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異性転生  作者: 貴志
第一章 猫との出逢い
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プロローグ

 森に横たわる少年がいる。彼女はまだ起きない。まるでまだ生まれていないように。


 少年を見つめる黒猫がいる。その目は捕食者のように鋭い。ずっと探していた極上の獲物を発見したように。


「やっと見つけた」


 その呟きは誰に聞かれることもなく、森に消えていく。


 ここから二人の物語が始まる。





挿絵(By みてみん)












 人は死んだらどうなるのか。

 誰もわからない答えを考えると怖くなる。

 ミコトも同じだった。


 神宮寺ミコト、都内に住む女子高校生であった。

 ミコトには病気の妹がいて、何よりも妹のことを大事に思っていた。自分の命よりも。

 いつからかはわからない。敢えて言うなら姉になったときからであった。

 妹は病気ながらも今すぐに命に別状がある訳ではなく、日々を問題なく過ごしていた。

「いつかお姉ちゃんが治してあげるからね」

 これがミコトの口癖であり、目標だった。


 ミコトは勉強もスポーツも人間関係も、全てを完璧にこなしていた。

 特別優れていた訳ではなく、努力の賜物であった。

 妹から尊敬される姉でありたいという想いが原動力になっていた。


 日々を妹の為、自分の為と全力で生きていた少女の人生は突然終わりを迎えた。

 事故だった。

 ミコトの命は一瞬の間に奪われた。


 ミコトの人生という物語は終わった。


















 はずだった。

















 人は死んだらどうなるのか。

 誰もわからない答えを考えると怖くなる。

 私が死んだら妹はどうなるのか。

 私は死ぬのが怖かった。

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