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しるし(詩集)

冷たい凶器(改)

作者: さゆみ
掲載日:2013/04/25

 

  言  葉

  



  ほわほわそれは綿毛のようなすっと吹かれてふわっと放たれる




  ぴかぴかそれは宝石たちが星屑とともに輝きを夜空へかえす




  そっとフルートは歌う温かくて中音の息づかい翠の風の調べ




  だらんと緩みすぎていた心のネジをそれはピシッと正してくれる





  声となった言葉が言霊になり

  神秘の力が宿るなら



  

  言葉は人の心に多くの力や安らぎや絶望をも与える




  言  葉



 

  それは薄い紙がぺらぺらと笑う空を切り裂き血しぶきが上がる



  

  暖かな日差しをびりびり突き破るそれは冷ややかな尖ったつらら




  それは指の先から無数に飛び出し心にじわじわとしみこむ針山




  必死に立ち上がろうとする仔馬の背を押さえつけ夢を奪い去るように




  声となった私の言葉は多くの人を傷つけていた

  私は人を殺した



  

  私は客観的に私を見たかった 




  わからなかった 誰も教えてはくれなかった




  言  葉 




  思えば私は感情の中の醜い部分を浄化させず




  それは大きな塊となって一瞬で外に吐き出された




  それを人々に刺しかかり切り付け肉を抉って快楽を感じていた




  そんな私の言葉には無論優しさもあたたかさも微塵もなかった




  冷たい凶器だった




  言  葉




  愛する人を傷つけてしまった




  やっと手に入れた赤い風船がどこかへ飛んでいってしまったように




  これ以上人をあなたを傷つけたくはない 失いたくない




  今は私は深呼吸して空気を吸い込み心を止める




  そしてゆっくり言葉を吐き出してみる




  すこしだけ凶器は削れ丸くなり人肌に温まる














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