表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元最強勇者は再び転生!今度こそ自由に生きる  作者: FRI


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/22

エレナ魔族と戦うよ!

 数日間カインに会っていない。気まずくて会いにいけない‥‥



トボトボとエクスとの稽古のため修練場まで歩いている。

『えぇ!?今日もマスターに会いにいかないんですか?もう私エレナのNTRルート確定ですぅー!私マスターにざまぁされちゃいますぅ(涙)』

 また意味不明な事をいっている。私は聖剣エクスと取り引きしをして意思疎通ができるようになった。聖剣エクスはカインのお父さんのことが苦手らしい。だから部屋で1人になってしまうのが恐怖だから定期的に連れ出している。その見返りに勇者の修行、技を教えてもらってるのだ。


「‥‥今日も行けないわ‥エクス私もっと強くなりたいから勇者の技教えて!」


『しょうがないですね〜もう少しだけ教えてあげますよ』

 エレナとエクスの仲は良好だ。

 


「勇者みい〜つけた!」

 後ろを振り向いて見るとキレイな知らない女性がいた。


 その前にどうして私が勇者だと知ってるんだろう!?


『エレナ!?気をつけて!こいつ魔族よ!?』

 エクスが魔族の気配を察知して教えてくれたので私は聖剣を抜いて魔族の攻撃にそなえた。


「へぇ〜!さすが勇者、もう私の正体わかってるんだ!」


 ブワァァァー!!女が魔力を高め辺り一帯闇の魔力に覆われて女のシルエットが変わった。


「‥アラクネ!蜘蛛の魔族!?」

 下半身が蜘蛛で上半身が女の身体をもつ魔族‥‥今の私には絶対勝てない上級魔族だ。 膝が震えてしまって動けなくなってしまった。


『エレナ私に任せて!マスターに念話を送ります!マスターならすぐに来て一撃です!‥‥あれ!マスターに念話が届かない!?」

 エクスは慌てながら何回も念和をカインに試みだが駄目だった。


「どうしたの?じっとして?もしかして誰か助けにくるの待ってるの?ふふふ、待っても誰もこないわよ。私が遮断結界を張ってあるから。この場所が正解だったようね!3年前私の仲間が急に消えちゃったからずっと探してたのよ。この村に勇者がいると思って私のスライムちゃんを偵察させてたのよ。そしたら私のスライムちゃんがあなたにテイムされて上書きされて奪われてしまったのよ!あなた、相当なテイマーね!早くあなたを殺して私のかわいいスライムちゃんを返してもらおうかしら。あなたを殺せばテイムが切れるから再度テイムするの!さて私のスライムちゃんはどこ?」


 あのスライム、魔族の仲間だったの!?


「‥‥スライムは、私が殺したからいないわよ‥」



 ‥アラクネは小刻みに震えながら頭を抱えてしまった。

「わ、わ、私のスラちゃんをころした!?‥自分でテイムして殺したのこの女は?あんなかわいいスライムちゃんを殺すなんて、この外道が〜!私の癒しが〜〜!うぇ〜〜ん」


 大号泣してる姿はカインとまったく同じでエレナはドン引きした。


「もう、お前は許さないわ!!自分で死にたいと懇願するぐらい痛めつけてあげるわ!!」


ブワァァァーーーーーーーー!!

 アラクネの怒りは頂点に達し、再びこの場の空間を闇の魔力で満たした。


「あっ‥‥ハァハァハア、息が苦しい」


 アラクネの闇の魔力で息苦しくなってしまったエレナは胸を押さえ聖剣を地面に突き刺さし膝を着いた。もう動けそうもない、まだ8歳で勇者なりたてのエレナでは到底上級魔族には敵わない。

 だがアラクネは待ってくれない。闇の魔力を纏ったアラクネが蜘蛛の足でガサガサ歩いてきた。

 余りにもの恐怖で逃げ出したくなったが動けない。でも‥

 「勇者は逃げてはダメ!カインと仲直りするまでは死ねないんだから!エクス、力を貸して!」

『任せなさいエレナ!《聖剣解放》っ』

 エクスの力が解放されエクス本来の剣に戻り光り輝いた。

『エレナ、きっとマスターは気づいてくれます!それまで耐えてください!』

 聖剣を解放した瞬間アラクネが急に消え私に殴りかかってきた!

 ドゴォン!聖剣でギリギリ拳を受け止めることができたが受け止めきれずに背中から巨木にぶつかってしまった。

「がはぁ」

 背中を打ってしまい体中の空気が出たような感じがした。聖剣の力で身体強化してなかったら死んでいただろう。

 「あなた勇者のくせに弱いわね。こんなのがよくスライムちゃんをテイムできたわね。弱わすぎてすぐに死んじゃいそうじゃない。私じわじわ殺すのが好きなのよね。だからねまだ死なないでよ」

 プシュー!アラクネの口から複数の糸をエレナに向かって吐いた。あともう少しでエレナに糸が巻き付く寸前に意識を戻しエレナは攻撃をした。


「《閃光撃》連撃」


 剣の斬撃が糸を断ち切っていく。


ザシュザシュ、ザシュザシュザシュザシュザシュザシュ!


 全て叩き切れたとホットしたエレナは急に激痛が複数に走った。


「ふふふ!糸は口からでるだけじゃないのよ。私はアラクネ、下半身の蜘蛛の口からも糸は出るのよ」

 エレナの両太もも、両腕にアラクネの糸が貫通して突き刺ささり巨木に縫い付けら血が滴り落ちた。


『エレナ!エレナ!エレナ!まだ死んじゃ駄目〜!マスターがもうすぐ助けに来てくれるから〜」

 頭の中でエクスの声がするが痛みで反応できない、意識がなくなりそう‥


「あなた勇者のくせに弱すぎよ!すぐ死んじゃいそうじゃない。じわじわ殺せそうじゃないから死になさい、じゃあね勇者ちゃん!」


 もうアラクネはエレナには興味がなくなり殺そうとした。エレナは意識が朦朧とする中カインに謝罪した。


「あぁ‥‥私、カインと仲直りしたかったな‥‥‥カインごめんね‥‥‥‥」

 プシュー!アラクネの糸が心臓目掛けて射出した。

『マスター早く〜エレナが死んじゃいますぅー!』

 エクスはずっとカインに届かない念話を送り続けていたがもうエクスも諦め掛けたその時‥

「ザシュ!」

 アラクネの糸がエレナの心臓に届く前に切り飛ばされた。

 そこにはエレナにとって見慣れた後ろ姿があった。ピンチの時に助けてくれる勇者の後ろ姿が。

 カインは手刀でエレナに絡まっていた糸を切り裂き助けだした。

 倒れそうになったエレナに抱きつき回復魔法を掛けた。


「《完全回復パーフェクトヒールエレナ、ごめん‥俺が早く仲直りしてればこんなにエレナが傷つくようなことにはならなかったのに‥‥あとは俺にまかせてエレナは休んでいてくれ」


 エレナはカインが助けに来てくれ安堵したことによって意識が遠いていった。

 (あぁ‥私の勇者様‥)

 そして私はカインに抱かれなが意識を失った。





◆◆◆



ステータス


名前 アラクネ


レベル 28/99

攻撃 25/99

防御 39/99

体力 25/99

魔力 29/99


属性   

   土2/5

   闇2/5


    

読んで下さりありがとうございます。

【☆☆☆☆☆】を押して応援して頂けると嬉しいです( ◠‿◠ )執筆の励みになりますのでよろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ