第11話 ちょっとヤバイから勇者達とお話
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うーん、予想していたより良くない状態になったな。まさか全属性扱えるとは思わなかったな。普通は使える魔法の属性というのは、1つ得意なのがあって、それと反対の属性が使えないはずなんだ。
だから、6属性ある内最大でも5属性しか使えないんだ。そして、人族、又はエルフの場合は光が得意ではないと5属性は無理だし、魔族とダークエルフなら闇が得意ではないと5属性は無理なんだ。
これは、使える魔法を制限して出来るだけ普通になるようにしないとな。目立ってしょうがないし、一番最悪なのは討伐対象にされる事だからな。
フェニさんが火と風と光の3つだから俺は2つか3つしか使えない、という風にした方がいいな。そうなると奈々達に4属性使える事がバレたのは失敗だったな。まぁ、あいつらには後で口裏合わせるように言えばいいか。
さて、どれを使えるようにするか決めるか。
まず火魔法はフェニさんの目の前で使ったから火魔法は決定だな。火なら威力もあるし魔物と戦う時にも使えるしな。
次は水魔法かな?飲めるかどうか分からないが、水魔法が使えれば旅をしている最中に喉が渇いても何とかなるし。
次は得意属性として何を選ぶかな?今残っているのが風、土、光、闇である。まず、闇は論外だし、光が得意だと5属性使えると言ってるようなもんだから無し。そうなると、風か土のどちらかになるな。
風の場合は切り裂いたり、吹っ飛ばしたり出来そうだな。後は身体強化なら移動スピードを上げられそうだな。
土の場合は、石礫を当てたり、相手の足元の土を操作して体勢を崩す事が出来そうだな。身体強化なら物理攻撃力と物理防御力が上げられそうだな。
こうしてみると風が良いかもしれないな。土を選んでも出来そうな事が近接戦闘を得意とする奴が嬉しい効果が殆どな気がする。そして、風の場合なら俺のステータスは魔法に関する物以外子供並だからな。何かあって逃げる場合はかなり役立ちそうだ。移動スピードを上げつつ、近づかれたら吹っ飛ばす。追ってる身としては最悪な状態だな。
それじゃあ、得意属性としての3つ目は風で決まりだな。それじゃあ、あいつらが訓練終わって戻ってきたら、適当な事言って口止めしておくかな。っと、その前に闇魔法が使えるのがバレるのはまずいから闇だけ隠しておくか。……よし、これで大丈夫だな。さて、それじゃああいつらが戻ってくるまで、適当に魔法で遊んでるかね。
そして、魔法で色々遊びながら時間を潰すこと約2時間4人がやって来た。どうやら昼食の時間になったから、呼びに来たみたいだ。
「……詠斗……ごはん、食べに行こ?」
「ああ、分かった。行こうか。それで、お前達に聞きたいんだが、飯食べた後時間空いてるか?」
「食べた後?空いてるけど、どうかした?」
「いや、ちょっと話しておきたい事があったからな。時間が空いてるならそこで話したいんだが、いいか?」
「別に良いんじゃない?それで詠斗、何話すつもりなの?」
「そうね、私もいいと思うわ。」
「おう、俺もいいぜ。」
「そうだね、僕もいいと思うよ。」
「……うん。……私も、大丈夫。」
「そうか。話す内容はまぁ、飯食った後のお楽しみって事で。」
「どうせ言うんだから少しくらい教えてくれても良いじゃーん。」
「どうせ言うんだから少しくらい待っても問題ないだろ?」
「むむ~。」
そうして、俺達はからかったり、からかわれたりしながら食堂への道を進んでいった。
「さて、詠斗。それで話したい事ってなんだい?」
昼食を食い終わり、部屋に戻ってきた所で開口一番に天馬がそんな事を聞いてきた。
「ああ、その前にお前達。俺の魔法について誰かに話したりしたか?」
「魔法について?いや、僕は話してないよ。」
「私も話してないわ。」
「私も話してないよー。」
「俺も話してないぞ。」
「……私も……話してない。」
5人ともどうやら話してないようだ。これは好都合だな。もう既に言われていたらどうしようかと思った。
「そうか。それならちょうどいい。今回話す内容は俺の魔法についてだ。」
「詠斗の魔法について?何かあったのかい?」
「詠斗って、4属性使えたよね?」
「それがどうかしたの?」
「っていうか、4属性使えるってスゲーよな!」
「……うん。……詠斗、すごい。」
「あー、それなんだがな……
光も合わせて、5属性使えちゃった♪」
「「「「「……え?」」」」」




