん、そこはこれを使って…そうそうそう。」
歳は21歳、普通の会社員で、結婚願望はあるが、いまだ未婚…
人当たりがよく、同僚・後輩・上司にとても慕われている。
普通の家庭に生まれ、普通に育ち、普通に生きている…
それが彼の唯一の誇りだった。
だが…そんな普通の日常は…突如として終わりを迎える…
(ドゴーン!!)
突如として爆発音が鳴り響く。
男性会社員1「なんだなんだ!?」
男性会社員2「何が起こってんだ!?」
会社員たちは一斉に窓に駆け寄った。
ふと下を見ると、逃げ惑う人々と、爆発…さながら阿鼻叫喚の地獄絵図だった…
女性会社員1「なんかやばくない…?」
女性会社員2「うん…逃げた方がよさそう…」
事の危険さを察知したのか、会社員たちは、逃げる準備を始める…だが…
男性会社員3「ぐっ!?がぁっ!?」
突如一人の男性社員が苦しみ出した…
部長「おい!?大丈夫か!?」
部長が心配し駆け寄る…そして…
男性会社員3?「グゥアアアアア!!」
(ガブッ!!)
部長の首に噛みついてきた…
部長「ぎゃああああ!?いっ!?痛い!!離せっ!!離してくれ!!」
男性会社員4「部長!!てめえ部長を離せ!!」
男性会社員は噛みついてきた社員を蹴り飛ばす。
男性会社員4「大丈夫ですか!?部長!?」
部長「あ…あぁ…ありがとう…傷は深くないが…」
部長は首を抑えながら、立ち上がる…
女性会社員3「ねぇ…あれ…」
先ほど蹴り飛ばされた男性会社員は…なんと血にまみれていた…
男性会社員5「しょ…しょうがないよ!!だって…緊急事態だったしさ、それに正気じゃなかったし…」
(次のニュースです!!)
突如テレビがニュースに切り替わった…
(今日本で確認されているパンデミックですが!!今わかったことがあります!!一つ目は、噛まれた人は感染すること!!)
それを聞いて、みんなは部長を見た…
部長「き…君たち?」
そして距離を置く…
部長「ま、待ってくれ!!このアナウンサーはただのアナウンサーだ!!医学的根拠がない!!感染しない確率だって…」
みんなが部長から距離を置いていく一方で…
晴人「そうですよね、きっと感染しないかもしれないですし、感染だったらワクチンがあるはずですもんね♪」
晴人は部長を励ました…
部長「晴人くん…」
だが…
(そして二つ目は…感染した人は、現時点で殺す方法が存在しません!!)
会社員たち「えっ…」
ふと全員が先ほどの男性会社員3の方向に目をやると…ふらふらと立ち上がる男性会社員3…
部長「みんな…逃げたまえ…」
晴人「でも部長!!」
部長「行くんだ…」
部長はジャケットを脱ぎ捨て…しこを踏む…
部長「君たちのような部下を持てたことを…光栄に思う…」
女性会社員4「部長っ!!」
部長「いけぇえええ!!」
部長の叫び声を聞いた直後…会社員たちは一斉に走りだした…
誰も後ろを見なかった…ただまっすぐと…前だけを見て走った…
街はほぼ壊滅状態だった…
女性「いやっ!!やめて!!噛まないで!!いやぁああああ!!」
男性「来るな…くるなぁあああああ!!」
晴人「(なんだよ…何なんだよこの地獄はっ!!)」
晴人は自分の家に一目散に走っていった…耳を劈く悲鳴を無視して…
何とか家に着いた晴人…幸いにも荒らされた形跡はない。
晴人「くそ…みんなは…」
晴人は会社員のみんなの安否が気になり電話をする…だが…
(おかけになった電話は…電波の繋がらない所にいるか…)
(おかけになった電話は…電波の繋がらない所…)
(おかけになった電話は…)
誰一人として出る者はいなかった…
晴人「無事だといいけど…」
そして晴人はテレビをつける…
晴人「なんで…こんなことに…」
その日…世界は一瞬にして崩壊した…
続く…
この度は壊れた世界の嘆きの歌を読んでいただきまして誠にありがとうございます。
まだ手掛けているどの作品も完結していないのに、新作のネタを思いついてしまった…
作者の妖峰輪廻です。
今回は私としては珍しく、現代が舞台になります!!まぁ珍しくといっても、その前に二作品しか書いていないんですが…
あと、タグを見て、ん?となった方はいらっしゃると思いますが、本作はバッドエンドであり、ハッピーエンドでもあります。
何言ってんねん?と思った方…ご安心を、ちゃんとその意味は分かると思います!!私の表現力が光ればですけど…
先にお伝えすると、今回は二部構成となります。
二部が見れるのはいつになることやら…
気長に待ってもらえると幸いです…
本作の投稿ペースはかなり不規則になることが予測されます、なんせ月火水にオタ転魔族、木金にてんゆりと、かなり詰め詰めですので…オタ転魔族やてんゆりを更新した後に投稿するかもですので、お楽しみに!!
それでは、また次のお話でお会いできるのを楽しみにしております。