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天と地と人  作者: 豊臣 亨
二章  鉄拳修道女 カトリーナ・フォン・ブラウツヴァイク
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鉄拳修道女 カトリーナ・フォン・ブラウツヴァイク (二十七)



 チチリカ島。


 パラレマ王宮の甲冑工房にミハエルらはやってきていた。


 依頼からひと月、ついにリリクル・フォン・プロンゾのミスリルの武具がおおよそ完成したと連絡があったので、やってきたのだ。


 王宮の一角にある工房は高い壁によって外部の視線から遮られ秘匿されている。さらに甲冑だけでなく、武器、魔法道具、最新のガラスや陶器の試作工房、他にも航海に関する先進の開発工房などもあるので多くの職人がそれぞれの職場をもち、連携して開発に当るので非常に広い。


「さすがに先進国ガラタリアの工房だな。見たこともない設備がそろってる」


 ノルベルト・グリモワールがきょろきょろと辺りを珍しげに見回す。職人はもちろん、工房魔術師もいて工房は熱気にあふれている。


 両足はすでに完全復活していた。フィーコ子爵ジョリコ・シレンダーも同様に回復し、しばらくの休養の後ガロマン皇帝フリーデルンに防衛の労をねぎらわれて港町ルルサマに帰っていった。


 ガラタリアは海洋交易で巨利をおさめるユーロペタにおいて文化的にも経済的にももっとも発展した国だ。


 十字軍という、ユーロペタ世界を熱狂させた宗教運動の中心地であり、主導する神聖ガロマン帝国とガロマン教皇の存在がある。また、十字軍遠征を支援するべく各国の王侯貴族や市民から物心両面と寄付金が結集し、それを目当てに商人が参集しているのである。否応も無くユーロペタ世界の中心地はここ、ガラタリアである。そうであるからこそ、ガラタリアとディルツの両国の王であるフリーデルンが、ディルツの統治をディルツ貴族に任せ、ほとんど放任しているのもガラタリアからみればディルツなど田舎も同然だからである。


 また、ありとあらゆる面で先進的なガラタリアにあって巨万の富を得た商人や都市が世界に先駆けて王権の統制から逃れ自治独立の気風を漲らせ、都市間で同盟を結んで強い連帯と相互発展、また競争による成長を生むのもある意味自然な流れといえよう。そして、その自然な流れはやがて、都市国家郡とガロマン教皇で手を組み、ガロマン皇帝との抗争にも発展する。


 大商人による、様々な地域を巡っての交易活動は、ただ経済的な豊かさを求めるだけでなく、多様な文化を集合させるという役目も果たしていた。そして、巨万の富をもつ富豪が、政治経済だけでなく文化にも食指を伸ばし、パトロンとして文化の守り手をも自負しているのである。


 その一端がヴェッティネアーノ・ガラスを生み出しているし、絵画、彫刻などにも結実している。さらに、武器甲冑の製作においても先進的な技術をもっている。


 火炎魔法を用いた冶金技術、鋳造技術。魔法で強制的に風を送り高温を発生させる炉、雷撃魔法の瞬間的な超高熱と圧力を利用した溶接技術、ミスリル銀に魔法を練りこむ魔法定着技術に、宝石に魔方陣を転写する技術など、先進的な知識と、技術と設備がここにはあった。


 もちろん、鎧の根幹である金属に対する知識や技術だけでなく、ドラゴンや魔物などの革を使った防護部に関する知識、技術もある。ここには、およそ武具に関わるすべてがあるといっても決して過言ではなかった。


「おう、待ってたぞ」


 工房長が迎える。


 身長は150cmほど。アゴすべてを覆う膨大な量のひげをもち、明らかに骨太などっしりとした頑丈な体格をもち、それと見合った十二分以上な筋肉をもつ。ドワーフだ。身長はそこまで高くはないが、重厚な体格のゆえ横にでかい印象を与える。


 ドワーフは人間族に較べると絶対量は少なく彼等独自の村を作っているが、勝れた冶金技術をもち、鉱石や金属に対して深い知識を有するので鉱山やこういった工房などで人間社会で活躍している。寿命は300年ほど。普通の人間より長寿ではあるが多くのドワーフがいい意味で言えば職人気質で、こだわりが強く個性も強いので様々な種族とも折り合いの悪いものも多い。


 また、無類の酒好きで、鋳造以外にも酒造に力を入れるドワーフもおり、ワインや大麦以外にも様々な材料を用いた酒造りに日夜取り組んでいた。


「世話になっている。完成したと伺ったが?」


 会釈をするリリクル。


「ほとんど、な。関節の部分は個々にあわせて調整しなけりゃならんから、おいで願ったわけだ。早速調整に入るぞ。まずはこっちゃ来てくれ」


「ああ」


 案内され、工房長の作業場に行く。


 そこには、ミスリルの甲冑が飾られてあった。


 ミスリル銀特有の、乳白色を混ぜたような滑らかな銀色の甲冑がまぶしいほどに光り輝いていた。魔法を練りこんだミスリル銀のプレートを組み合わせて出来たプレート・メイルである。軽量化と硬質化の魔法によって、鎧を着ていることを忘れるほどに軽いがハンマーやフレイルの一撃を防ぎ、またクロスボウの至近距離の射撃にも耐える。体の重要部をすっぽりと金属で覆い、覆いにくい関節部分は魔物の革を使って防護している。牛や豚の皮と違って高い耐久性や防刃性がある。また、肩など負担が掛かりやすい箇所には滑らかな皮革が多めに使われており長時間の着用にも耐えられる、鉄や鋼鉄の鎧とは別次元の装用感をもつ。


「おお、格好いい!」


 フランコ・ビニデンが歓声を上げる。フランコならずとも、ミスリル銀で出来上がった真新しい甲冑には目を奪われた。


「これが、わたしのものになるわけだな」


「良かったね。リリ姉様」


 にっこりと笑いあうリリクルとミミクル。


「しかし、見事にわたしの甲冑とほとんど同じですね」


 ミハエル。リリクルが甲冑製作を頼むに際して、ミハエルの聖騎士甲冑と同じものを頼んだのだ。ミハエルの甲冑もここで作られたものであるから可能であったわけだ。もちろん、リリクルにあわせて胸甲部分はミハエルのものよりゆったりと作られてあるし、ある程度の魔法耐性があるプロンゾ人にあわせて魔法から防御される宝石などは簡略化されている。


「ふふふ。おそろいというわけだな。よし。では早速着るぞ。ミハエル、手伝え」


「はい」


 台から取り、各パーツを取り付けてゆく。甲冑は一人で着られるような代物ではない。キルトでできたギャンベゾンという鎧を装着するための服をまず着る。そして、ギャンベゾンに取り付けられた金具やベルトにパーツを取り付ける形で着てゆくので手伝いが必要なのである。


 ミミクルやケット・シーのニーモも手伝い、装着する。


「ほう、やはり接合には溶接を用いているのか」


 ノルベルトがしげしげと甲冑を見ながらいう。裏側は各プレートを溶接によって接合してあるのだ。ミハエルの鎧と同様のつくりである。素材と素材を雷撃魔法によって接着させる技術、扱いの難しい雷を緻密に操作するという技術は、当然のことながら相当に高度な技である。


「そうだ。リベット留めなんてちゃっちいもんは使ってねぇ。溶接することによって軽量化にもつながるし、強度も増す。いま持てる術すべて注ぎ込んで最高級品を作り出すのがパラレマ王国工房よ」


 誇らしげににやりと笑う工房長。


「俺の、リベット留めなんですけど………」


 フランコが呆然とした表情で言う。


「ふ、欲しけりゃ城が買えるくらい金をためるんだな」


「死んでも無理ですよ………」


 ノルベルトの言葉に深くため息をもらすフランコ。


 今は多くの王侯貴族から寄付金を集めるディルツ騎士団といえど、装備にそこまで贅沢できるわけではない。完全なオーダーメイドのミスリル銀甲冑など、王か上級貴族にしかできない最高級の贅沢だ。


 ちなみに、騎士になるにも金がかかる。


 甲冑をそろえ、騎士になる儀式を受けるのもみな金がかかるし、武器や馬を維持するのも相当高額だ。金の工面に困ったものは、倒した敵の甲冑を奪って騎士になるものもいれば、金が集められなくて騎士になれずいくつになっても従卒のまま、というものもいる。ある程度の財があるものしか騎士になれないのも当然といえた。寄付金で装備がまかなえている宗教騎士団という存在は相当珍しいといえる。


「まあ、装備がよけりゃいいのは間違いないが、いい装備に見合ったいい働きができるかは別問題だろ」


 ばしばしと背中を叩いてフランコを慰めるノルベルト。


 それに対し。


「………それはわたしに対する当てこすりのつもりか?」

 

 じと目でノルベルトをにらむリリクル。


「あ、いや、そういうつもりじゃないんだけどな」


 しらばっくれて口角をあげるノルベルト。


「まったく。確かにその通りではあるが、見合うかどうかはこれから証明してやる。………ほえ面かくなよ」


「はいはい。期待してるぜ」


「ふんっ」


「よし、これで終わりですよ」


 甲冑と兜を装着し終わり、色々動いてみて各部の具合を確かめる。


「どうだ?」


「………すごいな。驚くほど軽いし、あまり動きが阻害されない。素晴らしい甲冑だな」


 がんがん、と自分の胸を叩いたりぴょんぴょんと跳びはね、回し蹴りまでするリリクル。鋼鉄の甲冑なら最低でも10キロ、普通でも20キロは重量がある。それを着こんで戦場を騎乗することになるのだ。尋常ではないほど疲弊する。もちろん、甲冑を着て格闘など普通は考えられない。敵も同様な格好だから、重厚な武器を振り回して力任せにぶっ倒すのである。騎士に求められるのは、一にも二にも馬鹿力だ。そんな常識を覆す甲冑というわけである。


「だろうだろう。よし、見たところ修正の必要な箇所はないな。これで仕上げる」


 工房長の助手たちがそれらをつぶさに調べてゆき、確認は終わる。


 へたくそな鍛冶屋が甲冑を作れば、胴などの金属の合わせ目がずれるなどの不具合が起こるが、さすがパラレマ王宮の誇る甲冑工房製、ぴったりだった。工房長も満足な仕上がりにうなずく。


「頼む」


「あと、だ。ミスリル武器もできてるぞ」


 弓立てから、ミスリルでできた弓を工房長が持ち上げる。


「おお! ………ってなんじゃそりゃ」


 鎧を脱ぎ、期待に満ちたリリクルの顔が、一瞬にして変貌を遂げる。


 見慣れた弓の形からすると、随分特徴的な形状の代物だった。


 その弓は一メートルもない。大きさとしては普通の弓サイズだが、デザインが違う。


 弓身はミスリルで出来ている、のだがそこは普通よりはるかに幅広く出来ていた。そして、グリップ部から弓身であるリムの上辺と下辺部分には真ん中に不自然な隙間がある。さらに、不自然な隙間には妙な板状のパーツがあり、板状のパーツには筒状の部品が取り付けられてあった。


 そして、弦を張る箇所、(はず)には何故か、滑車が付いている。弦を引けば滑車が回る仕組みだ。


 その上辺リム、下辺リムの滑車近くのリムには宝石が輝いていた。


 大雑把には弓の形をなしてはいるが、あまり弓とは思えないものを、工房長は握っていた。


「ああ。奇妙に思うのも当然だ。わしが思いつきで作ってみたんだが、とんでもないモンを作っちまった」


「………と、言うと?」


「順を追って説明する。だがまず、本当にとんでもない代物だから、扱いには十分気をつけてくれ」


「………ん?」


 と、言われても、とリリクルがますます怪訝な顔になる。


「まあ、そう不思議そうな顔をするな。まず、この弓は、本来の弓じゃない。ここ、上辺と下辺に宝石がついている。見ての通り、これは魔法弓だ」


「魔法、とな」


「そうだ。普通、弓を引くのは非常に筋力がいるな。だが、これに関しては筋力はほぼ、いらん」


「なぬ」


 筋力のいらない弓に何の意味があるのか、と怪訝、ここに極まれりといったリリクル。


「まあ、実演するから見てろ」


 工房長が弦を引く。


 確かに、言うとおりさしたる力も必要ない様子で弦が引かれた。すると、弦が引かれることによって不自然に設けられた隙間にあった板状のパーツが両方とも動く。


「この板状のもの、こんなものは当然この世界のどこにも存在しないから名前がない。そこで、便宜上名前をつけてみた。遊底(スライド)とする。弦を引くことによってこの遊底(スライド)が動く、するとこの遊底(スライド)がここ上下辺の宝石にまで来ると………」



バシュッ!!



「なッ」


 圧縮音がして弦がはじけるように放たれる。傍目にも強力な力が発生したのが分かった。


 胡乱げな表情だった一同が驚愕の声をあげた。


「分かったか? この上下辺の宝石以外にも、遊底(スライド)の筒の中にも宝石がありこの宝石同士が接触することによって空気が発生する仕組みだ。で、発生した空気はこの筒内で圧縮されこの遊底(スライド)を反発させるわけだ」


「おいおい、それってすげぇじゃねぇか」


 ノルベルトがごくりと唾を飲む。


「ああ、だから言ったろ、とんでもないモンだってな。下手に扱うなよ? 指が飛ぶぞ?」


「げ」


 珍しそうに手をのばしたリリクルが慌てて手を引っ込めた。


「それくらい強力だってことだ。この遊底(スライド)はゼンマイ仕掛けで戻るように出来ているから簡単には動かん。とはいえ、子供の力でも動くから十分注意が必要だ。まあ、普段は宝石を外しておけばいいんだがな」


「でも、すごいですね。つまり、子供でも強力な弓兵になる、ってことですよね?」


 ヨハン・ウランゲルが興奮気味に言った。


「いや、残念だがそう簡単じゃねぇな。この弓を動かすには二つの宝玉が必要だ。球形の宝玉を切って四つにして組み込んであるわけだが、宝石の質がほとんど同じじゃねぇと均一な魔法にならん」


「そうか、上下が別個の動きを見せたらまっすぐに飛ばないか」


 魔方陣を転写する宝石は、その大きさ、純粋さ、カットの具合で発動具合が変わる。


 上下で動きが違えば遊底(スライド)の動きが変わり、弦の引っ張り具合が変わり、矢がまっすぐに飛ばないものになってしまう。


「そうだ。二つの同じ宝玉の使い道がなく倉庫にしまってあったのをちょいと思いついて使ってみたわけだ。これが、宝石が少しでも違えば魔法陣も変えなきゃならん。これを微調整するなんて邪魔くせぇことやりたくねぇ。まあ、今回はうまくいって珍しいもんができた。こんな代物はそうそう作れねぇな」


「なんと………」


「ちょいと不恰好だが、強力すぎるから弓身がミスリルじゃないと耐えられんわけだな。各部もミスリルで出来ているからそうそう壊れんはずだ。ちなみに、この魔方陣を転写した宝石だが使用のたびに魔法を充填すればいい。十分魔法を込めておけば一回の戦場はもつはずだ」


「ほほぉ」


 ようやく工房長から魔法弓を手渡されたリリクルが弦に手をかける。


「確かに、ほとんど力がいらんな」


 するすると滑車によって弦が引かれ、遊底(スライド)が動く。


「気ぃつけろ。慣れるまでは結構びびるぞ」


「………だろうな」


 ごくり、と唾をのむリリクル。両足を広めに開いてしっかりと立つ。そして、覚悟を決めて弦を引く。


バシュッ!


 遊底(スライド)が宝石に触れ、圧縮空気が生み出されて強力な反発が発生し弦がはじかれる。


 そしてガコッ! と音がして遊底(スライド)が弓身に当る。


 弓身と遊底(スライド)の間に迂闊に指を入れれば潰されそうな勢いだった。確かに、魔法で強度を増したミスリルでないともちそうにない。


「ふう」


 おっかなびっくりのリリクル。


「ほんと、珍しいものを作るもんだね」


 ニーモが物珍しげに眺める。


「これ、どれほどの威力があるんですか?」


 ミミクルが問う。


「ああ、試したところ余裕で一キロは飛ぶぞ」


「すごい!」


「まじか。何とか量産したいが、聞いた話だと難しいしな」


 ノルベルト。


「そうですね。でも、つまり、圧縮された空気があれば、いいんですよね?」


 ミハエルが小首をかしげつつ。


「何か案でもあるのか?」


「ほら、吹き矢、とかあるじゃないですか」


「そうか、それなら瓜二つの宝石はいらん。その手があったか」


「ほお! そうだな、ワシも弓のナリにこだわってしまったが、圧縮された空気を利用するという点なら、弓でなくてはいかん理由はない。それは参考にさせてもらうぞ!」


「だな。吹き矢の筒の形状と、宝石の接触による圧縮空気。今後、考え方次第では画期的なもんができるかもな」


「ふっふっふ! 発想が色々わいてきおったわい! こうしてはおれん、設計じゃ! 甲冑はともかく、その弓は持って帰ってかまわんぞ!!」


 目をギラリと光らせた工房長、机に乱雑に置かれていた羽ペンと紙をむしるように取る。矢も盾もたまらず、といった風ですごい勢いでバタンと戸を閉めて自室にこもってしまった。嵐が過ぎ去ったかのような静寂が辺りに満ちる。


 最高潮に意欲が高まった技術者、というものをみせられ言葉を失うミハエルたち。


「すいません、ああなっちゃうともう何も目に入りませんので………」


 助手たちが鎧の最終調整をしながら困った顔をした。


「………みたいだな。まあ、甲冑が仕上がるのもあと少しだし、もう帰ろうか」


「………ですね」


 唖然とした様子のリリクルが、名残惜しげに自分のものとなる甲冑に目をくれつつ工房を立ち去るのであった。


「ミハエル、お前、眠れる獅子を叩き起こして、やべぇもん生み出しちまうんじゃねぇか?」


「いえ、わたしが何も言わなくてもきっと親方は考え付いたと思いますよ」


 努めて冷静なミハエル。だが、ノルベルトはつ、と流れる冷や汗を見逃さないのであった。






 この世界では火薬による銃より、空気銃の方が先に生まれそうです。


 遊底、はボルト、となるのでしょうけど、銃器ではないので、ここではスライド、ということでお願いいたしますだ。まあ、自動拳銃は遊底とスライドが一体化してるので、(仮)でそういう名にしてみました。どうせ二度と作られない弓でしょうしね(笑)。


 あと、そこまで恐ろしいほど空気を生み出す宝玉、なんて、それだけで城が買えそうな値段がしそうですけどね(笑)。この宝石があれば酸素ボンベがいりません(笑)。

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