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ソウタ・トート
彼はどこまでもちぐはぐな存在だった。
顔立ちは整っている方だと思う。髪色はこの辺りでは見慣れない黄金色をしており、瞳は青空のように澄んだ印象深い色をしている。肌は自分ほど白くはないが、体をあまり動かしたことがなさそうな、すらりとした体型をしている。かと思いきや、先ほど、腕を掴まれた時は筋肉質的なものを感じた。日にあたった様子はあまりないが、武術を習っているような装いがある…。
彼の射抜くような瞳を見つめても、彼の心の輪郭が見えてこなかった。巫女として、こういったことは初めてのことだった。また、かつてないほどの懐かしさを憶えたのも同じ。
ナピカルはとまどいの視線を向けながら、引き出せた彼の情報を伝えた。
「あなたの名前は、ソウタ・トート。」




