鳥たちの合唱
花桃の木に美しい花が咲き始めました。
ウグイスがホーホケキョと青空のように透き通った声で歌います。
歌声はキラキラ輝きながら森中を走ります。
すると、スズメが梅の木に止まって、ウグイスに負けじとチュンチュンと可愛い声で歌い始めました。
スズメは、私の方が輝いているよ、こんな可愛い声で歌える鳥はいないわ、と胸を張っています。
カラスが
「合唱すれば、きっと素敵な音楽ができますよ」
と、カラスがカァカァ、鳩がグゥグゥと歌い
「高音低音、合唱はもっと素敵でしょう」
と、仲間入りします。
ミツバチが五万の大群でやって来ました。
「私たちも仲間に入れて」
と、歌い出しました。
オジロワシがやって来て
「私も仲間に入れてください」
「あなたのような大きな鳥はダメです。ご覧の通り小鳥ばかりの集いです」
と、みんなで言いました。
オジロワシは大きな爪で、枯れ木をでんと捕まえ、大きな体でジロリと小鳥たちを見ます。
ウグイスやスズメは、ブルブル震え怯えています。
すると、オジロワシは歌い始めました。
ローヤルゼリーは
神の与えし薬だよ
私が大きくなれたのは
ローヤルゼリーのお陰です
と、歌います。
どの鳥もキョトンとしています。
ミツバチが
「オジロワシさん、ローヤルゼリーをご存知ですか」
「はい、知っていますよ。体が大きいのは、親から頂いたものなのですが、先日私の赤ちゃんがミツバチさんに助けられました。ミツバチさんありがとう」
と、オジロワシは大きな体を二つに曲げました。
ウグイスが
「オジロワシさん、ミツバチさんに助けられたとは本当ですか?」
「本当ですよ。私の赤ちゃんの羽が折れていました。ローヤルゼリーで体力がつき羽がつながりました。今では空も飛べるのですよ」
小鳥たちがみんなでオジロワシに言いました。
「食べられるかと思いましたよ」
「そうでしょうね、体が大きいので誰もが怖がります。私は魚を食べるのです。魚が好きで海が好きです」
「オジロワシさん、ローヤルゼリーが神の与えし薬だとどうしてわかったのですか?」
「人間に胃液が出てくるように、ミツバチさんには、ローヤルゼリーが自然と作られる。だからですよ」
「自然の力は神の力ですものね」
「そのとうりですよ」
「さぁ、みんなで歌いましょう」
歌声が天を舞います。
素敵な音楽が山いっぱいに鳴り響きます。
ローヤルゼリーは
神の与えし薬だよ
私が大空を舞えるのは
ローヤルゼリーのお陰です
オジロワシが大空を飛ぶと、ミツバチたちも一緒に飛びます。
お花畑の上を飛ぶと花たちが
「ミツバチさん、蜜が溜まりました。取りに来てください」
と、言います。
ミツバチたちは一斉に花畑に向かって飛んで行き、腹いっぱい蜜をいただきました。
「これでたくさんの蜜とローヤルゼリーが出来ますね」
と、ミツバチたちは大喜びです。
その恩恵をいただくのは人間です。
神はその使命をミツバチさんに委ねられたのですね。
ミツバチさん頑張ってください。ご苦労様です。