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つばさ

作者: アベベ

これから始まるのは誰に起きても不思議ではない。主人公のとった行動、今の御時世重ねて見て下さい。

東京都○市とある中学、いつも通り退屈な授業に鶴間隆はイライラしていた。もう寝ようかな?そう思った時、背中が熱くなって痛み始めた。


バサッ!


「ウオー!」

「なんだなんだ?」クラス中がざわつく。隆の背中に、制服のブレザーを破り、なんと翼が生えた!

「な、なに見てんだよ!」

「隆、背中! 背中!」

皆が声それぞれに指摘する。隆は不思議そうに頭をかしげる。

「ちょっ、ちょっと鶴間、こっち来なさい!」

数学教師の高田が隆の首根っこを掴みトイレへ引っ張る。クラスも続々と続く。


「なに、これ?」


鏡を見せられた隆は、初めてランドセルを背負った小学生みたいに鏡で自分の後ろ姿を確認する。確かに自分の背中から翼が生えていた。


「誰だ変なイタズラしたのは! 榎本か!」榎本とは隆のすぐ後ろの席の男子。

「お、オレじゃないよぉ〜」

「お前の他に誰がいるんだよ!」

榎本は最後尾で一つ前が隆である。

「動かしてみたら?」

「どうやってだよ!」

榎本の首を締める隆。

「コラッ鶴間!」

高田が割り込む。

「榎本の言うとおりだ。第一、こんなデカイの机に隠せるか?」

確かに無理そうだ。

「先生、でもどうやって動かすんですか?」

「そうだな、お前の翼、肩甲骨の辺りから生えているから腕をちょっと動かしてみろ」

「こうかな?」


バッサ!


隆の翼は教室に爽やかな風を届けた。大きさにして子供二人が隠れるぐらいの両翼、色は純白、鳥と同じ仕組みである。


「これ……。俺の翼か?」


キーンコーンカーンコーン、授業は終わったが皆が一斉に隆の元へ集まる。質問の嵐、写メの嵐、触ったり翼の毛を抜く者まで出た。その騒ぎに両隣の教室からも生徒が集まり、それを見たものが更に客を集める。


数年後。

「こんにちはお昼のニュースの時間です。早速この今話題のユーチューバー【つばさ】さんのニュースからです。つばささんはこの度、高度三千メートルまでの飛翔に成功しました。」

隆はユーチューバーになっていた。最初は日本の高いCG技術だとされていたが、アメリカの番組で実証し、世界一のユーチューバーになった。更に隆はボランティアも活発で、豪雨による孤立した世帯に物資を送ったり、人命救助したり、まさにヒーローユーチューバーになった。

続きが知りたかったら貴方が想像してください。だってこれは誰に起きても不思議ではないモノだから。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 読んでいて興奮できた小説は久々です。主人公はおそらくこの後、成層圏あたりから体液を撒き散らしたに違いありません!!是非そうあって欲しい物です [一言] ペンネームが素晴らしいです。なんだか…
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