表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

プロローグ

山野圭一は、いつも朝の七時に起きる。

今日も普段通り七時に起きた。

目覚まし時計を使わずとも、正確に七時に起きる事ができる。

彼の数少ない特技の一つである。

そしていつも通りに、高校の制服に着替えて一階に降りた。

母も父も先に出勤しているので、リビングには誰もいない。

部屋の電気を点けて、トースターに食パンを突っ込んで、顔を洗って。

まるでマニュアルでもあるかのように、流れるように作業を済ました。

テーブルに着くとトースターからパンを取り出し、バターを塗った。

次に、テーブルの上に無造作に転がっているテレビのリモコンを手に取り、テレビを点けた。

朝に見るのは8チャンネルの目ざましテレビと決まっているので、8のボタンを押した。

いつもと同じ顔触れがスタジオに並んでいた。

パンを食べ終わると、歯を磨いてトイレを済ます。

手を洗ってリビングに戻ると、テレビの画面右上に表示されている時刻は丁度7:20を示していた。

ここまで、時刻すら昨日と何も変わっていない。

昨日に限らず、一昨日も、一週間前も同じである。

圭一は今日もいつも通りに準備ができたことを誇りに思うと、いつも通りにソファに座りテレビをしばし眺める事にした。

まだまだ登校時間には余裕があるので、それまでテレビを見ることは彼にとっての日常である。

_・・・速報です。東京、新宿上空に謎の巨大な飛行物体が・・・。

え?なんだろう

突然、アナウンサーがスタッフに渡された用紙を早口で読み始めた。

その顔は驚きを隠せない、といった具合である。

しばらくすると、テレビの画面は、スタジオから現場のカメラへと移った。

_はい、こちら現場付近にいるレポーターの三島です。こちらが・・・

レポーターが空に向けて手をやると、カメラはそれを追うように空を映す。

空は曇っていて、太陽は確認できない。

灰色をバックに報道陣のヘリコプターが多数、飛んでいる。

なんだ、あれ。

圭一はテレビを覗き込むかのように凝視した。

そこには、全長5kmはあろう巨大な円盤が浮かんでいるのである。

その円盤はボールを潰したような形をしていて、色は光沢を持った青。

船体(?)にはシャッターのようなものや、砲台らしきものがうっすらと見える。

映画の撮影か。それとも番組の企画だろうか。

圭一は隣のチャンネルへ変えてみる。

確か、ニュース番組のはずだ。

若干の間をおいて、画面にはデカデカと「宇宙人襲来か!?東京上空に大型飛行物体!」なんて見出しが出ていた。

民間放送では信用できないと1チャンネルに変えてみると、やはり他のチャンネルと同じく円盤の話題を扱っていた。

なんなんだ、これ。

疑問で頭がいっぱいになるが、画面右上の時刻が7:30になったためテレビを消して、家を出た。

自転車を漕いでいる間も円盤の事で頭がいっぱいで、途中車に跳ねられそうになった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ