(2)村人達と異世界の力
「では……早速ですが、他の方々が一階に集まってますので紹介しましょう」
エドさんにそう言われ、僕は3人の後に続いて一階に向かった。
階段を降りた先は飲み屋兼食堂のようになっているようで、ダークブラウンの家具を中心に全体的に落ち着いた色合いで纏められ、立派なカウンターキッチンにカウンター席、テーブル席が並べられていた。
そして、そこに座っていた10人ほどの人達から一気に視線が注がれ、嬉しくないことにちょっとした見世物気分になる。
僕を見ている人の中には頭に猫耳を生やした男の人や、尖った耳をした……エルフ?ぽい元の世界では見たことがない翡翠や空色の髪をした同じ年くらいに見える綺麗な女の子がいる。
それと……基本的に好奇心や観察するような視線なのに、一人だけ……貴公子と言う言葉が似合いそうな金髪碧眼の美男子だけが、殺意を込めて睨んでくる。
……初対面なのに意味が分からない。
あと僕が目覚めて最初に会った女の子と、妹らしき金髪の女の子がお姉さん?の後ろに隠れ、僕をちらちらと見ていた。
「さて……昨日拾った男の子ですが、この世界の住人ではなく、異放人でした」
エドさんが周りを見渡しながらそう言うと、更に視線が僕に集中した。居心地悪いな……。
「私としては異世界から来た身寄りのないこの子を、しばらくの間この村に住まわせようと思いますが……誰か反対の方はいらっしゃいますか?もちろん受け付けませんが……」
「聞いておいて確定事項って……あんたも本当に大概ね。まぁいいわ。むしろ賛成よ」
「……うん。さんせい……」
「ま、俺も賛成っす」
「歓迎しましょう」
「ええ、私も賛成よ」
「よくわからないけど、りこりすもさんせいっー!」
「……っ!」
最初から敵意全開の1人を除いて、歓迎してくれるようだ。その敵意全開の人と言うと……僕を甘い顔立ちの美形が浮かべてはいけないと思う憤怒の表情で睨んで来る。
……だからなんなのさ。
「私は全力で反たっーぐぅ!」
「はいはい、お前はちょっと落ち着け」
「そうそう、少しは娘離れしようなー」
どうやら全力で反対のようだけど、レイダーさんとウィルドさ……ウィルドが押さえ付けた。
「では、反対の方は居ないようですし、ヤマトくん。自己紹介を」
……反対意見がなかった事にされてるよ。これが民主主義の闇か。
「ヤマト・サイカです。よろしくお願いします」
自己紹介の仕方など分からないので、名前だけ名乗り頭を下げる。
「よろしくね。私はアルディスで隣のこの子が妹のディニエスよ」
「うん……よろしく。やまっち……」
翡翠の色の髪をしてどこか不敵な笑み浮かべているのがアルディスで、空色の髪でのほほんとした雰囲気と無表情なのがディニエスと言うらしい。
「私はハーストです。よろしくお願いしますよ。異界からの来訪者くん」
腰まで伸ばした蜂蜜色の髪に、澄んだ空色の瞳。一瞬、女性と錯覚してしまう程に美しく整った顔立ちに、柔らかい物腰をしている。
「補足させてもらいますと、この3人はエルフと呼ばれる種族で美しい容姿と遅老長命が特徴です。アルディスさんとディニエスさんは2人とも姿形こそヤマトくんや、アリソンと同じ年齢に見えますが……私より年上です」
エドさんより年上となると……見た目の三倍は歳をとってるって事か……遅老長命。地球に存在したら大変な事になるな。法整備、人体実験、愛玩奴隷、迫害に差別、軽く考えるだけこれだけ出てくる。
……あと、三千世界に轟く日本のHENTAI達が狂喜乱舞しそう。色んな意味で。
「あら……エドは何か文句でもあるの?」
「いえいえアルディスさん、文句などありませんよ……」
アルディスさんが目を細めてそう言うと、エドさんは苦笑して否定した。うん、力関係が伺える。必ずさん付けをしよう。
「次は俺っすね?俺はライオット。獣人って種族っす。特徴は……ま、優れた身体能力と獣化かな。よろしくっすよ?ヤマトくん」
軽い笑みに、飄々とした態度と黒い毛髪に、金眼はまるで黒猫のようだ。……猫なんて可愛いものじゃなさそうだけど……この手のタイプは笑顔で人を殺しかねない。それと獣化か……狼男みたいな感じになるのかな?
「私はこの子達2人の母親でカルラと言うわ
。よろしくね?ヤマトくん」
どうみても二十代前半にしか見えないこのひとがアリソンの母親らしい。美しい顔立ちとアリソンと同じ真紅の髪に紅玉のような目から血の繋がりは感じてたけど……とても二児の母親とは思えず、アリソンの姉だと思ってた。
「わたしはりこりすっ!よろしくね?お兄ちゃん!」
次に天真爛漫な笑みを浮かべて挨拶してきたのはリコリスと言うらしい、輝くような金髪に碧眼のとても可愛い女の子だ。年齢は五歳くらいだろう。……金髪碧眼。もしかしなくても、リコリスとアリソンの父親ってあの人か……。
「……えっと……あ、アリソン!」
アリソンは怒っているのか、顔を真っ赤に染めて名前を言うと、カルラさんの後ろに隠れてしまう。
「ほら!次はおめぇだぞ。リアン」
「お前の親バカぷりは分かったから挨拶くらいしろよ」
「そうね……愛する旦那様は挨拶も出来ないのかしら?」
「うーん……?パパごあいさつ出来ないの?」
レイダーさんとウィルド、更に追い討ちかけるようにカルラさんとリコリスに言われたので、仕方無さそうに、いかにも不服と言ように僕に挨拶した。
「よ・ろ・し・く!お願いします。リアンです」
……元を辿れば僕がアリソンを触ったのが悪いんだろうけど、どのみち男ってだけでこの人には敵対される気がするな。
「やれやれ……ではこれでこの村の住人は全てです。挨拶も終えましたし、ヤマトくんの歓迎会をしましょうか」
エドさんがそう言った瞬間、レイダーさんとウィルドのテンションが一気に上がった。
「おっしゃー!酒だ!酒!」
「よし!秘蔵の大吟醸のアリオン酒を出そうじゃねぇか!」
「……全く、お二人ともくれぐれも飲み過ぎないようにしてくださいよ!ライオット。手伝って貰えますか?」
「りょーかいっす」
「あの……僕も何か手伝わせてください。多少なら料理も作れますから」
異世界だから調味料や食材に多少の不安はあるけど、何もしないで待っているのは落ち着かないし、指示に従って野菜を切るくらいは僕にも出来るだろう。
「お気持ちだけ受け取っておきましょう。ヤマトくんは今日のメインですからね。座って待っててください」
「はい……」
エドさんに言われた通り目に入った席に大人しく座る。座った席はちょうど全体が見渡せる位置だったので、アルディスさん達の方に何気なしに視線を向けると……腕を組んだアルディスさんにじろりと睨まれた。
「……なにかしらヤマト?何か私に言いたいことでも?」
「いや、何もないですよ……」
睨みながら口角だけつり上げるのは肉食獣の威嚇にしか見えないんですが……。
「もう……おねえちゃん。やまっちは『このチビ態度は無駄にデケェ癖に、料理も出来ねぇのかよ。はっ!』なんて思ってな……いふぁいほほふぇぱらないでぇよ」
「あんたも料理出来ないでしょうがっ!というかあんたの声真似は似すぎなのよ!このっ!このっ!」
確かに録音した僕の声にそっくりだ。それにさっきから間延びした口調なのに、真似するときだけ滑らかな口調だったな。というか……取っ組み合いを止めなくていいんだろうか?
「ああ……心配しなくて大丈夫よ。単なるじゃれ合いだから」
僕の考えてる事が分かったのか、カルラさんに言われ頷く。
……そう言えばこの場にいる女性は全員が椅子に座っている。対して二人の男が向かったキッチンからは軽快な野菜などを切る音に、肉が焼ける香ばしい香りと音、何かを煮込む音に爽やかな香草の香り。
うん。察しよう。僕は余計な事は考えないクレバーな現代っ子なのである。何で現代っ子がクレバーなのか分からないけど、適当だ。
ーーーそして一人を除いて友好的に挨拶を終えた後の歓迎会という名目の宴会は、テーブルに料理が所狭しと並べられると、食えや、飲めや、騒げやの大騒ぎになった。
酒癖の悪い未成年にしか見えない双子エルフに絡まれたり、むさいおっさん達に絡まれたり、そもそも関わる気が余りないのに、親バカからは殺気立った目で娘に近づくなと牽制されたり、アリソンにはチラチラとカルラさんの影に隠れながら何度も見られたりしながら、騒がしい一日は幕を閉じた。
01
翌日。寝かされていた二階の部屋を好きに使えと言われたので寝ていると、朝陽が登り始めた位にレイダーさんとウィルドがいきなりやって来て「生きるためにこの世界の技を教えてやる!」と、朝から高いテンションで森の中に強制連行された。
連れられてやって来たのはそこだけ木々が生えていない更地だ。
「遅っいわね……。もうちょっと早く来なさいよ」
腕を組み、開口一番文句を言って来たのはアルディスさんだ。ディニエスさんはアルディスさんの横で猫のように丸まって寝ている。
無理やりアルディスさんが引っ張って来たのか、それとも眠くて地面で寝出したのかは知らないけどベッドで寝ようよ?
「遅くなったつもりはないんだが……」
「あれだレイダー。アルディスはヤマトに魔術を早く教えたくて、教えたくて仕方ないんだろうよ」
「ああ……なるほどな」
「なるほどな……じゃないわよ!……はぁ全く。ヤマト、すぐ使えるかは分からないけど、視覚的に分かりやすい魔術から教えてあげるわ」
……いきなり元の世界では想像の産物でしかない魔術を教えてあげるわ。と言われてもな……。反応に困る。なんかレイダーさんとウィルドはアメリカ人の並みのオーバーリアクションで肩を竦めて、やれやれだぜ……とかやってるし。
魔術か……まぁ、使えるかは分からないけど、覚えておいて損はしないか。……とりあえず。
「未熟で至らない生徒だとは思いますが、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いします!」
「……うんっ。よろしい」
アルディスさんがちょっとご機嫌になった。ちょろいな。いや、日本のサラリーマンを真似しただけだから、日本のサラリーマンが凄いのか。やるな。サラリーマン。
「本当なら魔術がなんなのから説明するのだけど……それを説明すると長くなるし、魔術師によって定義が曖昧だから省くわ。魔力を使い様々な事象を巻き起こすのが魔術だと、とりあえず覚えておきなさい」
僕は頷く。日本の漫画やアニメをそのまま想像して良さそうだ。
「魔術は元になる魔力さえあれば様々な事象を起こせるわ。分かりやすいのが炎や、風、土や水を操るものね。ちょっと変わったものだと、魔力を込めた触媒で文字や紋様に意味を持たせたり、魔力を込めた人形や、剣を操作したり、影に実体を持たせて戦わせたりとかがあるわ。ただ……規模の大きな魔術ほど魔力を消費するし、複雑な魔術ほど魔力の制御力と強固なイメージが必要よ」
「……そうね。分かりやすく例えるならば、絵が一番分かりやすいかしら?例えば何かしらの物を見ながら描くだけでも訓練が必要なのに、いきなり紙とペンを渡されて何々を描けと言われて書ける人などほとんどいないでしょ?」
確かに、でも……ほとんどって事は逆を言えばごく一部は教えられなくても、ある程度出来てしまうのか。……まぁどの分野もそれは同じか。
「まぁ、理論も大事だけど実践に勝る学習はないわ。ヤマト、ちょっと近くまで来なさい」
「はい」
「うん。そこに立つ」
言われた通りにすると、アルディスさんが近づいて来て顔を両手で捕まれた。なんだ?僕の初キッスが奪われるのか。などとふざけた事を考えていたら、本当に精緻に整ったアルディスさんの顔が近づいて来た。……どうしましょう?
「……なんかそこまでガン見されると、さすがに照れるわよ。目ちょっと閉じなさい」
「……僕の初めてを奪うんですか?優しくお願いします」
「……はぁっ?なに言って……あっ」
何かに気づいたような声を出し、アルディスさんはほんのりと頬を赤く染める。
「アルディスがショタだとはなぁ……。見た目的には釣り合いが取れて、ちょうどいいんだろうが」
「でもさすがに犯罪じゃねか?実年齢は倍以上だぜ?」
「でもよ?他人の恋愛に首突っ込むのはな。ユニコーンに蹴られそうだし……」
「確かにな……それじゃ」
「ああ……」
レイダーさんとウィルドの二人は真剣な感じでこそこそしながらも、確実にこちらに聞こえる声でそんなこと言うと……親指を立て、満面の笑みを浮かべながら
「「応援してる!」」
と言った。
ビギッ!と幻聴が聞こえるほどの青筋を浮かべたアルディスさんが怒鳴った、
「うっさいわよ!」
「ちょっ」「アブねぇな……」
瞬間、レイダーさんとウィルドの二人が今まで立っていた地面には、自然に発生したはずのない、まるで鋭利な刃物で粘土を斬ったような綺麗な亀裂が入っていた。
……これが魔術か?……おいおい、漫画やアニメじゃ、詠唱や腕を振ったりする予備動作が必要なはずだろ……不可視の刃を無動作で振るえるって、厄介どころの話じゃないぞ。どこが視覚的に分かりやすいんだ。
いや……レイダーさんとウィルドの二人は避けていたから、何かしら感知する方法はあるのか?
「いきなり魔術使うなよ……。ヤマトが引いてるぞ?」
「うるさい。確実にあんたら二人が悪いのよ。さぁヤマト!とっとと済ますわよ」
……また『えっ……キスですか?』と言おうしたが据わったアルディスさんの目を見て止めた。
改めてアルディスさんと正面から向き合うと、額と額を合わせる。
「いい?今から私があなたの中に眠ってる魔力を強制的に引っ張り出すから、言う通りに操作しなさい。……いくわよ」
「ッ……がっ……!」
なんだこれ……?
心臓が狂ったように脈打ち、心臓が別の何かに変わったかのように熱くなる。そして、その心臓から血液の代わりに溶岩が送られたように身体中が熱くなり、僕の意思に関係なく、身体が暴れだしそうなほど力が溢れる。
「……何これ、思った以上に多いわね。いい?ヤマト。落ち着きなさい。魔力は異物じゃなくて、本来生まれながらに持ってるあんたの力よ。身体に、精神に馴染ませなさい」
ッ……!!!?馴染ませる!?無茶を言ってくれる!水が勢いよく出てる水道の蛇口を無理やり押さえつけるように、何かで発露したい狂おしいまでの暴力衝動を抑えるだけでも大変なのに馴染ませろと。
「息を落ち着かなさい。手伝うわ。心臓の奥底から湧き出て、それが身体中を循環して、魂に戻るイメージよ」
「……はぁ……っす」
……手伝うと言った言葉通り、少しだけ楽になった暴力衝動を鎮める。大丈夫。大丈夫なはずだ。あの時に比べれば大した事はないはずだ。
心臓を始点に血液と共に流れ、身体中を循環して、心臓の奥底に力が戻るようにイメージする。……すると少しずつ落ち着いてきた。
「へぇ……驚いたわね。正直何回か繰り返さないと制御出来ないはずなんだけど……ひとまずは合格ってところかしら」
くっ付けていたおでこを放し、聞かせる意図のないだろうアルディスさんの呟きに思わず文句をつけたくなる。と言うかこれでひとまずらしい。
「じゃ、お手本を見せるから火を使ってみましょうか。指先に力を集めて、火をイメージしなさい。何ならイメージしやすいように、火よ。炎よ。とか言っても良いし、我が指先に火よ灯れ、でも良いわ」
「えっと、呪文とか詠唱的なものは必要なものじゃないんですか?」
「うーん。いらない……って訳じゃないんだけど、詠唱は規模の大きな魔術を使うときのイメージの補助と集中する為にやるものだから、慣れればこの程度の魔術には必要ないわね」
「分かりました」
「それじゃいくわよ」
アルディスさんが立てた人指し指を見ると、ライターで点けたような小さな火が灯った。
ふむ。指先に力を集めて、火が出るイメージ……こんな感じか?
「ッ!一発で成功し……えっ?」
「……あれ?」
確かに指先から火が出たと思ったら、白い靄になり霧散した。
「……おかしいわね?……もしかして……」
アルディスさんの呟きに心当たりがあるのかと訪ねようしたら、横から急に水の塊が飛んできた。
「ッ!……また?」
反射的に手を付き出すと……さっきの火みたいに水は消えた。
「……う~ん。アルねぇ?……やまっち、異能持ちかも」
いつの間に起きたのか、急に水の塊をぶつけようとしてきたのは地面で寝ていたディニエスさんだったらしい。
見ているとこっちまで眠くなるような緩い雰囲気と違って、やることは物騒である。そもそも異能ってなんだ?
「やっぱりそうかしら?ヤマト、ちょっとぶつけるわよ」
なにを……と聞こうした瞬間、頭上に異変を感じ、咄嗟に頭を守るように腕を交差させると、重さを感じるほどの暴風が頭上から降り下ろされ……たと思ったら、また何事もなかったように消えた。
「ああ……確定ね」
「うん……かくてい」
「魔術無効の異能か」
「ほぅ……」
僕以外の四人が勝手に納得してやがる。
「ま、とりあえず結論を言うけど……ヤマト、今の所は魔術使うのは諦めなさい。あんたの異能は魔術と相性が悪すぎるわ」
なんでも異能というのは魔術や、このあとレイダーさん達が教えてくれるという闘身術とも違うよくわからない能力を呼ぶ総称らしい。
皆が持って生まれるわけでも、同じ能力でもないので、それを体系化出来るわけもなく、自分でどうにかするしかないらしい。
結局、異能とやらのせいで魔術は使えないのか。
利便性が高そうな魔術が使えないのは非常に残念だけと、魔力自体は身体の奥底に熱いエネルギーの塊があるような不思議な感覚で感じられるので、とりあえず時折制御だけは訓練するか。
次にレイダーさんとウィルドの二人に教えられた闘身術に関しては何の問題もなく使えた。いや……問題なくと言うより簡単に使えすぎたと言うべきかも知れない。
レイダーさんとウィルドの2人に闘気を使う感覚を説明された僕は一発で闘身術を使えた。
一回教えられただけで使えるのは珍しいらしく、2人に驚かれながらも次に闘気をどう合理的に、効率的に使うかを教えられたのだけど、それもすぐに出来た。
要するに闘気の扱いは、日本の古流や中国武術の身体繰身術などと同じような、どこにどう力を入れて、こう動く時はここの力を抜けば良いなどの多分に感覚的な物だったので、物心ついた時には父親に先祖達が様々な武術を取り入れ、改良に改良を続けたと言う雑賀一族に伝わるらしい怪しげな戦闘術を叩き込まれ、鍛錬による下地が出来てていたのですぐに使えたらしい。
それと注意されたのが、闘身術と魔術の同時使用だ。基本的に肉体強化という内向きに働く闘身術と、外に何かしら事象を起こす魔術は相性が悪いらしく、同時に使うと血管が破れたり、内臓などが損傷するらしいので同時に使ってはダメだそうだ。
そのため武才のあるものは、身体能力を鍛え上げて闘気を高めて近接戦闘を基本に、魔術の才能があるものはイメージ力や魔力の制御能力を高めて、中、遠距離を基本に戦うのが基本らしい。
基本なのでなかには魔剣士みたいなのもいるらしいが、器用貧乏になりがちだとか。
と魔術と闘身術を教えられた後は刃引きされた長剣を渡されて、訓練と評した実戦形式の試合でレイダーさんとウィルドの2人にかなり手加減された状態でボコボコにされた。