Initium aeternitatis (永遠の始まり)
救われたかった
気持ちはとうの昔に置いてきた
抜け出すことが出来なかった私は
続けることしか赦されない
否、赦されることは永遠にない
いつも見ていた空がいつもと違った「空」だったら..
空の奥に糸のような、それよりももっと尖っているような線が無数に光って視えた。
その線一つ一つが蜘蛛の糸のような、規則性があるようでないものできつく固く結ばれている。
星の一つ一つを繋げて星座のように煌めかせ、一瞬美しくも思ったが、見ていて息苦しさを覚える空
もしあの空に自分の手が届いたら
もし届いて一つ一つほどくことができるのなら
そう思って手をかざしてみると、不思議なことが起き始めた。
糸が溶けるように無くなったのだ。
そして次々と糸は消え、空がクリアになっていった。
綺麗になった
楽になれた
そう思ったと同時に大きな揺れを感じた。
それは自分が動いているのではなく大地が揺れているのだと気付いた瞬間、少女は空に向けていた手を無意識に下ろした。
救いだしたかった
世界も自分の殻からも、今でも思い続けている
断ち切るにはどうすればいい?
一緒に生きているのに心地がしない
考え続けろ、思考を止めるな