1 小町さん振り返る
はじめまして朱鷺♂と申します。
初めて書いた作品で、これまでまともに物語など書いたことがないので文法や表現などかなりおかしいとは思いますが、それでもよければおつきあいお願いします!
サブタイトル変更しました。
突然だが皆さんは、『生まれ変わり』というのを信じるだろうか?
たまにテレビの特集とかで子供が前世について喋ったとかあるが、俺はそれを信じてはなかった。どうせ
周りの大人がいいように解釈して騒ぎ立ててるか、テレビの過剰演出なんだろうなと。
だが生まれ変わりはある証人は俺だ。
俺は前の人生の記憶が確かにある。
そう気づいた時最初は混乱したが、これはチャンスだと思った。何せある程度人格が形成された状態で、やり直せるのだ!これは他に比べられない圧倒的なアドバンテージだ。これならば俺は豊かに暮らせると、勝ち組になれると!
……だけど現実はそんなにうまくはいかないらしい。
確かに俺はアドバンテージを得て誰よりも前のスタートラインにつけたしおごらず努力もしてそれなりに誇れる地力は身につけられたという自負はある。だが俺にはスタートラインの時点で努力だけではどうにもならない問題があった。
家が貧乏?
ちがう確かにそれもどうにもならないが、俺の家は幸運にもそれなりに裕福だ。大学までは、通えるくらいの余裕はあるらしい。
家庭環境が悪い?
これも問題ない、両親は仲が良いし俺自身も家族と確執などない。
なら何が問題か?
とても根本的なことだ、そういくら努力しても……
――――――――――――――――
「俺と付き合ってください!」
……思考の海から戻った俺は、体を見下ろして無駄に大きな胸を見ながら、
(性別だけはどうにもならないよね☆)
そう内心つぶやきながら俺いや私佐倉小町は、男子に告白されてる現実を直視出来ずに、また思考を明後日の方向飛ばすのであった。
「どうしたの、魂抜けてるわよまち?」
昼休み、朝に告白されたダメージが抜けずに机に突っ伏していると、頭の上からそんな声が降ってきた。
顔あげると、見慣れたポニーテールを揺らして購買のパンを抱えた女の子が立っていた。
「何だ、八重か」
「何だとは何よ、それが心配して声かけた幼馴染に言うセリフ?」
そうムッとした表情で返してきたので「悪かったよ、感謝してますよ友枝様」と適当な返しておいた。八重は「何で苗字よ」と呟きながら前の席に座り続きを促した。
「あーうんちょっとね」
私が、言葉濁すとそれで察したのか
「何また告られたのね、相手は?」
「……3年の相馬先輩」
「サッカー部のエースじゃない、付き合えばいいのに」
「え!?無理!だって男だよ!?」
「相手が女子の方が驚きだけど」
そうだけど!正論だけどさ!
「こう、なんか分かるかな!ホモに熱い視線で見られる男子みたいな感じ!無理なの!」
「……あんた性別女でしょうが」
「そうだけど!そうだけどさ無理なんだよ!熱い胸板にときめかないし爽やかな笑顔にキュンとこないんだよ!」
中身は男なんだよ!流し目に鳥肌が立つの!あっ……思い出したらまた鳥肌が。
「分かった、分かったから落ち着け……」
そうしてしばらくして、心の平静を取り戻した私に八重はこう切り出した。
「しかし、スペック無駄に高いのにもったいないわねぇ人類の損失よ?」
「いや、そう言われても無理なものは無理なんだよ。別に男嫌いてわけではないけどさ、そういう対象には見れないんだよな」
「……前から疑問だったんだけど、レズじゃないわよね?私いやよ、幼馴染に襲われるとか」
そう言いながら八重は、少し身を引いて体を抱きしめた。失礼な!まぁ普段の言動がアレなだけに、そう言われても仕方ないのだけどさ。
「ん〜確かに女の子のおっぱいとか大好きで、顔うずめたいとか思うけど。多分おそらくガチではないよきっと」
17年女として生きてきたせいか、性欲さんはログアウトしたようだ。
「胸に顔うずめたいとか、十分危険だと思うのだけれど」
「いや!スキンシップじゃん?親愛の証じゃん?」
元男のせいかやっぱり胸などへの興味が残っているのは愛嬌ということで。
「まぁやっぱり私は、恋愛とかいいよ好きになるとか分からないし」
「まちがいいなら、とやかくは言わないけど。17年しか生きてない分際で、何言ってんだ感じよね」
辛辣だな、まぁそうなんだけどさ。
「いつかまちが、好きになる人ができるといいわね。」
そう言われたので、曖昧に笑って返しておいた。
私は恋愛が分からないというわけではない、前世では恋もしたことがある。ただ私は今の自分がわからない。男の子を見てももちろんキュンとはしないが、女の子にもじゃれ合い以上の意味でのドキドキなど感じないのだ。心は男なので男の子を好きになれない。だが女の子にも体が女なのに引っ張られてるせいか、恋人になりたいとも思えない。心と体のバランスが取れていない。現状には納得したし、女として生きていくことも覚悟を決めた。それでも理性では納得しても、本能が納得してないのだ。だから恋などできない。
だから、私はこれでいい。
「ところで、八重さんや先程から何を食べているのかな?」
「まちのお弁当の卵焼き相変わらず美味しいわねぇ。本当になんでもこなせて感心するわ」
「まて、そいつは私の自信作だ!というか、なんか私の弁当のおかずすごい減ってる!?」
「考え込んでたからいらないのかと」
そんなわけあるか!
そうして昼休みは、残りのおかずを必死死守して弁当を食べたのであった。
締まらないなぁもう!
とりあえず句読点の付け方がいまいちなのでグーグル先生に聞いたら「声に出して読んでみるといいよ!」と言われたのでやってみたけどよくわかんなかったから、もう一度聞いたら「書いてればなれるよ!」と突き放されました(´・ω・`)
世知辛い世の中なのよさ_(:3」∠)_
誤字・脱字・感想等お待ちしております!
更新は不定期ですので気長にお待ち下さい。