放課後とゲーム
雷夢の部屋に行き着く頃には、肉体的にも精神的にも少しだけ疲労感を覚える。
雷夢は通学用の鞄を乱暴に部屋のすみに投げると窓を開けた。生温い風が部屋の中を駆け巡る。
「さぁさぁ、ゲームをやりましょうや!」
窓から離れた雷夢は部屋に置かれたテレビのスイッチを押した。
テレビの画面には、真っ黒な画面が映し出される。
テレビが置かれた台の下に置いてある機械の小さなボタンを指先で押すと雷夢は僕を見た。
「その辺に荷物置いて、適当に座ってよ」
「うん」
僕は短く返事をすると邪魔にならないように部屋のすみに静かに置く。再びテレビの画面に視線を戻すとそこには真っ黒な画面は無く、ゲームのロゴが音とともに映し出されていた。
雷夢の隣に座ると目の前にゲームの青いコントローラを差し出される。お礼を述べてからコントローラを受け取った。
「やり方分かるか?」
コントローラを操作しながら雷夢は聞いてきた。
「前作と同じなら大丈夫だよ」
僕はそう答える。
その答えに雷夢は口の端が緩む。
画面に複数のキャラクターの顔が画面の下半分を占める。
雷夢はどのキャラクターにしようか悩んでいるようで雷夢が動かすカーソルが右往左往していた。
僕はざっと全体を見てから灰色の髪をした男にカーソルを合わせてボタンを押す。いまだに悩む雷夢の動かすカーソルを目で追いながら決まるまで待った。