13話 みちづれ
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主人公がレベル1って信じられます?
いつかは書きたい戦闘描写。
カンカンカン
「もっとこうだ。力入れろぉ!!。」
「はい!。師匠!。」
あらから3時間が経過していた。
鍛冶場に入ってからというもの強制的に様々な武器や装備の作り方を教わっていた。
「なかなか上手くなってきたじゃねぇか。」
「ありがとうございます!。」
ダログさんの厳しい指導にも耐え、体が慣れてくる頃には新スキルを手に入れていた。
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〜スキル〜
[鍛冶] [器用][塗装] [合成]
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どのスキルもダログさんに鍛冶を教わらなかったら手に入らなかったかもなぁ。
「そろそろ休憩するぞ。」
「はい!。」
休憩場所までついて行くと、そこには満面の笑みなチカとクエンさんが待っくれていた。
お兄ちゃん!。お兄ちゃんがメッセージ無視したりするから、クエンダログに来たのに、まさかのクエンさんに捕まっちゃって刺繍手伝わされたんだけど?それも、2時間半みっちり!楽しかったからいいけど。
と笑顔を崩さないままチカが目線で訴えながら出迎えてくれる。
僕だって色んな冒険者達にストーカーされて
匿って貰えそうな場所がクエンダログしかなかったんだよ。怖かったんだからなぁ!。
オマケにダログさんに鍛冶を教えて貰ってたけど、指導がものすごく厳しくて大変だったんだから。
と僕もチカに目配せをして返事を返す。
「「はぁ…。」」
「2人とも大丈夫?。疲れてないかしら?」
「ぜ、全然元気ですよ!。ダログさんの技術を教えて貰えるなんて嬉しいです!。な、チカ。」
「う、うん。私もクエンさんの刺繍を教えて貰えてすっごく嬉しいです!。」
「ふふ、少し2人で遊びすぎたかしらね貴方。」
「そうかもしれんな。」
2人ともやりすぎな自覚はあったんですね…。
こうして、僕達4人は休憩をしながら、本来の目的であるエルフォス城の話をクエンさん達に話す事に。
「目的地はエルフォス城だったのね…。」
「そうなんです。ルートル王子が、とある冒険者を探しているそうなので、1度顔を出しておこうかと思いまして。」
「それなのに、お兄ちゃんが他の冒険者の人達に後を付けられちゃってさぁ、そのせいで私と合流出来なくてクエンさん達の所へって感じなんです。」
「まぁまぁ、そうだったのね。でもそのお陰でこうして2人と楽しくお話が出来ているのだから他の冒険者さんに感謝しないとね。」
「そうですね。」
「うん!。」
ズビ〜”。
お喋りなクエンさん、そんなクエンさんの話を無言で聞いている、口数少ないダログさん。
2人を見てるとなんだか、田舎のおじいちゃんおばあちゃんを思い出すなぁ…。
「2人とも夜会にはその格好のままで行くの?。」
とクエンさんが僕達の冒険者装備を左右見している。
やっぱり冒険者装備で夜会に行くのって的外れだよなぁ…。でもなぁ…夜会に着ていく服なんて持ってないしなぁ…。
「そうですねぇ…。失礼のないように正装がいいとは思ったんですけど、生憎その様な服を持ってないので、このまま行こうかって、妹と話してました。」
「それなら2人とも、ちょっとこっちに来なさい!。」
と嬉しそうな顔をしたクエンさんに、引っ張られながらたどり着いた場所は高級そうな服が沢山並んでいるドレッシングルームだった。
「わぁ〜!。可愛い!!すごい!。これクエンさんの趣味ですか?」
チカがキラキラした目で部屋を物色している。
いくらゲームとはいえ、どれも高そうな服ばかりなので安易に触れたりしないか、こっちはヒヤヒヤだ。
「この洋服達は、若い頃に私と夫が着ていた物なの、歳をとっていくにつれて着れなくなってねぇ…。でも捨てるには勿体なくて取っておいた物なの。」
「だからちょうど良かったわ。あなた達、2人にこの洋服達を蘇らせて欲しいの。」
そうクエンさんにお願いされてしまった。
どうしようか…。断る理由がないんだよなぁ…。こんな綺麗な衣装をご好意で着させてもられるみたいだし、あと、横に居るチカの目線が断ったら殺すって目線してるから断れないしね。
「是非僕達で良ければお願いします。」
僕達兄妹は深々と頭を下げる。
「こんなおばさんのお願いに協力してくれてありがとうね。2人共。」
と嬉しそうな顔をクエンさんはしてくれていた。そんな会話を横で見ていたダログさんもなんだか嬉しそうな顔をしていた。
2人の嬉しそうな顔を見てると僕まで嬉しくなってくるや。
「じゃあ、早速試着していきましょうかね。」
「やったぁ〜!。私が1番!お兄ちゃん先に試着してもいい?。」
「いいぞ。でも、どの服も高価な物だから丁寧に扱う事!いいな!。」
「了解!。」
チカは嬉しそうに部屋中を見て回っている。まだまだ子供だなぁ…。
「わぁ〜これも可愛い!あれも可愛い!。この服、似合うかなぁ?。」
「えぇ、似合うと思うわ。早速着てみましょうか。」
「やったぁ〜!。」
楽しそうだなぁ…。なんて女性陣を見ているとダログさんに声をかけられる。
「男物はこっちだ。来い。」
「?。師匠、ここにも男物ならありません?。ほら。」
と僕の問い掛けにダログさんは僕の肩を叩きながら小声で
「女性陣は服にとことんこだわる。妹の試着、絶対に時間掛かるぞ。」
「で、でも。言うて1時間半とかですよね。師匠?。」
残念だが…とダログさんは首を横に振り指を3本立てる
「3時間だ。いや、長ければもっとだ。」
お、終わったぁ。これは素直にダログさんに着いていこう。なるべくバレないように移動しないとね、バレてしまえば強制的に3時間コースだ。
そろ〜り…そろ〜り
「花薫君!。」 「お兄ちゃん、どこ行くの!。」
ですよね。女性陣2人にバレてしまい逃げ場がなくなってしまった。これは強制3時間コースだな、しょうがない。
ならばせめて!。
ガシッ
「お、おい!。花薫離せ!。師匠の言うことが聞けないのか!。」
「聞けません、無理です!。師匠でもなんだろうが逃がしません。一人で逃げるのは不公平です。死ぬ時は一緒です!。」
「てめぇええ。」
バタン!。
こうして僕達男性陣は女性陣2人の服選びに3時間みっちり付き合わされたとさ。
読んで頂きありがとうございます。
洋服って何時間も見てられるよなぁ派です。
ブックマークもありがとうございます。感謝です。




