表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/13

エピソード7: 得田奏汰

朝学校に登校したら。クラスのみんなの視線がある一点に集中していることに気がついた。

どうやら窓際に向けられているらしい。

… 得田奏汰だ。得田奏汰の方に視線が向けられている。


(どうしたんだろう。また陽香に告ったんだろうか?)


しかし、俺も彼に視線を向けたらその予想は違うのだとすぐにわかった。

先週までのボサボサした寝癖のついた髪に髭が生えていた口元。そして少し汗臭い体臭がしていたが、

今は綺麗に整えられた髪、きちんと髭が剃られた口元、そして体臭は特にしない。


(イメチェンか?)


そんなことを思っていたらいろんな声が教室中から聞こえてきた。


「ねぇねぇ、何あれ〜。」

「イメチェンってやつw。似合ってな〜い。」

「また瀬田さんに挑戦するからその準備じゃない?」

「ありそう。あんなやつ、瀬田さんからOKもらえるわけないのにね。」

「ほんとそれな。痛いよねw」


(陰口か。)


俺は陰口には興味ないし巻き込まれるのも嫌なので足早に自分の席に向かった。


「彼も大変だね。」


席に着いたら翠から声をかけられた。


「ああ、少しイメチェンしただけで陰口だもんね。いや、声が大きいすぎて陰口にすらなってないか。」


「そうだね、陰口いうにしてももう少し声小さくしたらいいのにね。

まるで本人に聞こえるように言ってるみたい。」


「そうだな。ほんと気分良くないよ。」


「やっほ〜2人とも。どしたのそんな深刻な顔して。」


話していたら陽香が登校してきた。

どうやら僕たちは知らないうちに物事をすごい深刻に捉えていたらしい。


「そんな大したことじゃないんだけどね。得田奏汰君覚えてる?」


「えっうん。確か私に告白してきた子だよね。」


「うん。で、得田君の方見てくれない?」

翠がそう言ったら陽香は黙って彼の方を見た。


「なんか変わってる?イメチェンしたのかな。」


「そう。で、そのことでみんな彼をいじっているから気分がよくないな〜って話。」


「な〜るほどね。にしてもなんでイメチェンしたんだろうね?」


「みんなの予想ではもう一度陽香に告るためじゃないかって。」


「えぇ。その気持ちは嬉しいけど私、OKしないよ。」


「やっぱり。今の聞いた?」

「聞いた聞いた。あんなやつだ瀬田さんと結ばれるなんてないんだ。」

今の話が周りに聞こえていたらしい。


「あっやばっ。」

陽香もまずいと思ったのか少し焦っていた。


「お〜い、みんな座れ。」

いつもの台詞と一緒に担任が入ってきた。そのおかげで一旦場は収まった。

ついでに担任と一緒に葵も入ってきた。彼女はもう少し時間に余裕を持って行動した方がいいと思う。


「おはよう遥斗。ところでさ、入ってきた時に感じたんだけどこのギスギスしたというか陰湿で重い空気何?」


「ええっとね〜。色々あって、とりあえず奏汰の方を見てくれない。」

その後俺は葵に一部始終を話した。


「なるほど、まぁ、良くも悪くもイメチェンした人には付きまとうよね。」


「特に告白してからまだ日が経ってないからね。」


「なんかざわざわしてるけど一旦話聞いてくれないか。」

担任から声をかけられて騒々しかった教室が一気に静まる。


「なんか過去一でうるさいな。何かあったのか?」

担任が問いかけが誰も何も答えない。


「答えたくないならいいけどもし悩みとかある人がいるのならすぐに俺のところの来てくれな。

まぁいいや。本題。今日は月曜日だから1時間目学活だろ。だから1時間目と朝礼を使って遠足について具体的に決めていくな。まずは遠足地にのパンフレットっと当日の工程表を配るな。」


まず配布されたパンフレットには『春先公園』っと書かれていた。

公園と書いてあるが実態は遊園地に近い感じだ。

さらにBBQ場もあるようだ。


「次に行程表配るな。」


次に配られた行程表には当日の日程が具体的に書かれていた。


「すご〜い。BBQもするらしいよ!」

行程表を見ながら陽香が話かけてきた。


「他にも観覧車とかジェットコースターとかあるよ。ほんとの遊園地みたい!」


「今から来週の遠足が楽しみだね。」


「みんな遠足たのしみなのわかるけど一旦聞いてくれな。

今からは先週決めた班同士で当日どこに行くかなどを決めてくれ。

別に報告とかする必要はないけどあんまり無茶な行程は組むなよ。」


「俺たちはどうする?」

陽香と翠と葵と集まって相談することにした。


「別に特に決めなきていいんじゃない。行き当たりばったりでいいじゃ〜ん。」

葵らしい意見だ。


「そうだな。別に報告する必要もないんなら無理に決める必要もないしね。」

少し意外だったが翠も賛成のようだ。


「私もそれでいいよ〜。」

陽香も賛成らしい。彼女は賛成することが何となくわかってはいたけど。

かくゆう俺も熱に反対する理由もないので賛成した。


俺たちの班はすぐに決まったのでふと奏汰の班に目を向けてみた。


(… 奏汰、孤立しているな。)


彼はお情けで入れてもらった流川の班で孤立していた。

他の班員の3人が仲良く喋っている中で1人パンフレットに目を落としていた。


(彼、大丈夫かな。)


そんな心配をしたところで何も変わらないということはわかってはいたが何も思わずにはいられなかった。


その後担任の方にも目を向けてみると担任も奏汰の方を見ていた。

担任の奏汰を見る目には不安が宿っていた。


(担任もこの状況を心配しているのかな?)


担任は奏汰を流川の班に入れた張本人だから何か思うところはあるのかもしれない。

普段は適当な担任だが、こういうところではちゃんとしている。

ただ、4人班を作るってルールだったから余った1人を3人の班に入れる必要があるのだからあまり気に病む必要はないと思うのだけど、それを抜きにしても担任だから心配しているのかもしれない。


クラスが始まってまだ1周間しか経っていないが、すでにクラスには良くない雰囲気が漂っていた。

そんな雰囲気を感じていたら雨の音が外からしてきた。



みなさんも陰口とかいじめはダメですよ。

あと全く関係ないですけど200pvありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ