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とある男の独白

 流れる銀の髪に、エメラルドの瞳。

 龍にまたがって宙を舞い、渦まく風の奔流を(たずさ)える少女。


 あるとき彼女は、極熱の炎のなかへと飛びこんでいた。

 炎に身を焦がされながらも、懸命に剣を振るいつづけながら。


「私が造るんだ!

  夢の国を、この空に!!」


 またあるときは、万物が凍てつく冷気にその身をさらして。

 凍えるからだに(むち)うちながら、夢への想いを叫びつづける。


「そこをどきなさい、ミネスポネ!

 私が進む道を、(さまた)げるな!!」


 だが、彼女が背負う使命はあまりに重く。

 あるとき彼女は、極電圧の雷にその身を撃ちぬかれた。


 ーーあぁ、そうだ。

 (まも)り、護られ……。

 私はこの人とともに、生きていきたい。


 何度も傷つき、倒れ、翼を折られながら。

 そのたび彼女は立ちあがり、宙へと舞いあがった。


 そうして戦いつづける彼女を、俺はただ、ただ支えてあげたかったんだ。

 ーーこれは『夢の国』を造る彼女と、それを支える俺の物語。




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― 新着の感想 ―
[良い点] これから龍にまたがるこの少女の壮大なファンタジーを、語り手である「俺」が紡いでゆくのだろうと、期待高まる導入ですね! 美しくも勇ましい雰囲気の少女に興味をひかれます(*'ω'*) [一言]…
[良い点] 自由奔放そうな女性と献身的な主人公?の構図すごく好きなので刺さりました。
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