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第10話 世界初・・・?

お久しぶりです。

かなり遅れてしまいました。

申し訳ございませんでした。

 今日の訓練を終わりにするために奈々の方へと向かった。奈々は魔法の制御の訓練をまだ行っているようだ。まぁ、そうだよな。俺は光魔法と闇魔法以外の魔法を試し打ちするだけで終わらせたからあまり時間も経っていないしな。


「おい、奈々。」


「ん?どしたの詠斗?何か分かんないことでもあった?」


「いや、今日の訓練を終わりにしようと思ってな。」


「え?もう?別れてから全然時間経ってないよ?」


「良いんだよ。今日は属性の確認だけで終わらせるつもりだったからな。その確認が終わったし、フェニさんからも自習って言われてることだしな。」


「むー。詠斗は魔法の制御の練習はしなくてもいいの?」


「お前は俺のINTの数値を知っているだろ。あれだけあれば特に考えなくても簡単に制御できる。」


「な、なにそれ、ずるいー!」


「まぁ、しょうがないだろ。世界はいつだって理不尽なんだから。」


「むー。しかも4属性使えるようになってるし。」


「おい、勝手に鑑定すんじゃねぇよ。」


「ずるいずるいー!私にもその力ちょっとちょうだいよー!」


「無茶いうな!っていうかそれぐらいでわめくな!ガキか!」


 そうして、奈々と2人でギャーギャー騒いでると、騒ぎを聞きつけた4人がやってきた。


「……どうしたの、詠斗?」


「ん?おお、凪か。いや、奈々の奴が自分の訓練が上手くいかないから俺に八つ当たりしてきてな。」


「ちょっと!人聞きの悪いこと言わないでよ!」


「いや、実際そうだろ。自分の練習が上手くいかない時にいきなりきた俺が簡単に制御できたのが気に入らないから俺に当たってきたんだから。」


「むぅぅぅ、詠斗が悪いんだよ!人の気も知らないで、私だって頑張ってるの!」


「はいはい、悪かった悪かった。」


「うぅぅぅ、凪ちゃぁぁぁん。詠斗がいじめる〜。」


 奈々の野郎凪の胸に飛び込みやがった。しかも、凪に抱きしめられて頭撫でられてやがる。……羨ましい。……はっ!あの野郎こっちむいて微妙に笑ってやがる。確信犯じゃねぇか!


「おい、くそ奈々。今すぐ凪から離れやがれ。」


「べーっだ!詠斗みたいな酷い人に凪ちゃんは渡さないもーん。」


「あ"?」


「……2人とも……喧嘩はダメ。」


「「だって。」」


「……メッ!」


「「うぐっ。」」


 ダメだ、やっぱり凪が可愛すぎて勝てない。「メッ!」とか可愛すぎだろ!まぁ、これ以上は凪を悲しませるからやめとくか。


「悪かったよ、奈々。それと凪もごめんな?こんな下らない事に付き合わせて。」


「私もごめんね、詠斗、凪ちゃん。上手くいってなくってイライラしてた。」


「……うん。……2人とも……仲良く、ね?」


「「うん。」」


「やっぱりこの中じゃ凪に勝てる人はいないね。」


「そうね、凪ちゃんはしっかり自分の意見が言えるし、可愛いから強く言い返す事が出来ないわね。」


「それに言ってることは正論だしな!」


「話は変わるけど、詠斗は訓練どうだったの?」


「俺は取り敢えず使える属性の確認だけのつもりだったから確認しかしてないが、一応4属性使えたぞ。」


「へぇー、凄いじゃないか。」


「本当に凄いですね。それなら何とかなるかもしれませんね。」


「確かにそれだけ使えればあまり危険な事しなければ大丈夫かだな!」


「まぁ、後はフェニさんに使える魔法の量を増やせるように教えてもらう感じだな。」


「…それが終わったら出ていくのかい?」


「…さぁな。すぐ出ていくかもしれないし、少し残ってから出ていくかもしれないし、それはその時にならないと分からねぇよ。」


「…そうか。」


「まぁ、取り敢えず今日やる事は終わったから、部屋戻って休んでるよ。」


 そう言って、俺は少し早歩きして訓練場を離れ、部屋への道を進んでいった。






 俺がさっさと部屋へ戻ったのにはちゃんとした訳がある。訓練場では試せなかった光魔法と闇魔法の確認だ。光魔法は闇の加護があるからあまり期待してないが、闇魔法に関しては十中八九出来るだろう。


「さて、まずは闇からいってみるか。…そうだな、特に思いつかないからダークボールとかでいいか。よし、……ダークボール。」


 そう呟いた俺の前に拳程の大きさの黒い塊が現れた。それは真っ黒で全てを呑み込んで仕舞いそうなほどだった。


「ふぅ。やっぱり出来たな。これはホントにバレないようにしないとな。…さて、次は出来るかわからんが、光魔法いってみるか。光はそのまま光を生み出すイメージでいいか。……ライト。」


 瞬間、俺の前に光を放つ丸いものが現れた。


「…あれ?出来ちゃった?…おかしいな?闇の加護持ってるから魔族側かと思ったから光魔法は使えないと思ったんだが?」


 此処で使える魔法について説明しよう。魔法は種族事や環境によって使える魔法が変わってくる。


 そのため、人族は闇魔法が使えないし、魔族は光魔法が使えない。少し特殊なのが獣人で、獣人は魔法が殆どの人が使えなく、使えたとしても1属性しか使えない。エルフは闇以外全属性使えるが、森に囲まれ生きて自然を愛しているために、火魔法が得意ではなかったり、使えないものが多い。エルフの中でもダークエルフと呼ばれる者は闇が使える代わりに光が使えない以外変わりはない。


 そのため、現時点で全属性使える者はこの世界にただ一人、詠斗のみである事になった。






 ……………マジで?

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