魔王が俺の平穏脅かすよ!
辺境の村の小さな家で男の子の産声を上げた
「オギャー!オギャー!オギャー!」
「おお、よく頑張ったな!ナンシー、立派な男の子が生まれたぞ!」
屈強な髭面な男が大喜びで騒いでいる
「‥‥ゲイツそんなに騒いでないで早く私の子供を早く抱かせてちょうだい」
赤髪の女性が弱々しく喋った。
『お、マジで赤ちゃんになってるじゃん!へーーこの世界の2人が俺の両親なんだ!赤髪の女性が母さんのナンシーで黒髪の髭面な男性がゲイツなんだ。平民だから苗字はないんだろう。共に20代前半で母さんは美人で父さんは髭面でわからないけど髭をそればきっとイケメンだろう。ふふふ将来の自分が楽しみだな!』
「やっと私の元に産まれてきてありがとう。辺境の村で厳しいけど家族3人幸せになりましょ」
『優しそうな母さんでよかった!ここなら平穏な生活ができそうだ。いい両親の所に転生できてよかった!ありがとうございます神様!!俺今回は寿命までまっとう出来そうな気がします!』
「ナンシー決めたぞ!子供の名前はカインだ!なんか強そうな名前だろ?」
「強そうかわからないけど良い名前ね。あなたの名前はカインよ。健康ですくすく育ってね」
『そうか、今世ではカインか!いいね!
なんか急にお腹空いてきたよ!母さん乳を早く飲ませてくれ〜』
「オギャ〜」
◆◆◆
やっと5歳になったよ。前世と同じくで黒髪黒目だ。
この村は何もなく、ほとんどの村人は自給自足なんだ。村唯一の狩人は俺の父さんなんだ。肉と野菜を村人と物物交換をして暮らしてる。俺の仕事は飼育してるヤギの乳搾りと父さんの手伝い。5歳でもこの辺境の村には人が少ないので働くのだ。
あと1年に一回行商人が来て毛皮を売って現金を得ている。
「今日ものどかでいいよね!これが平穏な生活、あ〜このまま寿命まで暮らしてたいね父さん!」
芝生の上で寝転がってぐーたらしている俺。
「カイン年寄りくさいこと事いってないでこっち手伝えよ。シカの解体するぞ!冬までに村人の分の干し肉用意しないといけないんだからな」
「しょうがないな〜。保存食ないと大変だし手伝うかな、平穏な生活のために」
ため息を吐いてトボトボと父さんの所まで歩いいく。
「カインお前は本当に5歳児なのか?考えが老人みたいだぞ!
まあ、いまさらか。
しょうがない今日は特別にナイフで解体させてあげよう!母さんには内緒だぞ!!」
「やっていいの?やったー!」
ドアが急に開いた。
「駄目に決まってるでしょー!?
カインはまだ5歳なんだから危ないでしょ!怪我したらどうすんのよ!ゲイツ後でお説教よ」
やっぱ駄目だったか。父さんご愁傷様です(合掌)
「もうお昼用意したから2人共食べるわよ」
「「は〜い」」
今日も平穏な1日だったな!父さんは母さんに説教されてたけどね。
さてと寝るかな。うん?急に声が頭の中に聞こえてきたぞ。
『やあ、久しぶりだね!どうだいこの生活は?キミの望んだ通りになったかい』
この声は神様じゃないですか!?お久しぶりです!神様のおかげで楽しく過ごしております。
村人達も優しいですし、両親も俺を大切に育ててくれています。
たまに母さんにお尻ぺんぺんされてお尻が真っ赤になってしまいますが平穏な生活です。
『それはよかったよ!でもキミのステータスなら母親のお尻ぺんぺんなんて効かないでしょ!?』
それがめちゃくちゃ効くんですよ!どうしてだかわからないんで親の愛の力だと思ってます。
『絶対違うと思うけどキミがそう思うならいいんじゃない。まあ、そんな事よりキミに謝らなければいけない事があるんだよ』
え、どうしたんですか?もしかして俺の平穏な生活がおびやかされるんですか?
『う〜ん、そうなんだよね。実は最近新しい魔王が誕生したのでキミに掃除してきて欲しいんだよね。このままだとキミの村まで被害受けちゃうかもしれないんだよね。まあ、キミ強いからまたワンパンだよ!今魔王城の地下にいるから転移してサクッと掃除してきてよ』
神様わかりました。俺やりますよ!!俺の周りの大事な人達に指一本触れさせないために。久しぶりに神気使うので魔王倒せるか心配ですが頑張ります神様!!!
『うん、普通に倒せるから大丈夫だから絶対に神気全開放しちゃだめだからね!世界滅んじゃうからね!フリじゃないよ!じゃあ、ほどほどに頑張ってね。バイバイ』
神様!教えていただきありがとうございます。また何かありましたら神託お願いしま〜す!
よし、やるか!
でも、もう眠いから明日にしよう。だって、まだ5歳児だもん。
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