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14話 謎のポーション

投稿!

少しずつイベントに触れていきます!


「お兄ちゃん似合ってるよ!。」


「そりゃあどうも。」


「私達もお城に行くのは何年ぶりかしらねぇ…。貴方。」


「20年ぶりだな。」


あれから僕ら兄妹は夜会の時間になるまでクエンさん達の家で過ごさせてもらい、正装に着替えてお城を目指そうと思っていたんだけど…。


何故かクエンさん達もお城に着いてくる流れに。


「お兄ちゃん、懐かしいねぇ…。」


「何がだ?」


「ほら、昔さ。よく私のお姫様ごっこに付き合ってくれてたじゃん。」


「私がお姫様で、お兄ちゃんが騎士。今、私達が着ている洋服が、なんだか昔演じてた配役にピッタリだなぁって…思ってさ。」


また懐かしい事を言うもんだなぁ。チカが幼稚園生の頃、お姫様ごっこが大好きで遊びに付き合わないと永遠に泣かれていたっけなぁ…。


「懐かしいなぁ。今からお姫様ごっこするか?。」


「嫌だよ、恥ずかしい。」


「ふふ、2人は子供の頃から仲が良かったのね。」


「え〜、全然だよクエンさん。お兄ちゃんなんか昔こんな感じに尖ってたんだから。」


洋服か…


チカは何気なく発言したんだろうけど、今の話は正しい気がする。こんな高貴な服、お姫様とか国のお偉いさんでなければ、触れる事が出来ない品物ではないかと薄々感じていた。


そんな認識が確信に変わったのは、僕と妹が着ている、洋服の胸元に付けられたこの沢山のダイヤモンドが使われたブローチだ。


このブローチに描かれている絵に、僕は見覚えがあった。それはこの国、エルフォスを表すシンボルマークが描かれていたのだ。


ブローチだけでも何千万という価値があるはずなのに、平然とこのブローチを付けなさい、と赤の他人に付けさせる余裕さと


着替えている途中にチラッと見えてしまった家族写真が何処かの国のお城で撮られているという事。


今すぐにでも、スキル[鑑定眼]を使ってしまえばすぐに結果は分かるだろう。


だけど、僕達兄妹を匿ってくれて、妹に刺繍を教えてくれたお喋り好きなクエンさん。厳しくて無口だけど実はノリがいい、僕に鍛冶を教えてくれたダログさん。


そんな優しい2人の秘密を暴く事など僕には出来なかった。


「そろそろだな。」


「えぇ。そろそろね。」


「お兄ちゃん!お城!やばいすごい!。めっちゃ綺麗!。」


「ゆ、揺らすな、チカ。見えてる見えてるから!。」


お城の中に入ると僕達冒険者は別部屋らしく一旦クエンさん達とはお別れらしい。


「クエンさん〜。寂しい〜。」


「まぁまぁ、こんなに寂しがってくれるなんて嬉しいわぁ。大丈夫よ、チカちゃん。また()()()会えるからね。」


「ああ。またな花薫。」


「はい!。師匠。」


こうしてクエンさん達と別れ、僕らが到着した場所は部屋ではなく、長蛇の列だった。


「なぁチカ、突然此処に連れてこられた故に、並ばされてる訳だけど、なんの列なんだこれ?。」


「あぁ、これはね。ルートル王子に会うための列だね。だから並んでる人達みんな冒険者(プレイヤー)だよコレ。」


冒険者の事をコレって言うなし本当にこの妹は…。


「それしても本当に、長蛇の列だなぁ…最終日ってのもあるんだろうけどさ。」


「そうだね。そもそも王子が探している冒険者をまだ見つけられてないから、重要なイベントも始まらずに終わっちゃう訳、だからみんな最終日にも関わらずこんなに並んでるんだよ。」


こんな長蛇の列見てると、年末のバーゲンセールを思い出すよ…。はぁ…早く進んでくれないかなぁ。


「ふ、ふ、ふ、お兄ちゃん。早く進まないかなぁって思ってない?。」


「お!なんか手があるのか?。」


「いや、なんもない。」


ズコー


「ないなら言うな!。紛らわしい。」


「だって、退屈だったんだもん。」


僕らが不毛な言い争いを続けていると後ろからふふふと笑い声が聞こえてきた。


「ごめんなさい…。なんだか可愛らしい2人が可愛らしい喧嘩をしてるのが面白くって、ついつい笑っちゃいました。」


周りを見れば他の冒険者も何人か僕達を見て、笑っていた。やってしまったな…。我を忘れていつもの様に兄妹喧嘩をしてしまった。恥ずかしいったらありゃしないな。


「もう、お兄ちゃんのせいだからね。」


チカも恥ずかしかったのか顔を真っ赤にさせながら気持ちをリセットしてくると僕に責任を押し付けて何処かに行ってしまった。


「はいはい。お兄ちゃんが悪うございました。すいません、変なの見せてしまって。」


「いえ、楽しませて頂きましたし。しかも有名人なチカちゃんにお兄さんが居たなんて知らなかったです。」


「有名人?。」


掲示板で色々と騒動が起きてしまい、fvenの世界に入ってからというもの、沢山の冒険者に追われていたので、僕が有名人とか言われるのかな、なんて思っていたけど…チカが有名人?なんでだろう?なんて不思議に思っていると


「もしかして、お兄さん何も知らない感じですか?。」


「う〜ん、かな?。fvenの世界に来たのも2回目でさ。本当に何もわかんないから、何が知らないのかも分かんないんだよね。」


「じゃあ、お兄さんは新規プレイヤーなんですね。」


「そうなりますね。今日はチカが夜会に行きたいって言ってきたので久しぶりに、fvenの世界へ来た感じですね。」


「へぇー!そうだったんですか。チカちゃんと仲が良いんですね。羨ましいなぁ〜良いなぁ〜。」


「う〜ん。良いかは分かんないですけど、嫌われてはない…かな?。」


なんて彼女と話をしていると列が僅かに進んだ。


「それにしても自己紹介せずに喋ってましたね。僕の名前は花薫と言います。よろしくお願いします。」


「あ、では私も。私の名前は魔女っ子エリナと言います。皆さんからはエリナと呼ばれています。」


エリナさんか覚えておこう。

こうしてエリナさんとお喋りをしている間も列が動く気配はない。はぁ…ルートル王子は一体誰を探してるんだろう。


「チカにこのイベントの詳細を聞いた時に何かヒントがあればいいのにって思ったんですよねぇ。」


「ヒントならありますよ?。」


「え?あるんですか?。」


まさかの答えだった。あるんだヒント…。


エリナさんは「はい、ついさっき掲示板に流れてきたんですけど…とヒントを教えてくれた。


「元々ルートル王子は身体が弱くて病弱だったんです。これまでのイベント事にも全然顔を出してなくて私達冒険者も王子の存在をこのイベントで初めて知ったんですよ。」


「そんな病弱な王子が2週間前ぐらいに王子の大叔母が持ってきてくれたポーションで体調が一気に改善したらしいんです。」


「その大叔母が言うにはこれはとある冒険者から貰ったんだよって王子は教えて貰ったらしくて、それで今、ルートル王子は自分を助けてくれた、冒険者を探しているみたいなんです。」


へぇ〜、ポーションかぁ。

そういえばクエンさんにもポーションを渡したよなぁ…。確かお孫さんって言ってたっけ。


「ポーションってどんなポーションとかは判明してますか?。」


「えっと…確かですね。マリィのお手製ポーションって名前で、誰も知らない謎のポーションすぎてみんな困ってるみたいなんですけど、お兄さん知ってますか?。」

読んで頂きありがとうございます。

ブックマークと評価ありがとうございます。

エピソード4の自分に言ってやりたいですね。

ブックマーク3どころじゃねーぞって。

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