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ヘタレが主人公でいいんですか?  作者: †九条†
プロローグ
1/9

プロローグ1

この作品は、別サイト『エブリスタ』にも投稿されています。『エブリスタ』で書かれていたものを修正して投稿させてもらっています。


また、この小説には“駄文”と“微量のチート”と

“厨二病成分”が含まれております。


この3つの内、一つでも我慢できない、不快と感じる方は、今すぐに他者の小説ページに移動することをおすすめします。


それでも、気にしない方は、暇潰しがてらに読んでいただければと幸いです。



修正には、多少時間が掛かりますので更新は不定期になります。



 薄暗い部屋の中、男と女の人影が蠢く。

 二人の間には淡く光る球体が浮かんでいた。


 二人は、何かに取り憑かれたかのように球体をジッと凝視している。先に口を開いたのは、女の方だ。



「本当に“彼”でいいのですか?」



澄んだ声音は、少しばかり緊張感を漂わせる。



「問題ない」



女の方に視線を向けることなく、淡々と男は答える。

それ以上、女は口を開くことはなかった。



「“彼”なら――――何の疑いを持たずに従順に事を成し遂げるだろ う」



女は、男の言葉に黙って頷く。

男は、嘲りを混じった声で言葉を紡ぐ。



「“彼”に相応しい役割・・じゃないか」



女は球体から視線を外し、球体を覗く男を見た。僅かに女の唇が震える。唇を噛みしめ、女は、瞼を下ろし一呼吸おく、そして再び瞼を上げた。その瞳の奥に弱々しいが確かに何かが宿った。



「“彼”があの“蛇”に…………」

「やめろ」



女の言葉を遮るように男は氷のように冷たく言い放った。肩をビクッと震わせた女は、ライオンを目の前にした兎のように顔をこわばらせた。


そして、女の瞳に弱々しく宿した何かは、淀み、泡沫のように消えた。視線を男から外し、球体に向ける。球体には、黒髪黒目の女と間違われそう少年が映っていた。

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