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20話 重要なイベント

2回目のお久しぶりでございます。

色々と言いたい事が山ほどあるのですが

今回は私流炸裂!お弁当盛り合わせセット並の情報量でございます。

誤字脱字が怖いですが、楽しく呼んでくれると嬉しいなと思います。


整備されていない道を走る1台の馬車から賑やかしい声が聞こえる。


「ルートルくんはなんのカード持ってるの?。」


「お、教えませんよ?。」


「おい…。」


「え〜。ルートルくんのけち。」


「こらチカ!。はぁ…ごめんねルートルくん。」


「いえ、全然です。」


「おい…。」


「では花薫さん次どうぞ。」


「おい…。」


「じゃあ失礼してと…。」


「おい!。無視すんじゃねぇ!。」


「なんですかぁ、お怒りお坊ちゃん。もしかして一緒にトランプしたくなったとか?。」


「違ぇよ、ブス女!。」


「ブ、ブ、ブス女ですってぇぇえええ!。」


「お兄ちゃん!。この王子めっちゃ生意気なんですけど!。」


喧嘩をしている2人はさておき、僕達は今、馬車に揺られながら、旅に出ています。


イベントクリアの放送が流れた後、グエル陛下から「息子を助けてくれたお礼に、何か欲しい物はないか?」と尋ねられた僕は、明日の1日だけルートル王子とルーベン王子を貸してほしいと申し出たのだ。


無茶なお願いだと思っていたけどまさかあんなに笑われながらケロッと許可をしてくれるなんてグエル陛下も結構やばい人なのかもしれない…。


「なんで俺まで、一緒なんだよ。」


「だってみんなで一緒の方が楽しいじゃん。」


「俺は楽しくねぇし、こんな出来損ないの弟と一緒にいたくねぇ。」


「ちょっとそんな言い方はないじゃん!。」


「うるせぇ、話しかけんな。」


「ほんとにもぉ…。ルートルくん、大丈夫だった?。」


「は、はい。慣れっこなので…。」


とまぁ、ルーベン王子はルートル王子の事を毛嫌いしている。

正直兄弟の事は兄弟で解決するのが1番だと、理解しているつもりだ。


でも、どうしてもルートル王子が僕達兄妹に向けたあの寂しいそうな表情が忘れられず。


グエル陛下から何か欲しい物はないかと重要なイベントに繋がりそうな提案をされた時に少し時間を貰い、チカとこの事も含めて家族会議を始めたんだ。


――――――――――――――――――――――――


「欲しいものだって、お兄ちゃん。」


「これイベントに繋がりそうじゃない?。」


やっぱりチカもそう思うよなぁ…。


「僕も同じ意見だ。」


「でも、何が正解なんだろうね…。」


「「 う〜ん…… 」」


僕達兄妹はあーでもないこーでもないと5分間程最善な道を考え続けた。


するとチカが突然、「本当はお兄ちゃんしたい事あるんでしょ?。」と確信めいた発言をしてきたのだ。


ギクッ


「はぁ…、私に隠し事ができるとお思いで?。」


「どうせ、またお人好しが発動して、兄弟二人の仲を取り持ってあげたいとか考えてたんでしょ?。」


「バレてましたか…。」


「はい。バレっバレです。」


これは、協力をしてくれた冒険者(プレイヤー)に見せる顔が無くなるから、私利私欲で動くのは良くないって怒られるパターンだなぁ…。


「私はお兄ちゃんに賛成だよ。」


「え?。」


「え?。」


「さ、賛成なのか?。」


「もちろん。」


まさか、賛成してくれるとは思わなかったな…。

でもこんな僕の勝手なお願いをして重要なイベントが達成出来なかったりしたら…。


「はぁ…お兄ちゃんさ。協力してくれた冒険者の為にも頑張らなきゃとか思ってない?。」


「そんな気持ちで私はゲームして欲しくない。」


「今日のお兄ちゃんは全然楽しそうな顔をしてなかった。頑張らなきゃいけないって焦ってる顔をしてた。」


「私は嫌。どんなお兄ちゃんも好きだけど、笑ってるお兄ちゃんが1番好き。」


「だからこそ、お兄ちゃんがしたい事をやりたい様にやっていいんだよ。」


「それで文句言ってくる冒険者がいるなら、私がぶ〇〇すから。」


笑顔でなんて事を言ってんだこの妹は…。

でもそうだよな。

やりたい様にやれるのがゲームなんだよね。


「チカ、ありがとう。お陰で考えが決まったよ。」


「そ、それならいいの。」


妹はツンな態度で嬉しそうな表情をしていた。


ルートル王子とルーベン王子にも僕達とまではいかなくても、兄弟って良いものなんだよって知って貰えたら嬉しいなぁ…。


――――――――――――――――――――――――


なんて経緯がありまして、欲しい物を王子達と言った訳なんですが…。


その代償としてか、重要なイベントを見つける事ができずにイベントの期間は終了してしまい、妹からは絶対に私から離れないでと忠告を受ける始末なんだけど。


この2日間はグエル陛下のご好意によりお城で寝泊まりをさせてもらえたから、冒険者(プレイヤー)とすれ違う事はなく、有意義な時間を送ってしまった。


「だぁああ。いつまで俺はお前達と一緒に居なきゃいけないんだよ。」


「ちょっと揺らさないでよ、ルーベル。」


「うるさいバカ女。」


「はいはい、バカ女で結構ですよ。」


ちなみに王子達が王族である事を隠すために2人の事はルーベンくん、ルートルくんと呼ぶ事にしている。


チカは早速呼び捨てにしてるけど…。


「花薫さん、上手くいくでしょうか?。」


小声で僕の服を優しく引っ張りながらルートルくんが心配そうな目をしてこちらを見つめていた。


「大丈夫。きっと上手くいくよ。」


グエル陛下に王子達を貸してほしいとお願いしたあの日の夜、ルートルくんと僕は別室でとある話をした。


――――――――――――――――――――――――


「花薫さん!。どうしてあんな事言ったんですか!?。」


「あんな事って?。」


「僕と兄を貸して欲しいってお願いですよ!。」


「あぁ…もしかして、迷惑だったかな?。」


「いえ、花薫さんは分かりやすいですから、僕達の関係を少しでも良好にしたいと思ってくれたんですよね?。」


「そんな分かりやすいかぁ…。」


「はい。」


即答だなぁ…。


「協力してくださる気持ちはとても嬉しいんですけど、僕の兄はいくら僕が歩み寄ろうとしてもその分だけ離れていく人で…。」


「僕はもう兄と仲を深める事に諦めきっていたんです。」


なるほどなぁ…。

こうなってくると、ルーベン王子も何か抱えていそうな気がするなぁ…。


「じゃあ、最後にお兄さんと一緒に出掛けた場所とかって分かったりするかな?」


「はい。それなら覚えてますよ!。僕が体調を崩す前に家族全員で行ったピクニックが最後です。」


「その場所とかって分かったりするかな?。」


「えっとですねぇ…母に聞けば分かると思います。」


こうしてルセン夫人から


<ダンジョン>セルフェンフォレスト


の中にある ライクフラード という花畑の中でピクニックをしたと言う情報を得る事が出来たのだった。

――――――――――――――――――――――――


「この歳でピクニックとかお前ら子供かよ!。」


「別にいいじゃん!。ピクニックに大人も子供も関係ないし!。」


「ちっ、ぎゃーぎゃーうるせぇな。」


「あんたがいちいちつかかってくるからでしょ!。」


喧嘩をしている2人を「まぁ、まぁ。」と押さえ込んでいると、馬車を引いてくれている馭者さんが、ダンジョン内に入ったとお知らせをしてくれた。


ちなみにセルフェンフォレストは一般人でも入れるダンジョンで出てくるモンスターもスライムしか居ないとルセン夫人から調査済みである。


だが、スライムしか出なくてもダンジョンは何が起こるか分からない。


「ねぇ、お兄ちゃん。なんだか揺れてない?。」


そうそう。こうやって突然地面が揺れたりするんだからって、ん?。


「揺れてるな…。」


「だよね。ルーベン、ルートルくん。大丈夫?。」


「あぁ。」「大丈夫です。」


「なぁチカ、ダンジョンって揺れたりするのか?。」


「う〜ん…、しなくは無いけど…。ここのダンジョンのレベルだと、絶対にありえないね。」


「じゃあ、なんで今揺れてるんだ。」


と外を眺めると同時にグワンという大きな音と共に先程よりも激しく地面が揺れ始める。


「「うわぁぁあ!。」」


「きゃあぁああ。」


「な、なんだよ、この揺れ!!」


「わ、分かんない!。」


いやそんな事よりも。


「「2人とも大丈夫ぶ!?。」」


「何とか。」「俺も。」


「「良かったぁあ…。」」


せっかくここまで来たけど、こんな状況下でピクニックは出来ないだろう。


「すいません、馭者さん!。今から、戻ったりする事って出来ますか?………って居ない!!。」


「え、嘘!!。」


グワアアアアアアァアアアアァァァァァ!!


「うるさっ!!。もう、今度は何事よ!。今私達は忙しいって言うのに、って……。」


「どうした!、チ……カ……」


僕達は外に映る、なんとも言えない光景に絶句した。


巨大なそいつは太陽に照らされて白い体がより神々しく見える長い胴体を持ち合わせながら、こちらを見つめ悪魔の様な大きな口で早く飲み込みたいと言わんばかりな満面な笑みを浮かべていたのだ。











<「レイドボス」ハクセルフェンが〇〇〇に出現しました。>










読んで頂きありがとうございました。


ブックマークも高評価もありがとうございます。

いつも感謝土下座を_|\○_しております。


本当に私流爆裂小説すぎていて、皆さんが着いてこれているのか全然分かりませんが、これからも楽しく書けたらいいなぁと思ってます!。


今回のエピソードは過去に書いたエピソードに首を絞められまくったのでもう少し考えて書かなきゃいけないとめちゃくちゃ反省しております。

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