11話 最終日 新イベント
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2章の始まりです!
「「ごちそうさまでした。」」
僕達、兄妹は夜ご飯を食べ終わり、再び話題はfvenの話になった。
「そういえばさ、お兄ちゃんってfvenの公式サイトとか見てるの?。」
公式サイト……へぇ〜…。そんなのがあるのか。知らなかったや。
「存在自体、今初めて知ったよ。」
「はぁ…。だと思ったんだよねぇ…。」
「だと思ったって?。」
「今、fvenでね、新しいイベントが始まったの。」
ほうほう、イベント…。
「結構重要そうなイベントでさ。お兄ちゃんは1週間も起動してないから、どうせ、公式サイトなんて見てないんだろうなぁと思って。」
すいません。大当たりです。
それしても重要そうなイベントって何なんだろ。
「重要なイベントって?。」
「あぁ、それがね。何が起こるのかは分からないんだ。けど公式サイトが動く時って、絶対に何かある時なの。だからこの新イベントは絶対に成功させなきゃいけないって、皆やる気に満ちてるんだけど…。」
クエストの内容がね…と、妹はfvenの新イベントについて説明をしてくれた。
「……って感じなの。」
なるほどなぁ…。
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妹の説明を端的にまとめるとこうだ。
・新イベントの場所はエルフォス城
・クエスト内容は王子の人探し
・探し相手は僕達冒険者
・イベントが発生してから1週間の間、エルフォス城で夜会が行われ、普段エルフォス城に入る事が出来ない冒険者も入る事が出来る。
・その会場でルートル王子が自分の事を助けてくれた冒険者を待っている
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これが新イベントらしい。
それにしてもこのイベント
「王子が待ってる冒険者が現れなかったらどうなるんだろう……。」
「それがこのクエストの鬼畜な所でさぁ…。数多くあるクランや有名冒険者達が名乗りを上げたんだけど、どれも全滅。」
そっかぁ…。fvenをプレイしている人口は未だに上り坂らしいし、せめて王子からヒントとか貰えたら幅が狭まりそうな気がするんだけどなぁ…。
「だから、お兄ちゃんみたいな、エンジョイ勢やイベントを知らない、新規冒険者達に声をかける第2フェーズに全冒険者がなってる状況なんだよね。」
なるどね。皆、それだけこのイベントに全力を注いでいるんだなぁ…。やっぱり公式からの告知がそれ程強いって事なのかな?
「そんなに公式の告知って重要なの?。」
僕の何気ない質問に妹は目を見開き
「超、超、超重要!。過去に3回、公式から告知された時のイベントは、クリア後に新エリア解放だったり。サブジョブ解放されたりとかだったの。」
「だからさっきも言ったけど、今回も公式が新イベントを告知したという事は絶対何か裏があるはずなの。」
裏かぁ…。
でもまぁ、僕には関係ないかな。王子みたいな子を助けた記憶もないし。お城も普段は入れないみたいだけど興味無いからイベントには参加せずにゆっくり楽しもうかな。
「なんて思ってるでしょお兄ちゃん。」
ギクッ
「ほんとに、バレバレ。」
「ははは…、バレちゃってましたか。」
さすが妹、僕が何を考えてるのかお見通しみたいだ。でも困ったなぁ…。こうなると妹に、夜会なんてゲームじゃないと行ける機会なんてないから、一緒に夜会行きたいとか言われかねないぞ。
「お兄ちゃん。」
そう妹に呼ばれ目が合うと、2、3分の静寂が生まれる。
・・・
はぁ……負けだな。しょうがない
「分かった。一緒に行こうか。」
「やったぁー。お兄ちゃんならそう言ってくれると思った!。」
いや、言わせ待ちだったろ。
はぁ…、何というかずる賢い妹に育ったものだ。将来の旦那が心配になるなぁ…。
「夜会って事は正装とかした方がいいのか?。」
「ううん。別にしなくても問題は無いよ。」
そっか、この国の王子に会うのだからそれなりの身だしなみは決定事項と思っていたけど、余り心配をしなくても良さそうだ。
「それで、そのイベントは何時までやってるんだ?。」
「今日まで。」
「え?!。今日までなの?!。」
僕は今からでもfvenを遊べるが、妹のVR機器は実家にあるはず、僕のマンションから実家まで早くて2時間半は掛かる。
「美代、今、VR機器持ってないだろ?。一緒に遊べなくないか?。」
と尋ねるとポンポンとキャリーケースを妹は叩く。
「その心配はご無用!。その為にわざわざでかいキャリーケースを引っ張ってきたのです。」
「ジャーン!VR〜とお泊まりセットぉ!。」
泊まる気満々かよ。父さんと母さんの許可は降りたのだろうか。
「もぎ取ってきたよ。」
「そうか、なら安心だな。」
fvenの世界へ入る準備をしながら、フレンド登録の仕方を教わっていた際に
「お兄ちゃん、ひとつ約束して。」
これだけは守って欲しいのと妹は真面目な顔で
「絶対にゲーム内で美代って呼ばないで。私のアバター名はチカだから。そこんところ、よろしく。」
そっか、忘れてたや。僕のアバターはアオの配慮により本名のままだけど。普通は捻ったり全く違うニックネームにするはずだ。
「分かった。約束するよ。」
美代にも顔や名前を知らない冒険者友達が大勢いるはず、美代に迷惑をかけない為にも最前の注意を払わないといけないな。
「よし!。頑張るぞ。」
僕は頬を叩いて、気合いを入れ直し。
妹は横でにこにこしていた。
「それじゃあ!。お兄ちゃん!fvenの世界へ〜、レッツ!ゴーーーーー!。」
読んで頂きありがとうございます。
気付いてしまったんですけど、VRMMOって終わり見えなくないですか。書くのは楽しいので全然いいんですけどね。
さすが兄妹 お互いの考えている事がよく分かってるなぁという描写を多めにしました。
ブックマークもありがとうございます。




