第4話:初めてのメール
始業式だったため、午前中で学校を終えて、それから中学から連んでる奴と遊んで帰宅した。
狭いとも広いとも言えない8畳ほどの自室に入り、ベッドに腰を沈めて、大きく一つ溜め息を着いた。
今日は散々だった。始業式の対面式で、主席だからって思ってもないこと言わされるしι(その間“お姉様達”はギャーギャーなんだかうるさいしι)
クラスに帰ればなりたくもない委員長になっちゃうし。
しかも担任は担任で『キャvvこんな今時の委員長きっとこの学校始まって以来よぉ〜〜!』だとか…
『きっとすぐこの学校1のカリスマになれるわよぉv』
とかι意味分かんないこと言われるし。
おだててやがんのか?ι
朝は朝で…ι変な先輩にアドレス教えちゃったし(泣)
もぅ!!俺は泣きたいよ〜〜〜!!!
俺の夢見る高校生活はこんなんぢゃなぃ!!!
もっと自由気ままに暮らせて、そんでたまには恋したり……
----って思い出した!!!朝の子!!
あの子今何やってるんだろうなぁ…
てかなんであの子の事こんな気になんだろ?まともに見た訳でもないし、それに話したことも無いのに…
……はぁ…ι
っとそのときだった。
--ブゥ--ブゥ--
ブレザーのポケットに入れた俺の携帯のバイブ音が聞こえた。
気付けば窓の外はもぅ薄暗くなっていた。4時頃に帰宅して……
もぅかれこれ2時間近くボーっとしていたことになる。
しかも俺制服のままだしι
時刻は6時を少し過ぎたところ。
こんな時間にメールをしてくるなんて…誰だろう??
入学式のとき親しくなって連んでる小沢だろうか??
でもあいつ今日塾だって言ってたしなぁ…。
俺は恐る恐る、ポケットから携帯を取り出した。
そして携帯を開きメールの送信元を見ると、そこには知らないアドレスが表示されていた。
…?誰かアドレスでも変えたか??
心当たりの無い送信元からのメールに、そんな軽い気持ちで、俺はメールを開いた。
しかし本文を見てすぐに送信元が分かった。
『ゃっほぉ(^O^)朝電車でァド教ぇてもらった者です↑↑背のちっちゃぃ方ね(笑)名前ゎ香山裕子って言います(^ε^)よろしくねぇ(=^▽^=)』
……あぁι
俺は朝の2人の先輩の顔を思い浮かべて納得した。
あの茶葉の人なι
俺は取りあえず返信をした。
何が悲しくてナンパしてきた奴にメールしなきゃいけないんだ(泣)
悲しすぎる!!(泣)
『朝はどうも。俺は秋野悠斗っていいます。』
俺は特に文章も思いつかず、それだ打って送信ボタンを押した。
……そぅ言えば…この先輩何年なんだろ??
--♪♪♪--♪♪♪‐‐
俺がそんな下らない事を考えていると、マナーモードを解除した携帯がメールの受信を告げた。
携帯の画面に表示されたのはまだ登録していない、さっきのアドレス。
俺は小さく溜め息をつきながら受信メールを開く。
『対面式のとき前で話ししてたよね?!すごぃょねぇ(^_^) 』
……ι
おぃおぃι思い出させないでくれよ…ι
『はい。何もすごくないですよ。たまたまです。』
俺は素っ気ない返事を返す。
『そんなことなぃよ?!しかも委員長らしぃぢゃん(*^o^*)』
……いゃ、嬉しくないっすιてかなんで知ってんだ?!情報早!!
…話し変えよι
と言っても、これと言って話題もないし……。
あぁ、さっき気になった事でも聞いとこ。
『そう言えば先輩は何年生なんですか?』
--送信っと
『私は3年生だょ(^O^)てかさぁ、悠斗くんって呼んでも良ぃかなぁ??』
てことは…後1年で卒業ってことかぁ…てか悠斗くんって…まぁいっかι
『別に良いですよ。』
『マジ?!ゃったぁ(^O^)/ぢゃぁそぅ呼ばせてもらぅねぇ!私のことゎ、ゅぅちゃんって呼んでね(=^▽^=)』
……ゅ…ゆぅちゃんですか…ι
それからしばらく、そんな話をだらだらとしていた。




